注目のスタートアップ

クラウド決算開示管理サービスやバックオフィスのコンサルティング事業を展開する「Uniforce」が2億円調達

company

2022年11月24日、Uniforce株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Uniforceは、クラウド決算開示管理サービス「Uniforce 決算開示管理サービス」、IPO準備に特化したサービス「Uniforce IPOクラウド」、決算開示支援・IPO支援・BPO代行・決算説明資料デザイン支援・リブランディング支援などのコンサルティング事業を展開しています。

今回の資金は、さらなる開発体制の強化に充当します。

上場企業には、決算報告書によって経営成績や財務情報を公表する義務があります。これを決算報告書の開示義務といいます。

決算報告書は税務署に対する報告と投資家に対する情報提供を兼ねています。そのため決算報告書を作成・開示する業務である開示業務は重要な業務のひとつとなっています。

開示業務はタイトなスケジュールであることが多く、さらに正確に行わなくてはならないため、高度なスケジューリングが求められます。

また、年度ごとに適用される新しい会計基準や法令に沿った開示が求められるため、専門的な知識を持った人材が必要となります。そのため開示業務は属人的な業務となりやすく、退職などで人手不足になってしまうことがあります。

近年はガバナンス・コンプライアンスの徹底が重視されているということもあり、開示業務の重要性が増しています。

またIPOを目指すスタートアップにとっては、開示体制の構築は重要な準備のひとつとなっています。

Uniforceは、上場企業の開示業務の効率化や、IPO準備中のスタートアップに向け、各種SaaSとコンサルティング事業を展開しています。

Uniforce株式会社のコメント

このニュースを受けまして、Uniforce株式会社 代表取締役 砂田和也氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

大きく2つあります。主に今年11月にリリースをした、IPO経験がある管理責任者がいなくてもIPO準備をスムーズに進めることを可能にした「Uniforce (ユニフォース) -IPOクラウド- 」の開発費用(人件費・外注費)に充てるためです。

お陰様で好評をいただいているサービスではございますが、より一層多くの方々に喜んでいただくために体験改善に努める所存でございます。

また、多くのIPO準備企業や、監査法人、証券会社などIPO準備に関わる方々に知っていただくための広告宣伝費に充てていくためです。

・今後の展望を教えてください。

今年3月にリリースした決算開示クラウドを引き続き販売していく中で、上場企業の決算開示業務にまつわるペインを解決していきたい。

さらには、これまでブラックボックスであったIPO準備における課題を、Uniforce IPOクラウドで解消し、スタートアップの上場ハードルを下げ、数多くの成長企業がIPOを目指しやすい環境を整備し、市場に参画できるような環境構築を目指していく所存でございます。

その先で我々は、日本経済が世界と戦える市場を形成し「業界・社会・世界」に貢献できる。

そんな事業を展開していくことを目指しております。

・読者へのメッセージをお願いします。

我々の掲げるビジョン「ガバナンスグロース」は、企業フェーズに合わせて、持続的な成長の基盤となるコーポレートガバナンスの構築運用を通じ、企業価値向上に貢献する。という意味が込められています。

少数精鋭のエンジニアやデザイナーを中心としたIPO準備および決算開示に関するSaaSサービスの開発と、公認会計士等によるコンサルティングサービスの両側面から企業成長を支える、新しくチャレンジングな会社です。

設立から3年目を迎える若い企業ではございますが、まずは日本市場に一石を投じるため精進して参りますので、よろしくお願い致します。

企業には決算報告書の開示義務だけでなくさまざまな義務があります。健全な経営のためには法律をよく理解しておくことが重要です。累計発行部数200万部を突破した「冊子版創業手帳」では、企業にまつわる法律やその注意点などを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ IPO IR Uniforce Uniforce IPOクラウド Uniforce 決算開示管理サービス クラウド コンサルティング ユニフォース 一元管理 効率化 株式会社 業務効率化 決算 決算開示 管理 資本業務提携 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

女性のための金融コミュニティを運営する「きんゆう女子」が資本提携・出資受け入れ
2022年9月1日、株式会社きんゆう女子は、個人投資家の田沼豪氏、ベンチャー投資を行うAI・テクノロジー・イノベーション・ファンド有限責任事業組合、株式会社KIJと資本提携及び出資を受けたことを発表し…
中小企業向けの新型M&Aサービス「M&Aバザール方式」を運営する「M&Aバザール」が8,500万円調達
2023年12月4日、株式会社M&Aバザールは、総額8,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 M&Aバザールは、中小企業向けのM&Aサービス「M&Aバザール方式」を開発・運営しています。…
ECマネジメントプラットフォーム「AnyX」などを展開する「AnyMind Group」が50億円調達
2022年7月19日、AnyMind Group株式会社は、総額約50億円の資金調達を実施したことを発表しました。 AnyMind Groupは、以下の2つの事業を展開しています。 ・メディア・ブラン…
チェーンストアECの垂直立ち上げプラットフォーム「Stailer」提供の「10X」が15億円調達
2021年7月28日、株式会社10Xは、総額約15億円の資金調達を実施したことを発表しました。 小売チェーン向けのECプラットフォーム「Stailer(ステイラー)」を提供しています。 スーパーマーケ…
コーヒー専門ECプラットフォーム「Heirroom」を運営する「Oriental Coffee Ventures」が「オイシックス・ラ・大地」CVCから資金調達
2024年7月4日、株式会社Oriental Coffee Venturesは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、オイシックス・ラ・大地のCVCである「Future Food Fund…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集