日本各地の生産物において特定期間の権利上のオーナーになることで特典を得られるサービス「Pocket Owners」がリリース

tool

2022年6月7日、EXest株式会社は、「Pocket Owners(ポケット・オーナーズ)」をリリースしたことを発表しました。

「Pocket Owners」は、日本各地の生産物(農産物、水産品、畜産物、加工品、伝統工芸品など)の特定期間の権利上のオーナーになることで、さまざまな特典・体験を得られるサービスです。

オーナーとなることで生産物が定期的に届くほか、限定の商品も入手できます。また、生産者から生産の過程が写真・動画・テキストで届き、生産に関するストーリーを知ることができます。

また、限定イベントの開催によって生産者とのつながりを強化したり、オーナーが参加できる生産物を活用した新商品開発プロジェクトなども展開します。

ほかにもオーナー同士のコミュニティを構築することで、横のつながりを強化し、生産者を継続的に支援できる仕組みをつくります。

1次産業・2次産業への新たな関わり方を創出し、地方の活性化を進めていく計画です。

農産物のオーナー制度は、棚田のオーナー制度が1990年代前半に各地ではじまり、それから果樹園・農作物などさまざまな生産物へと広がっていきました。

オーナー制度は、オーナーとなった人に農業体験を提供する場合が多く、都市住民を中心に生産者とのつながりを強化するものとして認識されています。

また、生産物ができあがる前に売買契約が成立することが特徴であり、オーナー制度を導入した生産者は安定して収益を得ることができるというメリットがあります。

さらに、生産者・生産物のオーナーとなった人は生産者から生産に関する日常的な情報を受け取ることになり、より生産者・生産物に愛着を抱くことになります。

北海道ではこのオーナー制度を設けている生産者が多く、地産地消の促進や生産現場の啓蒙などで活用されています。

近年は体験そのものに価値を感じる人が増えています。オーナー制度は生産物に強く関わることができ、普段できない体験ができるため、体験消費としての今後の可能性が感じられます。

EXest株式会社のコメント

このニュースを受けまして、EXest株式会社 代表取締役CEO 中林幸宏氏よりコメントが届きました。

・今回の新サービスの売りは何ですか?

Pocket Ownersとは、「所有することで近くなる、新しい地方との関わり方」をテーマとし、一口シェアオーナー制度として権利上の所有を提供、日本全国の消費者にオーナー=ファンに変えていき、生産者とオーナー、オーナー同士でコミュニティを形成していく仕組みです。消費者からオーナーになり、オーナーとコミュニティを作っていくことで、農業生産者が抱える課題を解決することができると考えています。

農業協同組合を座組みに取り込んだ点です。農家と消費者を直接繋ぐことで、農業協同組合を通さず生産物を販売するという形だけではなく、農業協同組合と共にコンテンツを作っていくことも可能にしています。

・今後の展望を教えてください。

日本全国のテレビ局や農業協同組合とも連携し、生産者とオーナー、オーナー同士を繋ぐコミュニティプラットフォームを作ります。

そのために、メタバースの活用も具体的に検討しています。

詳細はまだお伝えできないのですが、12月のスタートに向けて走っています。

・読者へのメッセージをお願いします。

オーナーになると、普段見ている畑の景色が変わり、その生産物の味も変わります。

これこそが、心が豊かになったということなのかなと感じています。

これまではテレビなどで地名を聞いても素通りしていたことが、その地名に反応し、その地域のことを気に掛ける、そしてアクションまでつながる可能性がある、そんな地域がたくさんあることでこれからの人生が少し豊かになるのではないでしょうか?

ご自身のため、ご家族のため、子供のため、日本全国のオーナーになってみませんか?

ユニークなプロダクトの開発には、自社の強み・弱み、市場の分析が必要となります。「冊子版創業手帳」では、自社・市場の分析のためのフレームワークを掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 便利なサービス
関連タグ EXest Pocket Owners オーナー コミュニティ ストーリー プロジェクト ポケット・オーナーズ リリース 伝統工芸品 体験 加工 商品 商品開発 株式会社 水産 生産 生産者 畜産 農産物
詳細はこちら

一次産業、二次産業に携わる全ての生産者の活動に付加価値を。所有することで地方との新しい関係を築く新サービス「Pocket Owners」をリリース

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説

便利なサービスの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

会話サマリーAI電話「ピクポン」提供の「pickupon」が8,000万円調達
2020年10月21日、pickupon株式会社は、総額8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 会話サマリーAI電話「ピクポン」を開発・提供しています。 AIにより電話で話した内容のサ…
「learningBOX」と「チェンジ」が共同でeラーニング教材における新サービス「KaWaL診断 × learningBOX」の提供を開始
2023年6月16日、learningBOX株式会社と株式会社チェンジは、eラーニング教材における新サービス「KaWaL診断 × learningBOX」の提供を開始したことを発表しました。 lear…
スマートホームサービス「SpaceCore」を提供する「アクセルラボ」が3.9億円調達
2023年7月26日、株式会社アクセルラボは、3億9,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、石田克史氏(ジャパンエレベーターサービスホールディングス株式会社:代表取締役会長兼社…
「オリックス」が足場・仮設機材レンタル大手の「杉孝グループホールディングス」に出資
2020年12月14日、オリックス株式会社は、株式会社杉孝グループホールディングスの発行済み株式の過半数を取得することで合意したことを発表しました。 杉孝GHDは、足場機材を取り扱う株式会社杉孝を中核…
人を生かし育てるリーダーになるためのコーチング習得プログラム運営の「コーチェット」が1億円超調達
2021年1月29日、株式会社コーチェットは、総額1億円超の資金調達を実施したことを発表しました。 人を生かし育てるリーダーになるためのコーチング習得プログラム「CoachEd」を運営しています。 3…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集