注目のスタートアップ

多言語コミュニケーションツールを提供する「Kotozna」が3.2億円調達

company

2022年12月6日、Kotozna株式会社は、総額約3億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社JTBなどです。

Kotoznaは、宿泊施設向け多言語コミュニケーションツール「Kotozna In-room」や、事業者向け多言語同時翻訳チャットツール「Kotozna laMondo」、メニューの多言語化サービス「Kotozna Camera」などを展開しています。

「Kotozna In-room」は、客室にQRコードを設置し、宿泊客にそれを読み取ってもらうことで、施設案内や周辺観光情報などを多言語で表示することができるサービスです。

さらに施設内のどこからでもスタッフと母国語でチャットでき、よくある質問についてはチャットボットが自動で返答することも可能です。

2020年2月には、JTBと資本業務提携を行い、「Kotozna In-room」において協業しています。

今回の資金は、「Kotozna In-room」と宿泊施設の基幹システムとの連携などの機能強化、「Kotozna laMondo」の機能強化、海外展開を視野に入れた事業展開の推進に充当します。

訪日観光客は、2010年前後には約850万人でしたが、2019年には約3,200万人と、10年で3倍以上に増加しています。

コロナ禍により訪日観光客は激減してしまいましたが、コロナ後は同程度、もしくはリバウンド需要として2019年よりも多い外国人観光客が訪れるのではないかと予測されています。

国内では水際対策として訪日観光客の受け入れを長期間制限していましたが、2022年10月11日から入国者数の上限の撤廃や外国人観光客の個人旅行の解禁などを行いました。

現在では観光地などに相当数の訪日観光客が見られるため、インバウンド需要が復活する兆しであると捉えられています。

コロナ以前の宿泊業界では人手不足と離職率が高いことが課題となっていました。慢性的な人手不足を解決するためには、業務効率化が欠かせません。

また業務効率化と同時に、訪日観光客を受け入れるための多言語対応やホスピタリティの向上も重要です。

こうした背景から、業務効率化と多言語対応を同時に実現できるようなシステムのニーズが高まっています。

コロナ禍は多くの業界に打撃を与えましたが、落ち着いて状況を見つめ直すための機会を与えてくれました。それぞれの業界では特有の課題もあれば、共通して抱えている課題もあります。とくにデジタル化はほとんどの業界が抱えている課題でもあります。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Kotozna Kotozna In-room Kotozna laMondo コミュニケーション 多言語 宿泊施設 株式会社 観光 言語 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ゲームのための家具を開発・販売する「Willow」が資金調達
2020年12月25日、Willow株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ゲーミング家具を開発・販売しています。 2020年12月現在、ゲームのためのデスク「ARCdesk(アークデスク…
地域医療機関の再生医療診療業務を包括的にサポートする「Gaudi Clinical」が13.5億円調達
2025年2月7日、株式会社Gaudi Clinicalは、総額13億5000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Gaudi Clinicalは、歯科および整形外科領域をはじめとする細胞培養…
対話型AI面接サービス「SHaiN」提供の「タレントアンドアセスメント」が資金調達
2021年12月27日、株式会社タレントアンドアセスメントは、資金調達を実施したことを発表しました。 対話型AI面接サービス「SHaiN」を提供しています。 タレントアンドアセスメントが開発した戦略採…
市場分析エージェント「ホテル番付」の導入に最大50万円の補助金が交付
株式会社空は、経済産業省が推進する「補正サービス等生産性向上IT導入支援事業」(IT導入補助金)にてIT導入支援事業者として採択されたことを発表しました。 これにより、空が提供する「ホテル番付」を宿泊…
小売業DXの「フェズ」とマーケティング支援の「インテージ」が店頭棚画像の解析領域において連携
2022年7月6日、株式会社フェズは、株式会社インテージと、小売店舗の店頭棚画像の解析領域において連携を開始することを発表しました。 フェズは、逆算型OMOプラットフォーム「Urumo OMO」、小売…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集