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2022年7月1日ミューラル(壁画)プロデュース事業の「WALL SHARE」が資金調達 「三菱鉛筆」と資本業務提携
2022年6月30日、WALL SHARE株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。また、三菱鉛筆との間で資本・業務提携に関する契約を締結しています。
WALL SHAREは、多数のアーティスト・企業・行政などと連携し、ミューラル(壁画)プロデュース事業を展開しています。
2022年7月時点で、全国に70以上のミューラルを描いています。
今回の三菱鉛筆との提携により、それぞれが保有するネットワーク・データ・知識を活用し、新たな事業の展開を検討します。
また、共創事業を通じて両社の事業成長やアートカルチャーへの貢献を目指します。
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2021年の日本のアート産業市場は2,781億円と推計されています。また、アート作品が直接関わる美術品市場は2,186億円となっています(※1)。世界のアート市場は7兆円~8兆円の規模であるため、国内アート市場は非常に小さいものであるといわれています。
また、国内の美術館における企画展(展覧会)の動員数は世界トップレベルではあるのですが、2021年の年間の入館者数において国内の美術館は、17位に東京都美術館、22位に国立新美術館がランクインしている程度です。
これは国民がアート鑑賞を、日常的なものではなくイベントとして捉えていると分析できます。
そのため、アートの購入や日常的な鑑賞を促していくためには、アートをより身近にするような取り組みが有効であると考えられます。
WALL SHAREは、ミューラルアート(壁画)のプロデュースにより、国内のアートシーンを盛り上げることを目指しています。
ミューラルアートとは、壁面の所有者・管理者に許可をもらって描かれたペイントアートのことです。
ヒップホップの文脈ではグラフィティという、無許可で壁面や公共物に描かれたペイントアートがストリートカルチャーとして根づいています。日本でも高架下などで見かけたことがある人は多いかもしれません。
ミューラルアートとグラフィティの線引きは難しいのですが、合法か違法かでいったんは整理されています。
ミューラルアートは、社会的なメッセージ、企業の広告、町おこしなどで利用されています。描く場所についても、工事現場のフェンスや、駅の空き壁、店舗のシャッターなど多種多様な場所が利用されています。
場所・目的によってさまざまな活用の可能性があるため、ミューラルアートの認知度が高まれば、自治体による街づくり・啓発や、企業の広告などで広く活用されていくと考えられます。
WALL SHARE株式会社のコメント
このニュースを受けまして、WALL SHARE株式会社 代表取締役 川添孝信氏よりコメントが届きました。
・今回の資金調達の目的は何ですか?
第一は事業成長の為に両社の強みを活かしたシナジーの創出や新規事業の構想を加速させることを目的としております。
またアート事業を展開するにあたり「アーティストファースト」の姿勢を大切にする弊社ですが、三菱鉛筆社にはそのスタンスへの共感もしていただきました。
三菱鉛筆社がこれまで培った歴史と共に事業成長を目指します。
・今後の展望を教えてください。
様々な企業様とご一緒させていただき、アーティストと共に”まちに描く”ことに拘りを持って取り組んでいきたいと思います。
「ビジネス×アート」の可能性を広げると共に、子どもから大人まで誰もが気軽にアートに触れることができるきっかけを創出し続けます。
・読者へのメッセージをお願いします。
今はまだ見ぬ「ミューラル×○○」の可能性は幅広く存在すると思います。
コラボレーション先を随時募集しておりますので、ブレスト段階からご一緒できると嬉しく思います。
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(※1)出所)「日本のアート産業に関する市場調査2021」エートーキョー(株)、(一社)芸術と創造
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