注目のスタートアップ

「Recustomer」が2億円調達 新プロダクト「Recustomer 自宅で試着」を公開

company

2022年11月17日、Recustomer株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、新プロダクト「Recustomer 自宅で試着」を公開したことも併せて発表しました。

Recustomerは、購入体験プラットフォーム「Recustomer」を展開しています。

ECカート連携型ワンクリック決済「Recustomer Checkout」、返品・交換・注文キャンセル業務を自動化するツール「Recustomer Return&Cancel」、注文追跡「Recustomer Tracking」の3サービスから構成されているプラットフォームです。

ワンクリック決済での購入率の上昇、商品追跡による顧客接点の創造、全自動の返品キャンセルシステムにより、顧客満足度の向上を実現します。

今回公開した「Recustomer 自宅で試着」は、ECサイトにおいてお試し購入を実現するサービスです。

顧客は試着したい商品をゼロ円で注文し、自宅で試着をしたあと、購入しない商品は返送し、購入を決定した商品分が自動決済されるサービスです。

事業者側としては、購入率・平均注文単価の上昇・顧客満足度の向上を実現できるほか、顧客への購入理由・返送理由のアンケートによりデータを取得できることなどがメリットとなっています。

今回の資金は、大手ブランド企業への導入に向けたセールスチームとカスタマーサクセスチームの強化、プロダクトのセキュリティ強化に充当します。

経済産業省の「令和3年度デジタル取引環境整備事業(電子商取引に関する市場調査)」によると、2021年の日本国内のBtoC-ECの市場規模は、20兆6,950億円(前年比7.35%増)となっています。

さらに、すべての商取引における電子商取引市場規模の割合であるEC化率については8.78%(前年比0.7%増)であり、EC市場が着実に拡大していることがわかります。

ファッションアイテムは、自身の身体にフィットするサイズ感や素材の色味・質感などが重要であるため、実店舗において実物を見て試着できることは重要な要素のひとつであり、それがファッションにおけるEC事業が伸びなかったひとつであるといわれています。

しかし近年の全体的なEC市場の伸びとコロナ禍もあり、ファッションECの利用数が伸びています。

さらにECサイトでは実物の試着ができないというデメリットをなくすため、サイズ違いの交換無料や、オンライン試着サービスなどの施策が打ち出されており、顧客に新たな購入体験が提供されています。

一方、ECにおける返品・交換はオペレーションが複雑になり、コストも増加するという課題があります。

Recustomerはこの課題を解決するため、効率的なお試し購入システムを構築する「Recustomer 自宅で試着」を公開しました。今後大手ブランドへの導入を目指すということなので、今後の成長に注目が必要です。

ECサイトはプロダクト販売のチャネルとして重要な存在です。ただ販売するだけでなく、企業・ブランドの価値観を発信するためのものとして活用することもできます。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期におけるECサイトの導入について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ EC ECサイト Recustomer Recustomer 自宅で試着 アパレル ファッション 株式会社 試着 資金調達 顧客満足度
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人設立の完全ガイド|設立の流れ・メリット・手続き一覧など徹底解説!
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「XTech Ventures」の1号ファンドが総額52億円で組成完了
2019年7月1日、XTech Ventures株式会社は、「XTech1号投資事業有限責任組合(1号ファンド)」が、総額52億円で組成を完了したことを発表しました。 XTech Venturesは、…
「Lbose」運営の新規事業開発チーム「ATTEND biz」が「ヒトバデザイン」と共同で働く場所の記録共有サービスをスタート
2021年1月18日、株式会社Lboseは、運営する新規事業開発チーム「ATTEND biz(アテンドビズ)」と、株式会社ヒトバデザインが共同で、「SMART WORK KIT(スマートワークキット)…
部屋探しプラットフォーム運営の「BluAge」が新生活サービスプラットフォームを提供する「リベロ」と資本業務提携
2022年6月15日、株式会社BluAgeは、株式会社リベロと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 BluAgeは、部屋探しプラットフォーム「カナリー(CANARY)」を運営しています。 …
電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「NORUDE」を展開する「サイクループ」が3億円調達
2022年9月30日、サイクループ株式会社は、総額3億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 サイクループは、電動アシスト自転車のサブスクリプションサービス「NORUDE(ノルーデ)」を展開して…
レシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」を運営する「エブリー」が「セイノーホールディングス」と資本業務提携
2023年4月28日、株式会社エブリーは、セイノーホールディングス株式会社と資本業務提携したことを発表しました。 エブリーは、管理栄養士が監修するレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」、フ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集