注目のスタートアップ

「地域づくり京ファンド」が茶葉の生産や茶の加工販売を手がける 「D-matcha」に出資

company

2023年3月16日、株式会社京都銀行は、一般社団法人 京都府北部地域連携都市圏振興社、一般社団法人 森の京都地域振興社、一般社団法人 京都山城地域振興社、京都銀行、京銀リース・キャピタル株式会社、京都信用金庫、京都中央信用金庫、京都北都信用金庫が、2021年3月に共同で設立した「地域づくり京ファンド有限責任事業組合(地域づくり京ファンド)」が、第3号投資案件としてD-matcha株式会社に投資したことを発表しました。

D-matchaは、宇治茶産地である京都府相楽郡和束町で、茶の栽培から、商品企画・販売、輸出までを手がけています。

栽培から販売までを手がけ、中間流通コストを削減することで、品質の高い茶葉を惜しみなく使った商品を提供しています。

今回の出資を受け、Tea Business School宿泊事業、古民家一棟貸事業を行います。


国内における茶の主要な産地は、静岡県、鹿児島県、三重県、京都府、福岡県であり、上位3県(静岡・鹿児島・三重)で全国の栽培面積の約7割を締めています。

また産地ごとに生産に特色があり、静岡県・鹿児島県は煎茶が多く、三重県・福岡県はかぶせ茶、京都府はてん茶(碾茶)が多くなっています。

さらに静岡茶・宇治茶・狭山茶は三大銘茶として定着しています。

茶の栽培面積・生産量は緩やかに減少が続いていますが、玉露や抹茶になるてん茶の生産量については、生産量が増加傾向にあり、ここ近年のプレミアムな商品を求める市場の傾向が日本茶市場にも見られます。

D-matchaが拠点とする和束町は、宇治茶の4割弱を生産する一大産地であり、宇治茶生産として800年の歴史があります。

一方、近年は過疎化の進展などの地域課題を抱えているほか、茶の生産においては、後継者問題や耕作放棄地の問題が深刻となっています。

D-matchaは、農学部出身の創業メンバーにより、和束町で茶の栽培から販売までを手がけ、茶の魅力を国内外に発信しています。

企業の成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 企画 株式会社 栽培 販売 輸出
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

研究開発リソースのシェアリングプラットフォームを提供する「Co-LABO MAKER」が1億円調達
2022年5月2日、株式会社Co-LABO MAKERは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Co-LABO MAKERは、研究リソースのシェアリングプラットフォーム「Co-LABO…
サブサハラアフリカの小規模農家の所得向上を目指す「Degas」が9.7億円調達
2023年12月13日、Degas株式会社は、総額9億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Degasは、モバイルアプリなどのプロダクト、現地オペレーションを活かしたデータ収集、AI…
わさびの自動栽培ソリューションを開発する「NEXTAGE」が2億円調達
2025年9月5日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を発表しました。 NEXTAGEは、わさびの自動栽培ソリューションの開発に取り組んでいます。 現在、わさび栽培モジュールの製造・販売・保守・栽培サ…
スポーツ映像分析プラットフォーム提供の「RUN.EDGE」が5.8億円調達
2020年2月27日、RUN.EDGE株式会社は、総額5億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 シーン映像の検索・分析ができる、スポーツ映像分析プラットフォーム「FL-UX」を提供し…
カイコのバイオ原料の供給と研究開発を行う「Morus」が5,000万円調達
2022年1月5日、Morus株式会社は、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Morusは、カイコ(蚕)のバイオ原料の供給と研究開発を行うベンチャー企業です。 カイコの品種改良…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集