注目のスタートアップ

米麹由来糖分「ORYZAE」を中心としたD2Cブランドを展開する「オリゼ」が2億円調達

company

2023年1月31日、株式会社オリゼ(旧:株式会社アグクル)は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

米麹由来糖分「ORYZAE(オリゼ)」を中心としたD2Cブランド「フードコスメORYZAE」を展開しています。

「ORYZAE」は、原料は米のみで発酵によってつくられる米麹由来の砂糖代替甘味料です。

砂糖の60倍のミネラル、麹由来の350種類以上の栄養素を含んでおり、環境負荷の低いサステナブルな甘味料として可能性を模索しています。

「ORYZAE」を使った商品としては、グラノーラ「ORYZAE GRANOLA」や、米麹甘酒、米麹ソースなどを開発・販売しています。

今回の資金は、「ORYZAE」の商品開発、研究開発、量産体制の構築に充当します。

今後、「ORYZAE」の活用や商品開発を、クリエイター、地方自治体、企業とのコラボレーションによって実現していく計画です。


糖分に含まれているブドウ糖は、体や脳を動かすために必要なエネルギー源として重要な成分です。

たとえば砂糖(ショ糖)は、摂取されたあとすぐにブドウ糖と果糖に分解され、血液に流れ、体の組織に取り入れられていきます。しかし取りすぎた分はグリコーゲンや中性脂肪として体内に貯蔵されます。これが肥満の原因となります。

そのため、健康志向の高まりにより、低糖質やゼロ・低カロリー製品が増え、国民1人あたりの年間砂糖消費量も減少が続いています。

一方、砂糖の甘味は人間にとって魅力的なものであり、「砂糖控えめであるものの、おいしさはそのまま」という食品を求める人も数多く存在しています。そこで登場したのが代替甘味料です。

代替甘味料には天然の原料からつくられた天然甘味料や、人工的に合成された合成甘味料などがあります。

この代替甘味料市場は年々成長しており、世界の代替甘味料市場は2021年に約44億ドルになっており、さらには2022年から2027年にかけ4.60%のCAGRで成長し、2027年には58.5億ドルに達すると予測されています。

オリゼは、健康志向の高まる市場において、米だけを原料に発酵によってつくられる米麹由来糖分「ORYZAE」を展開しています。

近年はSDGsの推進による価値観の変化やコロナ禍による環境の変化により、市場の動向も目まぐるしく変わっています。ビジネスではこうした市場を正確に捉えることが重要です。「冊子版創業手帳」では、事業を分析するためのフレームワークを掲載しています。自社の強みや市場の機会を明らかにすることで、ブルーオーシャンを見つけだすことができるはずです。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ D2C ORYZAE オリゼ フードコスメORYZAE ブランド 代替甘味料 株式会社 甘味料 発酵 砂糖 米麹 米麹由来糖分 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」やフレッシュペットフード「PETOKOTO FOODS」などを展開する「PETOKOTO」が資金調達
2023年5月10日、株式会社PETOKOTOは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、JR 東日本スタートアップ株式会社や、Spiral Innovation Partners LLP(…
「MICIN」が医療機関の外来診療向けキャッシュレス決済サービス「クロンスマートパス」をリリース
2022年9月20日、株式会社MICINは、新サービス「クロンスマートパス」の提供を開始したことを発表しました。 「クロンスマートパス」は、事前にクレジットカードや保険証を登録しておくことで、医療機関…
購入型クラウドファンディングなどを展開する「CAMPFIRE」が10.6億円調達
2023年3月1日、株式会社CAMPFIREは、総額10億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 CAMPFIREは、購入型クラウドファンディング「CAMPFIRE」や、ソーシャルグッ…
光診断薬「Pickles」を用いた臨床検査の社会実装を目指す「HILO」が資金調達
株式会社北洋銀行、株式会社北海道二十一世紀総合研究所は、2023年2月1日付でHILO株式会社に「北洋SDGs推進2号ファンド(北洋SDGs推進2号投資事業有限責任組合)」を通じて1,000万円出資し…
三菱商事が自社で進めてきた倉庫産業DX事業を新設子会社「Gaussy」に譲渡 6社がパートナーとして出資参画
2022年7月1日、三菱商事株式会社は、三菱商事、三菱商事ロジスティクス株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、プロロジス、三井不動産株式会社、三菱HCキャピタル株式会社、三菱地所株式会社…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集