介護施設利用者の事故をAI画像解析技術によって検知し予防につなげる「N-SYSTEM-ai」がリリース

tool

2022年12月8日、株式会社North Handは、新サービス「N-SYSTEM-ai(エヌ・システム・アイ)」を2022年12月10日から提供開始することを発表しました。

「N-SYSTEM-ai」は、North Handが開発する介護記録システム「N-SYSTEM-Care(エヌ・システム・ケア)」と、次世代介護ソリューションサービスを提供するVoxela社が開発したAI画像解析技術による事故検知・防止サービス「Voxela VCare(ヴォクセラ ブイケア)」の連携により、事故状況の迅速な確認・対応と正確な情報の検証を可能にする介護施設における事故検知サービスです。

「VCare」を搭載したカメラが転倒を検知すると自動で「N-SYSTEM-Care」に通知され、介護スタッフは「N-SYSTEM-Care」に連携したパソコンやスマホで転倒時の映像を即座に確認し対応できます。

さらに転倒時の状況を映像によって共有することで、理学療法士などの専門家に正確な情報を伝えることが可能になり、最適な転倒予防策を取ることができます。

介護施設で起こる事故のうち、約6割が転倒を占めています。

加齢によって骨が脆くなっている高齢者にとって転倒・転落は骨折などの重大な怪我につながる可能性があります。

転倒の原因は、施設内の段差・荷物、高齢者の身体機能の低下、薬の副作用など多岐にわたります。

人手不足にある介護施設においては、職員によって常に利用者を見守るということが難しく、転倒によって怪我を負った利用者の発見が遅れてしまうこともあります。

そのため介護施設においては、どう転倒事故を減らすか、どのように転倒を早期発見するかということが大きな課題となっています。

この転倒事故の予防・検知のひとつの解決として、施設内の防犯カメラ・監視カメラを利用する方法が考えられます。

また介護施設におけるカメラは、認知症患者の予期せぬ退館、利用者の急変などの検知などでも活用されており、今後さらに市場が拡大していくことが予測されます。

IoTなどテクノロジーの活用は、業務効率化や省人化のために重要なものです。創業期はコストの面から多くのシステムの導入は難しいかもしれませんが、優先度の高いものから導入することで、創業期から効率的な業務を行うことができるでしょう。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 便利なサービス
関連タグ AI 予防 事故 介護 介護施設 技術 新サービス 株式会社 検知 画像解析 転倒
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ゼロコードAI製品を提供する「RUTILEA」が6億円調達
2023年11月16日、株式会社RUTILEAは、総額約6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 RUTILEAは、ゼロコードAI製品を開発・提供しています。 AIの導入プロセスのうち、障壁とな…
人の心と思考を探索する並走型・探索型リサーチ「Insight Research」が提供開始
2022年6月15日、株式会社グッドパッチは、「Insight Research(インサイトリサーチ)」の提供を本格的に開始することを発表しました。 「Insight Research」は、人を起点と…
調剤薬局向け電子薬歴システム「Musubi」提供の「カケハシ」が13億円調達
2022年2月17日、株式会社カケハシは、総額13億円の資金調達を実施したことを発表しました。 調剤薬局向け電子薬歴システム「Musubi(ムスビ)」を提供しています。 電子薬歴による業務効率化だけで…
循環に欠かせない回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワンストップで提供する「ECOMMIT」が資金調達
2023年1月31日、株式会社ECOMMITは、資金調達を実施したことを発表しました。 ECOMMITは、循環型社会の実現に必要となる回収・選別・再流通の仕組みの構築・データ化・トレーサビリティをワン…
「i-nest capital」がデジタルトレーディングカードアプリやファンアプリプラットフォームを展開する「ユートニック」に出資
2022年7月7日、i-nest capital株式会社は、株式会社ユートニックに追加出資を実行したことを発表しました。 ユートニックは、デジタルトレーディングカードアプリ「DiiCa(ディーカ)」、…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集