注目のスタートアップ

小規模分散型水循環システムを開発する「WOTA」が資金調達

company

2022年11月18日、WOTA株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

WOTAは、持ち運べる水再生プラント「WOTA BOX」・水循環型手洗いスタンド「WOSH」の提供や、小規模分散型水循環システムと水処理自律制御技術の開発を展開しています。

小規模分散型水循環システムは、​既存のWOTA製品で用いている膜処理・殺菌処理に加えて、微生物に有機物を分解させる生物処理を追加した水処理システムです。この水処理システムは、住宅規模の全排水の再生循環利用を目的としています。

新たな水インフラとして小規模分散型水循環システムを社会実装することにより、水不足・水汚染の構造的解決、従来型の水インフラが抱える課題の構造的解決を目指しています。

2023年には、東京都利島村やカリブ海の島嶼国であるアンティグア・バーブーダでの社会実装を予定しています。

今回の資金は、商品化開発と社会実装のさらなる加速に充当します。

世界では、安全な飲み水を確保できていない人口は20億人以上、下水設備を利用できない人は40億人を超えています。

水は人間が生きていくために必要なものです。さらに感染症などの病気を未然に防いだり、衛生に配慮した医療を提供したりするには清潔な水の確保も欠かせません。

しかし近年は世界的な気候変動により大雨や干ばつが増加しており、人類が使用できる水資源の量に大きな影響が出ています。

SDGs(持続可能な開発目標)においても、目標6「安全な水とトイレをみんなに」が掲げられており、政府機関だけでなく、企業による取り組みに期待がかかっています。

幅広い環境において水不足を改善するには、生活排水の再利用や循環利用などが考えられます。そのため新たな技術や製品の研究開発が必要となります。

WOTAは、人間が使用して汚れてしまった排水をもう一度使用可能な水へと変える「小規模分散型水循環システム」により、水不足や環境汚染など、水に関するさまざまな課題を解決することを目指しています。

テクノロジーによって社会課題を解決することを目指すビジネスでは、研究開発に必要となる資金をどう調達するかが問題となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ WOTA WOTA BOX インフラ トイレ 再生 処理 出資 利用 小規模分散型水循環システム 循環 株式会社 殺菌 水インフラ 水不足 水処理 水循環 浄水
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「プロエージェント」と「三井住友海上あいおい生命保険」が共同でコンサルティング・サービスを提供
2020年10月22日、株式会社プロエージェントは、三井住友海上あいおい生命保険株式会社の経営コンサルティング・グループのサポートを得て、コンサルティング・サービスを開始することを発表しました。 プロ…
再生医療事業・細胞培養事業を展開する「ルミライズ」が資金調達
2023年7月21日、株式会社REVOLUTIONは、株式会社ルミライズが実施する第三者割当増資を引き受けることを決定したことを発表しました。 ルミライズは、再生医療事業や、細胞培養事業を手がけていま…
「Chatwork」が情報システム部門の機能をアウトソーシングで提供する「IT顧問 情シス君」を運営する「デジタルハック」に出資
2023年6月21日、Chatwork株式会社は、株式会社デジタルハックに出資したことを発表しました。 Chatworkは、ビジネスチャット「Chatwork」を展開しています。2022年に組成したコ…
「創業手帳」によるオンライン・セミナー「初めての競合比較分析」が1/13に開催 受講者募集中
創業手帳株式会社は、「初めての競合比較分析」を2021年1月13日(水)に開催することを発表しました。 「初めての競合比較分析」は、だれでもすぐに始められる簡単なマーケティングの考え方を手順を追って説…
企業と顧客のコミュニケーションを最適化するマーケティングプラットフォームを提供する「Micoworks」が35億円調達
2023年12月27日、Micoworks株式会社は、総額約35億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Micoworksは、マーケティングプラットフォーム「MicoCloud」や、飲食店向けL…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集