注目のスタートアップ

位置情報データの活用を可能にするクラウドサービスなどを提供する「クロスロケーションズ」が3.8億円調達

company

2022年8月4日、クロスロケーションズ株式会社は、総額3億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

クロスロケーションズは、独自開発の位置情報ビッグデータ解析エンジン「Location Engine」の開発と、このエンジンを使った位置情報データの活用を可能にするクラウドサービス「Location AI Platform(LAP)」など、ロケーションテック事業を展開しています。

「Location Engine」は、AI技術により膨大な量の位置情報ビッグデータを、地図・エリア・施設情報と関連づけて解析することで、さまざまな統計データとしてアウトプットする位置情報ビッグデータ解析エンジンです。

この人流データは、BI(Business Intelligence)ツールやGIS(地理情報システム)などに取り込むことでより高精度の分析を可能とします。また、クラウドDBシステム経由でCRMやDMPなどの企業システムとシームレスに連携することも可能としています。

「Location AI Platform」は、「Location Engine」によって得られる統計データを活用し、エリア分析や、人流データの準リアルタイムでの把握、生活動線や顧客のライフスタイルの推測などを可能にし、ニーズに合わせたさまざまな機能を提供しています。

GPSを搭載したスマートフォンなどから得られる位置情報データとテクノロジーをかけ合わせた領域をロケーションテックといいます。

ロケーションテックは、コロナ禍によって人流の分析のニーズが高まったことからプレイヤーの参入が増加し、一気に注目が高まりました。

位置情報データは、地図情報・店舗情報と合わせた人流の分析・需要予測・エリアマーケティング、自然災害の被害予測、物流などにおけるルートの最適化、位置情報を活用した広告の配信など、さまざまな領域で活用されています。

また、2018年11月から、日本版GPSの準天頂衛星「みちびき」4機体制によるサービス提供が開始されています。2023年には7機体制への拡充が予定されています。

「みちびき」の運用開始により、さらに位置情報データの精度が向上しデータの種類・量が飛躍的に拡大することが予測されており、これに伴いロケーションテックもさらに注目されると考えられます。

AI技術の発展により、これまでビジネスでの活用が難しかったデータの活用も可能となり、さまざまなソリューションが提供されています。また、こうしたソリューションの効果を最大化させるには、データ活用を前提とした業務環境を整えることも重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ AI GPS LAP Location AI Platform Location Engine エンジン クラウドサービス クロスロケーションズ ビッグデータ ロケーションテック 人流 位置情報 地図 株式会社 解析 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

クルマのサブスク「ノレル(NOREL)」展開の「IDOM CaaS Technology」が14億円調達
2022年4月12日、株式会社IDOM CaaS Technologyは、総額14億円の資金調達を実施したことを発表しました。 IDOM CaaS Technologyは、中古車販売「Gulliver…
自由視点映像・マルチアングル映像の撮影・配信システム「SwipeVideo」を提供する「AMATELUS」が4.1億円調達
2022年11月14日、AMATELUS株式会社は、総額4億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AMATELUSは、自由視点映像・マルチアングル映像の撮影と配信が可能なシステム「S…
資金調達支援の「SoLabo」が通信コスト削減サービス提供の「フェイスフル」と連携
2021年6月17日、株式会社SoLaboは、株式会社フェイスフルと連携し、コロナ禍でニーズの高まる中小企業・個人事業主の固定費削減の取り組みを強化することを発表しました。 株式会社SoLaboは、完…
オリジナルIPのVRゲーム開発の「MyDearest」が資金調達
2022年2月28日、MyDearest株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 2021年6月30日には、総額9億円の資金調達の実施を発表しています。 MyDearestは、オリジナルIP…
Web会議のためのAll-In-Oneツール「Ekaki」開発の「Chief」が2,000万円調達
2022年1月18日、Chief株式会社は、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、Skyland Venturesです。 Chiefは、Web会議のためのAll-In-On…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集