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2022年7月7日電気運搬船や大型蓄電池を開発する「パワーエックス」が「電源開発」より出資受入
2022年7月5日、株式会社パワーエックスは、電源開発株式会社より出資を受けることを決定したと発表しました。
パワーエックスは、電気運搬船「Power Ark」の開発や、大型蓄電池の製造・販売を行っています。
「Power Ark」は、沖合にある洋上風力発電所でつくられた電力を船で陸に運ぶ電気運搬船です。2025年に1号艇の完成を予定しています。
また、大型蓄電池事業においては、岡山県玉野市に日本最大級の蓄電池組立工場「Power Base」を建設することを発表しています。
「Power Base」は、2023年からテスト生産を、2024年春からEV急速充電器や定置用蓄電池などの出荷を開始する予定です。
電源開発(J-power)は、全国100か所での各種発電所の保有・運営や、電気の卸売事業、送変電事業などを展開しています。
今回の電源開発の出資により、両社が保有する技術やノウハウをかけ合わせ、再生可能エネルギーの普及を支えるインフラビジネスの創出を目指します。
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2011年3月11日の東日本大震災により、福島第一原子力発電所が大規模な事故を起こし、それ以降国内では54機の原発の稼働を停止させました。
原発停止以降、国内では電力不足による節電要請が頻発し、2022年3月22日には東京電力管内で初となる「電力需給ひっ迫警報」が発令されました。
「電力需給ひっ迫警報」とは、電力の予備率が3%を下回ると予想される、または下回った場合に発令される警報です。
3月22日の警報は、3月16日の福島県沖で発生した震度6強の地震による火力発電所の緊急稼働停止と、季節外れの寒波が重なったことが原因でした。
また、このように電力需給が逼迫する中、ウクライナ危機などの国際情勢によって火力発電で使用しているLNGの調達も不安定になっています。
LNGは2~3週間しか貯蔵できないため、予想外の電力需要があった場合、停電するリスクもあります。
このような背景から、国内では再生可能エネルギーのニーズが高まっています。
一方で、太陽光発電や風力発電といった再生可能エネルギーは発電量が不安定であるため、需要と供給のバランスを調整するには、電力を溜めておく定置用蓄電池が必要となります。
パワーエックスは、安全性と経済性を両立した蓄電池製品を2024年春から大量生産し、新たなエネルギーソリューションの構築やサービスを展開する予定です。
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