注目のスタートアップ

新卒特化のスカウトサービスを提供する「ABABA」が1.2億円調達

company

2023年3月1日、株式会社ABABAは、総額1億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

ABABAは、新卒特化のダイレクトリクルーティングサービス「ABABA」を提供しています。

最終面接で不採用になった学生のみが登録できることを最大の特徴としています。

採用担当の人事は、他社の人事が最終面接までは通したという学生にのみリーチできるため、母集団の質を高めたまま候補者を募ることが可能です。

さらにエントリーシートの提出や1次面接をカットして選考を行うことが可能であるため、採用の効率化も実現できます。

今回の資金は、「ABABA」のさらなる成長を目的とした新規事業創出、マーケティング、人材採用に充当します。


採用活動では長年の習慣から新卒一括採用が続いていました。

学生としてはごく短い期間に人生の方向性を決める必要があったり、失敗してしまったら後がないという極度のストレスがかかる状況に置かれるなどさまざまな不安がつきまとうというイベントとなっています。

こういった不安な状況は精神的に不安定をもたらすことが多く、就職活動経験者の7人に1人が鬱を患っているというデータもあるようです。

近年では働き方改革や人手不足などから採用活動が変わりはじめており、新卒一括採用を廃止する企業も出てきました。

また就活ポータルサイトだけでなく、スカウトサービスや、新卒紹介サービス(就活エージェント)についても新しいサービスが出てきており、これらを活用する学生も増えてきています。

企業側の新卒一括採用のデメリットは、選考に大きな負担がかかることが挙げられます。

新卒一括採用は、多くの学生を集めることで分母を増やし、優秀な人材を見分けて採用するという手法です。

この手法は、優秀な人材を見分けることに大きな労力がかかるほか、企業側に面接などに関するスキルがない/低い場合、ミスマッチとなってしまうといった課題を抱えています。

さらに今後は国内の人口減少により新卒学生の人口が減少していくことから、母集団を集めるという方法が成り立たなくなっていくことも想定されます。

こういった課題を解決するため、企業では採用活動の変革が推進されており、新たな採用プラットフォームを手がけるスタートアップがいくつも登場しています。

「ABABA」は、最終面接に進んだものの、カルチャーフィットや人員削減などの理由により採用されなかった学生のみをターゲットとした採用プラットフォームです。

最終面接まで進んだということはそれだけ優秀であるという証拠でもあり、また近い特徴を持った企業の面接を受けている学生であれば自社とマッチする率も高いため、効率的な新卒採用を実施することができるでしょう。

また、従来の採用手法では、学生は最終面接まで進んだのに落ちてしまったというストレスを抱えることになりますが、「ABABA」は、その選考の過程が他社への応募に活用できるため、過程が評価されるという世界を実現できます。

人材の採用は企業の成長にとって重要です。しかし創業期の人材採用は大きな投資のため失敗ができません。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期における人材採用のノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ ABABA スカウト ダイレクトリクルーティング 人事 人材 人材採用 効率化 学生 就活 就活生 採用 新卒 最終面接 株式会社 資金調達 面接
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

効率的な営業活動・カスタマーサクセスのためのアクション基盤「SuccessHub」が正式ローンチ
2022年8月4日、コミューン株式会社は、「SuccessHub(サクセスハブ)」を正式にローンチしたことを発表しました。 「SuccessHub」は、効率的な営業活動・カスタマーサクセスのためのアク…
太陽光発電セカンダリプラットフォーム「SOLSEL」などを運営する「エレビスタ」が4.5億円調達
2023年12月19日、エレビスタ株式会社は、合計約4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エレビスタは、太陽光発電セカンダリプラットフォーム「SOLSEL」や、発電データのアグリ…
ナレッジプラットフォーム「Qast」を運営する「any」が10.55億円調達
2024年12月4日、any株式会社は、総額約10億5500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 anyは、ナレッジプラットフォーム「Qast(キャスト)」を運営しています。 社内に埋もれてい…
販売・請求管理SaaS「Scalebase」提供の「アルプ」が12.5億円調達
2022年2月9日、アルプ株式会社は、総額12億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 SaaSやサブスクリプションビジネスに特化した販売・請求管理SaaS「Scalebase」を開発…
旅行に関するオフライン体験をDXするシステムなどを提供する「aipass」が2億円調達
2022年10月26日、aipass株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社Coral Capitalと栖峰投資ワークス株式会社です。 aipassは、旅行に…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集