東急不動産と鹿島建設による「旧九段会館」の保存・復原プロジェクト「九段会館テラス」が10/1に開業

tips

東急不動産株式会社と鹿島建設株式会社による「九段会館テラス(KUDAN-KAIKAN TERRACE)」が2022年10月1日(土)に開業しました。

「九段会館テラス」は、登録有形文化財建造物である旧九段会館の保存・復原プロジェクトです。

旧九段会館の一部を保存しつつ、IoTを活用した地上17階建ての最新鋭のオフィスとなる新築部分が融合した施設です。

施設内には、東急不動産が展開する会員制シェアオフィス「ビジネスエアポート九段下」、社員食堂の機能を持ちつつも地域に開かれた飲食店「九段食堂 KUDAN-SHOKUDO for the Public Good」、創建当時の意匠を保存・復原した「九段会館テラスコンファレンス&バンケット」、オフィスワーカーの健康をサポートするクリニックモールなど、さまざまな付帯施設があります。

太陽の位置や天候に合せてガラスの透明度を自動調節するスマートガラス「View Smart Glass」など、最新の技術を取り入れています。

所在地:東京都千代田区九段南1-6-5
敷地面積:約8,765㎡
延床面積:約68,036㎡
規模:地下3階・地上17階
高さ:約74.9m

九段会館は、東京都千代田区九段南にあった施設です。

昭和天皇の即位を記念する事業として「軍人会館」という名称で計画され、1934年3月に竣工しました。

現役を離れた予備役の軍人で構成される組織である在郷軍人会が計画を主導し、竣工後は在郷軍人会の拠点として利用されたほか、戦前・戦後は軍の予備役などの訓練・宿泊などに利用されました。

終戦、GHQに接収されたのち、日本遺族会に払い下げられ、1957年に「九段会館」という名称で再開業を果たしました。

「九段会館」は、宿泊、結婚式場、貸しホールなどで運営されましたが、東日本大震災時のホールの天井崩落事故で死傷者が出たことにより廃業しました。

廃業後は東急不動産が落札し、一部を保存しながらオフィスビルへと建て替える計画を発表しました。

「九段会館」は、和洋折衷の建築様式である帝冠様式の代表的な建築物のひとつであり、二・二六事件など昭和史の舞台にもなりました。

歴史ある建物であるため、その価値を活かしながらも再生させる方法が求められており、東急不動産と鹿島建設の手により「九段会館テラス」として生まれ変わりました。

起業の際にはオフィスが必要となります。賃貸オフィスを契約するのも良いですがコストがかかるため、創業期はシェアオフィスなどのオフィスも選択肢に入れると良いでしょう。「冊子版創業手帳」では、賃貸オフィスや、シェアオフィス、コワーキングスペースなどを比較し、創業期に最適なオフィス形態を明らかにしています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ KUDAN-KAIKAN TERRACE オフィス オフィスビル シェアオフィス ビジネスエアポート九段下 プロジェクト 九段会館テラス 保存 復原 文化財 施設 旧九段会館 東急不動産 株式会社 登録有形文化財建造物 鹿島建設
オフィス移転手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
一般社団法人設立サムネイル
「一般社団法人」設立ガイド|手続きの流れ・必要書類・メリット・費用など
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
合同会社設立マニュアル|流れの6ステップや費用、必要書類などを解説!

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

「テラドローン」と「エアモビリティ」が「空飛ぶクルマ」の社会実装に向けて業務提携
2021年1月8日、テラドローン株式会社は、エアモビリティ株式会社と、「空飛ぶクルマ」の社会実装の早期実現に向けて業務提携することを発表しました。 テラドローンは、空撮、測量、点検、データ分析、運行管…
配信者支援サービス「ライドリ」を提供する「Blankr」が資金調達
2024年8月7日、株式会社Blankrは、資金調達を実施したことを発表しました。 累計調達額は1.5億円となります。 Blankrは、配信者支援サービス「ライドリ」を提供しています。 現在は、VTu…
育児・家事支援サービス「東京かあさん」運営の「ぴんぴんころり」が8,200万円調達
2021年12月9日、株式会社ぴんぴんころりは、総額8,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 育児・家事支援サービス「東京かあさん」を運営しています。 熟練の主婦に、料理・掃除・育児サポ…
IoTプラットフォームを展開する「obniz」が3.5億円調達
2022年8月23日、株式会社obnizは、総額3億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 obnizは、IoTプラットフォーム「obniz(オブナイズ)」を開発・提供しています。 電…
AIクローン技術を活用したパーソナルAIの実用化やAIソリューションの開発・提供を手がける「オルツ」が19億円調達
2023年9月19日、株式会社オルツは、総額約19億円の資金調達を実施したことを発表しました。 オルツは、「P.A.I.(パーソナル人工知能)」をはじめとするAIクローン技術で作りだすパーソナルAIの…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集