注目のスタートアップ

360度VRコンテンツを簡単に制作・編集できるクラウドソフトウェア提供の「スペースリー」が4億円調達

company

2022年9月6日、株式会社スペースリーは、総額4億円の資金調達を実施したことを発表しました。

スペースリーは、360度VRコンテンツを簡単に制作・編集できるクラウドソフトウェア「スペースリー」を開発・提供しています。

パノラマ写真を撮影しアップロードすることで、なめらかに動くVRコンテンツを作成できます。

パノラマ写真のみでの空間内サイズのAI推定、家具の配置などが可能なAI空間設計シミュレーター機能などを搭載しています。

不動産分野を中心に、観光、ギャラリー、製造業、レストランなどさまざまな分野で活用されています。

今後、AIを活用して360度VR画像を完全な3Dデータに変換することで、現実の内見に近い体験をオンラインで提供する「パノラマ変換3Dプレイヤー」の製品版のリリースを2023年に予定しています。

今回の資金は、研究開発、プロダクト開発、サービスの提供範囲拡大のための営業組織の強化に充当します。

物件探しでは、気になった物件を実際に見て確かめる「内見」というプロセスがあります。

やはり書類や写真だけでは物件の実際の状況がわからないため、ほとんどの顧客が内見を希望します。

内見では、不動産会社に車を出してもらい、実際に現地まで行く必要があります。

一度の内見でおおよそ30~1時間程度かかるため、1日に内見できる物件は3~4件ほどです。

また、現地で鍵の場所が見つからなかったり、暗証番号がわからなかったりする場合もあり、余計に時間がかかることもあります。

内見業務は不動産会社にとっては物件の成約につながる重要で必要な業務であるものの、効率化が難しく、さらに時間がとられてしまうという課題を抱えています。

さらには、内見したからといって必ずしも契約につながるわけではありません。内見後の成約率は約20%ともいわれています。

この内見を効率化するのが、VR(仮想現実)を使った内見サービスです。

VR内見では、VRゴーグルやWebブラウザなどから、3DCGや写真でつくられたバーチャルな物件を見ることができます。

オンラインで内見が完了するため移動時間がかからず、より多くの物件の内見を実施できます。

VRゴーグルを利用した場合は、より現地での内見に近い体験が可能であるため、今後の普及が見込まれています。

現在は一般ユーザーへのVRゴーグルの普及率はあまり高くなく、VRゴーグルを使った内見では店舗などで顧客にVRゴーグルを貸し出して実施しているケースがほとんどです。

しかし今後5Gの普及とVRゴーグルの低廉化に伴い一般ユーザーへの普及率も向上すると予測されているため、今後の大きな成長が期待されています。

最新技術や最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要となります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ 3D 3Dデータ AI VR VRコンテンツ オンライン クラウド シミュレーター ソフトウェア パノラマ パノラマ写真 不動産 内見 写真 制作 株式会社 画像 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

農産物の流通現場向けSaaS「bando」運営の「kikitori」が5,000万円調達
2020年5月1日、株式会社kikitoriは、総額5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 農業流通特化型SaaS「bando」を運営しています。 電話・FAXなどアナログなコミュニケ…
自治体・企業のEV導入を支援する「REXEV」が2億円調達
2022年8月31日、株式会社REXEVは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、直近では2021年10月13日に、6.3億円の資金調達を発表しています。 REXEVは、法人・自治…
特定技能専門人材紹介事業などを展開する「Proud Partners」と「アイドマ・ホールディングス」が資本業務提携
2023年8月10日、株式会社アイドマ・ホールディングスは、株式会社Proud Partnersと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 Proud Partnersは、特定技能専門人材紹介…
クラウド受付システム提供の「RECEPTIONIST」が資金調達
2020年3月13日、株式会社RECEPTIONISTは、資金調達を実施したことを発表しました。 クラウド受付システム「RECEPTIONIST」を提供しています。 日程調整や、会議室の予約、担当者へ…
ダンス事業やイベント事業など展開する「アノマリー」が2.8億円調達
2024年7月9日、株式会社アノマリーは、総額2億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 アノマリーは、ストリートダンスを軸とし、ダンス事業、イベント事業、メディア事業、映像事業、プロ…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集