構造解析をベースとした創薬事業を展開する「キュライオ」がAI創薬の「iSiP」と戦略的業務提携に関する契約を締結

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2022年8月5日、株式会社キュライオは、iSiP株式会社との間で、戦略的業務提携に関する契約を締結したことを発表しました。

キュライオは、クライオ電子顕微鏡による構造解析をベースとした自社創薬事業と創薬支援事業を展開しています。

クライオ電子顕微鏡による構造解析とは、従来のX線構造解析では難しかったタンパク質の大部分において構造解析が可能とする、電子顕微鏡による構造解析の手法のひとつです。

iSiPは、独自の化合物設計AIを活用した、リード化合物の発見・最適化を行う創薬DXプラットフォーム事業、自社創薬事業などを展開しています。

今回の提携により、キュライオが保有する高度な構造解析に関するプラットフォーム技術と、iSiPが保有する独自のAI創薬に関する技術プラットフォームを組み合わせ、創薬の課題解決に取り組んでいきます。

具体的には、構造解析×AI創薬により、効率的・効果的な活性化合物の探索・評価を実現し、迅速な化合物の設計・最適化を行います。

従来の創薬では、新薬の候補となる化合物を見つけるため、有機合成の専門家による知見・経験に頼った実験が必要でした。

このプロセスは2年から4年程度かかりますが、必ずしも薬の開発が成功するとは限りません。そして、創薬には莫大なコストがかかり、その成果の予測が難しいため、開発期間とコストは創薬企業にとって長年の悩みのもととなっていました。

近年はさまざまな研究が飛躍的に進展し、核酸医薬、細胞治療、遺伝子治療など、新たな医薬品・治療法が実用化されています。一方で、創薬研究の難度も高くなり、新薬を作りだせる確率も低下しています。

こうした状況の中、創薬プロセスを大幅に効率化するため、AIを活用しコンピューターの中で新薬候補を見つけるin-silico創薬(インシリコ創薬)などが推進されています。

また、キュライオが展開しているクライオ電子顕微鏡を用いた構造解析は、クライオ電子顕微鏡単粒子解析法と呼ばれており、2017年にノーベル化学賞が授与された構造解析手法のひとつです。

クライオ電子顕微鏡法は1980年代に誕生したものですが、2012年頃の技術革新によって分解能が飛躍的に向上し、現在はさまざまな領域で強力なツールとして活用されています。

キュライオはこのクライオ電子顕微鏡単粒子解析法により、タンパク質の構造を解析し、新たな創薬ターゲットの発見につなげています。

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