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シェアサイクルサービス「チャリチャリ」運営の「neuet」が資金調達

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2022年7月5日、neuet株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、肥銀キャピタル株式会社と株式会社肥後銀行が共同設立した肥銀ベンチャー投資事業有限責任組合です。

neuetは、シェアサイクルサービス「チャリチャリ」を運営しています。

福岡市とは共同事業として約2,500台の自転車と500か所以上のポートを展開しています(2022年7月時点)。

また、熊本エリアでは、「熊本市シェアサイクル実証実験事業」の共同事業者として採択され、2022年4月28日からサービスを開始しています。

熊本市内では約150台の自転車と57のポートを展開しています。

2022年7月時点で展開しているエリアは、福岡、名古屋、東京、熊本となっています。

今回、肥後銀行グループの協力を得て、熊本市内における中心市街地の回遊性の向上、自家用車から公共交通への移動の転換、地域経済の活性化などに取り組んでいきます。

また、熊本エリアにおける「チャリチャリ」の自転車台数やサービスエリアは、熊本市と協議し、利用状況やポート数増加の伸びに応じて順次増強していく計画です。

温室効果ガス排出の削減のため、大気汚染物質を排出しない乗り物の開発・普及が世界的に推進されています。

とくに自動車については、本来は複数人が乗れるのにもかかわらず、単独での移動が多く、移動距離も10km以内が中心となっています。

ひとりの人間が短い距離を移動するために自動車を利用することは非効率的であるため、利用実態に即したモビリティ(乗り物)の開発・普及が必要となっています。

比較的歴史のある乗り物のひとつに自転車があります。自転車は生活における移動手段として定着しています。国内における自転車保有台数は2016年時点で約7,000万台であり、単純計算で2人に1人以上は自転車を保有していることになります。

一方で自転車においても不便や非効率が存在しています。

たとえば目的地に駐輪場がないため、目的地から離れた駐輪場に停めて歩いていかなければならなかったり、自転車に乗る時間・期間が限られており自転車が活用されていない時間帯があることなどがあります。

この課題を解決するのがシェアサイクルサービスです。

シェアサイクルは、街中に複数のポート(自転車の貸出返却拠点)を整備し、どこでも貸出と返却を行えるようにすることで、使う間だけのレンタルと利用の最大化を実現するサービスです。

ポートは無人で運営されており、QRコードを読み取ったりBluetoothやNFCなどの無線通信によって鍵が解錠される仕組みとなっています。

国土交通省の資料「シェアサイクルの取組等について」(令和3年1月)によると、2019年時点でシェアサイクルを本格的に導入している都市数は164都市となっています。

多くの都市では将来的にも規模を維持もしくは拡大していく計画であるため、今後もシェアサイクルの取り組みが進んでいくと考えられます。

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