法⼈向け後払いサービスなどを提供する「Payment Technology」とショッピング・オークションの相場検索サイト運営の「オークファン」が資本・業務提携

tips

2022年7月22日、株式会社Payment Technologyは、株式会社オークファンと、資本・業務提携したことを発表しました。

Payment Technologyは、法⼈向け売掛金早期回収サービス「ハヤメル」・買掛金立て替え払いサービス(後払いサービス)「オクラス」、給与前払いサービス「前払いできるくん」・「前払いできるくんLITE」、デジタル給与払い福利厚生サービス「エニペイ」を提供しています。

「ハヤメル」は、請求書発行サービスとクレジットカード決済を組み合わせることで、売掛金の早期回収を実現するサービスです。

このサービスで請求書を発行すると、通常よりも短い振込期限・カード決済のみという制約があるものの請求金額が1%オフになるという選択肢を請求先企業に提示することができます。これにより請求企業は本来よりもすばやい売掛金の回収を行うことができます。

また、カード決済によって未回収リスクが軽減するため、新たな取引先を積極的に開拓することが可能となります。

オークファンは、ショッピング・オークション相場検索サイト「aucfan(オークファン)」、BtoB卸仕入れプラットフォーム「NETSEA(ネッシー)」などを展開しています。

今回の提携により、Payment Technologyが提供するキャッシュフロー改善サービスを活用し、オークファン子会社である株式会社SynaBizが運営する「NETSEA」に参加する企業のキャッシュフローの改善に貢献していきます。

BtoB取引では、業種によっては、商品・サービスの提供から販売代金・委託料の入金が1か月~3か月後となることがあります。この実際の取引から支払いまでの期間のことを支払いサイトといいます。

この支払いサイトが長い場合、請求元企業の資金繰りに課題が生じるケースがあります。たとえば建設業は材料費や外注費などの支払いが先行するにもかかわらず、工事代金の入金は工事の完成後と支払いサイトが長いため、資金繰りに苦しむケースが多いようです。

近年はこの課題を解決するため、請求書を買い取ってもらうことで通常よりも早期に資金を回収できるサービスであるクラウドファクタリングやオンラインの立替払いサービスが普及しています。

一方でPayment Technologyの「ハヤメル」は、クラウドファクタリングとは別のアプローチによって売掛金の回収を短縮するサービスです。

サービスの内容は、請求先企業に通常よりも短い振込期限・カード決済のみという制約があるものの、支払金額が1%オフとなるという請求書を発行することで、売掛金のスピーディーな回収を実現します。

請求先企業は通常の振込期限も選ぶことができるため、「ハヤメル」導入にあたって請求先企業へのデメリットは存在しないといえるでしょう。

支払いサイトが長くなるのは、ビジネスの構造上の問題もあれば、ただの商習慣である場合もあります。「ハヤメル」は、請求先企業に1%オフになるというメリットを提示することで、長年の商習慣を変化させるきっかけを与えられるかもしれません。

また同時に、BtoB取引において未収金リスクが低減するカード決済を普及させることにも役立ちます。

資金繰りは創業期において重要な要素です。もし資金繰りが上手くいかなければ、黒字なのに事業を畳まなくてはならないこともあるからです。「冊子版創業手帳」では、創業期の資金繰りや、キャッシュフローを見極めるためのノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ aucfan BtoB Payment Technology オークション オークファン オクラス キャッシュフロー ハヤメル ペイメント・サービス 後払い
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
NPO法人設立サムネイル
【2025年最新】NPO法人の設立ガイド|費用・条件・手順を徹底解説
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

個人主権型のログイン基盤「Login3.0」などを手がける「UPBOND」が資金調達
2025年3月26日、株式会社UPBONDは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、大和ハウスグループの株式会社コスモスイニシアです。 UPBONDは、個人主権型のログイン基盤「Login…
マンガに特化したローカライズ支援ツールを開発する「オレンジ」が29.2億円調達
2024年5月7日、株式会社オレンジは、総額29億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 オレンジは、マンガに特化したローカライズ支援ツールを開発しています。 AIによってマンガの外国…
BtoB向け木材プラットフォーム「eTREE」を手がける「森未来」が2.6億円調達
2025年1月28日、株式会社森未来は、総額2億6000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 森未来は、「Sustainable Forest」(持続可能な森林)をミッションに掲げ、木材流通の…
製造業・卸業・商社の受注入力を自動化する「受発注バスターズ」を提供する「batton」が2.2億円調達
2024年10月23日、株式会社battonは、総額2億2000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 battonは、製造業・卸業・商社の受注入力を自動化する「受発注バスターズ」を開発・提供し…
スポーツマーケティングにおけるスポンサー広告効果をAIで可視化する「NextStairs」が1530万円調達
2024年12月2日、株式会NextStairsは、株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」により1530万円の資金調達を実施したことを発表しました。 NextStairsは、AIを活用し…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集