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2022年8月25日「NanoGAS」(高機能ナノバブル)を利用した腸内フローラ移植用菌液精製の技術を持つ「シンバイオシス」が資金調達

2022年8月24日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、シンバイオシス株式会社に投資を実行したことを発表しました。
シンバイオシスは、「NanoGAS」(=高機能ナノバブル)の特性を利用した腸内フローラ移植用菌液精製の特許技術を保有しています。
便の処理にウルトラファインバブル水を使用することで、本来であればIgA(免疫グロブリンA)等の自己免疫機能に阻まれ、うまく生着できない他人由来の腸内細菌を、効果的に移植できることが期待されています。
また、腸内フローラの移植にあたっては大腸内視鏡によって投与されることが主流ですが、シンバイオシスではカテーテル注腸により速やかに定着させる技術を実現しています。
シンバイオシスは他に、液体中に長期間バブルを安定させられる独自技術「NanoGAS」を保有しており、「NanoGAS」発生装置の開発・製造も展開しています。
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ウルトラファインバブルとは、大きさが0.001mm以下の気泡のことです。
あまりに小さいため、無色透明であり、浮力が小さく浮上せずに長期残存することを特徴としています。
すでにさまざまな産業で活用されており、洗浄効果の向上、農業における作物の品質向上、養殖業における成長促進、美容領域での保湿力向上などの効果が確認されています。
シンバイオシスは、このウルトラファインバブルを腸内フローラ移植において応用しています。
腸内フローラとは、健康や病気の発症に深く関わりを持つ腸内細菌群のことです。
この腸内細菌のバランスが崩れてしまうと健康に影響が出ることがわかっています。さらに、健康な人の腸内フローラを移植することで、病気の治療や予防に役立つことがわかっています。
腸内フローラ移植の対象疾患は世界中で研究が進められています。
すでに移植が行われた疾患には、潰瘍性大腸炎、クローン病、自閉スペクトラム症、過敏性腸症候群などがあります。また関連性が示されているものとして、アトピー・アレルギー、がん、糖尿病、精神疾患などがあります。
腸内フローラ移植の課題としては、生着率(腸内フローラが腸内に住み着く確率)やその速度が挙げられます。
シンバイオシスの腸内フローラ移植用菌液精製は、この生着率・生着速度の向上が期待されており、さらにカテーテル注腸で投与できるため、既存の移植手術よりも身体への負担が低いことが特徴です。
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