注目のスタートアップ

検索型FAQシステム「Helpfeel」提供の「Nota」が6億円調達 「株式会社Helpfeel」に社名変更

company

2022年9月5日、Nota株式会社は、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。

また、2022年10月1日から、株式会社Helpfeelに社名を変更することも併せて発表しています。

Notaは、検索型FAQシステム「Helpfeel」や、スクリーンショットの共有・検索サービス「Gyazo」、ドキュメントの共有・管理ツール「Scrapbox」を開発・提供しています。

「Helpfeel」は、検索性に優れたFAQページを簡単に構築できるシステムです。アプリやWebサイトに導入し、電話・メール・チャットで対応していた問い合わせをFAQページとして公開することで、問い合わせ件数を大幅に削減することができます。

これまではこれら3つのプロダクトを別々に運用していましたが、今後はナレッジ(知識)を共有・活用するためのプラットフォームとして3つのプロダクトを連携させ、あらゆるユーザーがナレッジを簡単に手に入れられるようになる事業へと拡張させていきます。

今回の資金は、「Helpfeel」をはじめとするプロダクトの開発推進、各プロダクトのセールス・マーケティング活動の拡充、採用強化に充当します。

問い合わせ業務は顧客満足度を向上させるために重要な業務ですが、業務が標準化されていないことによる回答の差異、膨大な量の問い合わせによるキャパオーバー、同じ問い合わせばかりが来るなど多くの課題を抱えています。

サービスのWebサイトなどでは、顧客の疑問に答えるためのFAQページが用意されていることもありますが、必要最低限の情報しか掲載されていない、検索性に問題があり必要な情報を見つけられないといったケースが多いため、あまりユーザーには活用されていません。

もしこのFAQページが正常に機能し、顧客の質問に充分に答えることができれば、問い合わせを削減できるはずです。

「Helpfeel」は、こうした問い合わせ業務の課題を解決する、高精度な検索性を備えたFAQシステムを構築できるサービスです。

また、企業では組織内での情報のやり取り・共有についても課題を抱えていることもあるでしょう。

たとえば、同じ質問が何度もくり返される、誰に聞けば答えを得られるのかわからない、チャットツールでは情報が蓄積されないといった課題があります。

これらの課題は、ナレッジが適切に蓄積され、検索できるシステムが存在しないことから発生します。

そのため近年企業では、テレワークによってオフィスでのコミュニケーションをとることができなくなったこともあり、ドキュメントなどを一元管理するためのドキュメント管理ツールや、チーム内での情報共有を効率化するツールであるコラボレーションツールを導入する例が増えています。

創業期はコストの面から、業務効率を向上させるツール・サービスを厳選して導入する必要があります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期に特化した社内システムの構築のノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ FAQ Gyazo Helpfeel Nota Scrapbox システム ドキュメント ナレッジ プラットフォーム 共有 株式会社 検索 活用 知識 管理 資金調達 運用
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

小売チェーン向け来店予測・需要予測サービス「アスシル」などを提供する「ipoca」が2.2億円調達
2022年6月6日、株式会社ipocaは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 ipocaは、スーパーマーケット向けマーケティング分析サービス「ミセシル」、小売チェーン向け来…
「KaKa Creation」が1.6億円調達 AIを活用した高品質AIアニメ制作事業・プロデュース事業を始動
2023年11月22日、株式会社KaKa Creationは、約1億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、AIを本格的に導入したアニメTikToker「ひなひま」をリリースした…
AI顔診断と美容カウンセリング・サービス「mira」運営の「KINDLER」が資金調達
2020年4月30日、KINDLER株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 AI美容カウンセリング・サービス「mira(ミラ)」を運営しています。 1枚の写真から5秒で顔の特徴を分析し、美…
多言語映像通訳サービス「みえる通訳」提供の「テリロジーサービスウェア」が三菱地所発のヘルスケアベンチャー「WELL ROOM」と業務提携
2021年12月2日、株式会社テリロジーサービスウェアは、WELL ROOM株式会社と、業務提携契約を締結したことを発表しました。 テリロジーサービスウェアは、多言語映像通訳サービス「みえる通訳」を提…
フード・シェアリング・サービス「TABETE」展開の「コークッキング」が資金調達
2020年11月20日、株式会社コークッキングは、資金調達を実施したことを発表しました。 フード・シェアリング・サービス「TABETE(タベテ)」を展開しています。 飲食店や小売店で廃棄されてしまう食…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集