注目のスタートアップ

植物とのコミュニケーションサービスを開発する「ファジオン」が200万円調達 情報経営イノベーション専門職大学の学生が起業

company

学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学(iU)は、同大学の学生が設立した合同会社ファジオンが、200万円の資金調達を実施したことを発表しました。

またこの資金調達により2022年7月1日付で株式会社ファジオンに組織変更を行っています。

引受先は、iUの事業会社であるi株式会社です。

ファジオンは、植物とのコミュニケーションサービス「re:pla」を開発しています。

センサーを用いて植物の状態を可視化し、擬人化された植物とアプリ上でコミュニケーションを行うことができるサービスです。

これまで、植物の育成環境を計測可能なセンサー試作機を開発し、育成にもとづくキャラクターアドバイス機能の開発を行ってきました。

今回の資金は、植物とのコミュニケーションにフォーカスしたUXの開発からユーザー検証までの一連の開発検証を行っていきます。

これにより、ペットと接するように植物と会話できるコミュニケーション機能を実装する予定です。

農業においては生産者は植物の些細な状態の変化を把握し、水・肥料・日光などを調節し、最適な生育環境を作ってきました。

しかし植物の変化はほんの些細なものであることが多く、正確に植物の状態を捉えるには経験と専門的な知識が必要となります。

そのため近年はどのような人でも植物を栽培できるよう、環境状態を可視化するセンサーの開発・提供が進められています。

そして近年は気温や水の状態などの環境的な要素を可視化するセンサーだけでなく、植物の活動を直接測定するセンサーも提供されはじめており、人間がわかりやすい形で植物の状態を把握できるようになっています。

ファジオンが開発する植物とのコミュニケーションサービスは、こういった植物のセンシング技術を活用したものです。

得られたデータをただテキストや数値として出すのではなく、擬人化した植物とのコミュニケーションを図れるものとして設計していることを大きな特徴としています。

コロナ禍によって家庭菜園や観葉植物が大きく注目されていますが、ファジオンのサービスが実現されることで、植物をペットとして育てるといったことも増えていくと考えられます。

新たなサービスの開発には資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ iU re:pla アプリ コミュニケーション センサー センシング センシング技術 ファジオン 可視化 学校法人電子学園 情報経営イノベーション専門職大学 株式会社 植物 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

化学薬品不使用・短時間の醸造物・発酵物製造技術を保有する「日本ハイドロパウテック」と「ロッテ」が資本業務提携
2023年1月6日、日本ハイドロパウテック株式会社は、株式会社ロッテと、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 日本ハイドロパウテックは、化学薬品を一切用いず短時間で加水分解を行う独自技術を保…
プラスチック代替の新素材「LIMEX」開発・製造・販売の「TBM」が20.6億円調達
2020年11月24日、株式会社TBMは、総額約20億6,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 プラスチックの代替となる、石灰石などの無機物を主原料とした新素材「LIMEX」を開発・製造…
ソフトウェアとバイオテクノロジーにより持続可能な農業の実現を目指す「AGRI SMILE」が7.5億円調達
2023年9月6日、株式会社AGRI SMILEは、総額約7億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 AGRI SMILEは、農業協同組合(JA)とのパートナーシップのもと、ソフトウェ…
世界中のレストランとゲストをつなぐプラットフォームを提供する「TableCheck」が4.3億円調達
2025年3月31日、株式会社TableCheckは、総額4億3000万円の資金調達を発表しました。 TableCheckは、飲食店向け予約・顧客管理システムと、ゲスト向け飲食店検索・予約ポータルサイ…
レアメタルリサイクルベンチャーの「エマルションフローテクノロジーズ」が4.5億円調達
2022年9月13日、株式会社エマルションフローテクノロジーズは、総額4億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 エマルションフローテクノロジーズは、原子力機構が開発した溶媒抽出技術“…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集