注目のスタートアップ

生活習慣病患者/予備軍向け食事指導サービス「NPartner」開発・運営の「タウンドクター」が5,000万円調達

company

2022年5月25日、タウンドクター株式会社は、5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

タウンドクターは、生活習慣病患者/予備軍向け食事指導サービス「NPartner」を開発・提供しています。

食事指導において管理栄養士が患者のパートナーとして長期的に信頼関係を構築し、患者が取り組みやすい課題を設定し、さらに趣味や生活環境に合わせたメニュー・食品の購入場所・方法をおすすめすることで、食生活の行動変容を促すサービスです。

対面・遠隔のどちらにも対応可能で、精神科医の知見と精神科学にもとづいた独自AIによるパーソナライズされた指導を特徴としています。

今回の資金は、「NPartner」の機能拡充や、全国の健康保険組合・クリニック・自治体へのサービス展開の加速に充当します。

生活習慣病は日本人の死因の56%を占めています。

生活習慣病とは、偏った食生活、運動不足、ストレス、飲酒・喫煙などの生活の積み重ねが原因で発症・進行する疾患のことです。

日本人の死因の上位を占めている「がん」・「急性心筋梗塞」・「脳血管疾患」は3大生活習慣病と呼ばれ、これだけで死因の50%を占めています。

生活習慣病を予防するためには、やはり生活習慣の改善が必要です。しかし生活習慣はすでに根づいている習慣であるため、それを変えるには大きな努力が必要となります。将来かかる「かも」しれない病気のために行動を変えるのは、さらに困難なこととなります。

生活習慣病/予備軍の患者を診るクリニックや、健康増進を図る自治体は、対象者の行動変容を促すためのサポートを行っています。当初はサポートのあり方も試行錯誤されていましたが、現在では系統立てて行うようになってきており、確実に効果があがってきているようです。

「NPartner」は、こういったクリニック・自治体、そして健康経営に取り組む企業向けの、生活習慣病/予備軍の食事指導サービスです。

習慣を構築するのは難しいことなのですが、「NPartner」は食事面・ヘルスケアの観点からだけでなく、精神科学にもとづいた支援により行動変容・新たな習慣の構築を行うことが特徴的です。

タウンドクター株式会社のコメント

このニュースを受けまして、タウンドクター株式会社 代表取締役 山上慶氏よりコメントが届きました。

・今回の資金調達の目的は何ですか?

生活習慣病患者/予備軍向け食事指導サービス「NPartner」の機能拡充および全国の健康保険組合・クリニック・自治体へのサービス展開のため。

・今後の展望を教えてください。

“これなら出来る”と思ってもらえるような食事指導を、より多くの方に届けられるように取り組んでいきたいと考えています。

・読者へのメッセージをお願いします。

食事をはじめとする生活習慣の改善は、日々の生活と密接にかかわっており、一朝一夕で出来ることではないと思います。我々は対象者1人1人のその時のモチベーションに合わせた食事指導を行い、仮に1回の食事指導で改善できることは僅かであっても、それを積み重ねることで長い目で見たときの健康寿命の延伸に寄与できればと考えています。

ヘルスケアは企業の健康経営にとっても重要です。雇用人数が50人未満の事業場のストレスチェックは任意とされていますが、生産性の向上のためにも実施したほうがよいでしょう。起業ノウハウ週「冊子版創業手帳」の別冊「総務手帳」では、社労士によるストレスチェック対応について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ NPartner タウンドクター 患者 株式会社 生活 生活習慣病 管理栄養士 習慣 資金調達 食事 食事指導
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

AIを活用した長時間心電図解析ソフトウェア「SmartRobin AI」を提供する「カルディオインテリジェンス」が2億円調達
2022年11月22日、株式会社カルディオインテリジェンスは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 直近では、2022年8月15日に総額4億3,000万円の資金調達を発表しています。 カ…
クラウド型受発注ソフト「建設PAD」提供の「KPtechnologies」が5,200万円調達
2022年3月2日、株式会社KPtechnologoesは、総額5,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。 建設業界向けクラウド型受発注ソフト「建設PAD」を開発・提供しています。 契約書…
製造業向け生産計画自動立案システム「最適ワークス」を提供する「スカイディスク」が資金調達 「西日本シティ銀行」と業務提携
2023年2月13日、株式会社スカイディスクは、株式会社西日本シティ銀行の子会社である株式会社NCBベンチャーキャピタルを引受先とした第三者割当増資を実施したことを発表しました。 また、西日本シティ銀…
着物レンタル事業や宿泊管理事業など観光・インバウンド領域で多方面に事業を展開する「羅針盤」が4億円調達
2024年2月21日、株式会社羅針盤は、4億円の資金調達を実施したことを発表しました。 羅針盤は、個人・法人を対象に宿泊業への参入をサポートする宿泊管理事業、訪日外国人向けオプショナルツアーを展開する…
集束超音波(HIFU)治療装置開発の「ソニア・セラピューティクス」が5.3億円調達
2021年6月12日、ソニア・セラピューティクス株式会社は、総額約5億3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 がん治療機器である、集束超音波(HIFU:High-Intensity F…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集