注目のスタートアップ

ライブ動画ストリーミングプラットフォーム運営の「SHOWROOM」が資金調達 3社と資本業務提携

company

2022年6月22日、SHOWROOM株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

また、株式会社オリエントコーポレーション、株式会社QTnet、九州朝日放送株式会社と資本業務提携契約を締結したことも併せて発表しました。

SHOWROOMは、ライブ動画ストリーミングプラットフォーム「SHOWROOM」や、バーティカルシアターアプリ「smash.」を開発・運営しています。

「smash.」は、プロが制作する縦長・短尺の動画コンテンツを配信するアプリです。BTSやHey! Say! JUMPなどオリジナルコンテンツを独占配信しています。

オリエントコーポレーションとは、金融サービスと加盟店とのリレーションを活かし、「SHOWROOM」で配信するライバーや視聴者にさまざまなサービスの展開を検討します。また、ライブコマース分野において、オリエントコーポレーションから紹介された加盟店とデジタルな連携を目指します。

QTnetとは、QTnetが運営するeスポーツ総合施設「チャレンジャーズパーク」を活用したSHOWROOMのリアルイベントの連動や公式番組を展開します。また、九州エリアを中心としたライブコマースの展開や、ライバー育成・コミュニティ事業に取り組む予定です。

九州朝日放送とは、九州朝日放送のコンテンツ企画・制作力と「smash.」の連携を中心に、共同制作コンテンツの展開、九州朝日放送の番組との連動企画などを展開します。また、九州ならではのコンテンツや、地域に密着した特色あるライブコマースの展開、九州発の新たな才能の発掘などを行っていきます。

スマートフォンとYouTubeなどの動画プラットフォームの普及により、個人でもクオリティの高い動画を制作・投稿・配信できるようになりました。

動画コンテンツには、制作・編集された動画と、生放送であるライブ配信の2種類があります。

主にエンターテインメント系の動画をYouTuberにアップロードする人たちであるYouTuberが登場した当初は投稿動画が主流でしたが、視聴者とリアルタイムでコミュニケーションできたり動画編集の手間がないライブ配信のメリットの認知が進み、ライブ配信も大きなコンテンツ・文化へと成長しています。

ライブ配信においてはスマートフォンひとつで配信を開始できるようにした配信アプリがいくつも提供されています。「SHOWROOM」はそのうちのひとつであり、2013年11月と早期からサービスを開始しています。

当初はアイドルやタレントがライブ配信するというコンセプトでしたが、2014年9月から一般ユーザーにも配信を開放しています。

また、ライブ配信は企業においても活用されています。たとえばD2Cではユーザーからの質問に答えたりなど、コミュニケーションの場として利用され、ファン形成や顧客体験の向上などに役立っています。

ライブ配信を活用したビジネスでは、中国ではライブコマースという、ライブ配信上でインフルエンサーが商品を紹介しその場で購入できるという新たな市場が大きな勢いで拡大しています。

ライブコマース黎明期はメルカリや楽天などが参入しましたが、流行する兆しが見えず早期に撤退しています。一方で、BEAMSやユニクロなどはコロナ禍をきっかけにライブコマースを開始し成果をあげているようです。これらは、ライブコマースはオフラインでの接客・販促の代替といった側面があるようです。

動画は情報量が多いメディアとしてデジタルマーケティングにおいて注目されています。「冊子版創業手帳」では、創業期におけるSNSやインターネットを活用したマーケティング・ノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ QTnet SHOWROOM Smash オリエントコーポレーション オリジナル コンテンツ ライブコマース ライブ動画 ライブ配信 九州朝日放送 動画 動画コンテンツ 映像 株式会社 資本業務提携 資金調達 配信
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
起業の仕方サムネイル
起業の仕方を大解剖!初めての素人でも失敗しない起業の6つのステップと手順とは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

人材紹介ビジネスに特化したクラウド求人データベース「agent bank」などを展開する「ROXX」が10億円調達
2022年11月2日、株式会社ROXXは、総額10億円の資金調達を実施したことを発表しました。 ROXXは、人材紹介ビジネスに特化したクラウド求人データベース「agent bank」、オンライン完結型…
「バカン」のアルタイム空き情報配信サービス「VACAN」が青森県の「ホテルグランメール山海荘」に導入
2020年12月1日、株式会社バカンは、株式会社杉澤興業の「ホテルグランメール山海荘」において、「VACAN(バカン)」を提供開始することを発表しました。 「VACAN」は、施設や店舗のリアルタイムの…
データガバナンスソリューションを開発する「インサイトテクノロジー」が資金調達
2023年2月2日、株式会社インサイトテクノロジーは、資金調達を実施したことを発表しました。 インサイトテクノロジーは、データベースの専門家集団として、データガバナンス、データインテグレーション領域に…
心疾患の診断支援AIを開発する「コルバトヘルス」が4,500万円以上調達
2024年6月3日、株式会社コルバトヘルスは、総額4,500万円以上の資金調達を実施したことを発表しました。 コルバトヘルスは、心電図診断サポートのためのAI「Korbato Scan」を開発していま…
文書作成・活用の効率化支援SaaS「flouu」がリリース
2019年10月17日、プライズ株式会社は、「flouu(フロー)」の正式版を同日にリリースしたことを発表しました。 「flouu」は、チームの文書作成・活用の効率化を支援するSaaS型ソフトウェアで…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集