みおりんカフェ みおりん|自分の「勝ち筋」を見極めて伸ばしていこう

創業手帳

「ごきげんに勉強する」をコンセプトに発信するインフルエンサーの戦略に学ぶ

「ごきげんに勉強する」というコンセプトで勉強法について発信し、1年半の会社員生活を経てフリーランスとして独立したみおりん氏には、今まで創業手帳で何度かお話をうかがってきました。

このたび2冊目の著書を出版されたみおりん氏に、著書で触れられた勉強法や、副業からの起業、また自らの強みを発見して伸ばす方法などについてお聞かせいただきました。

みおりん

みおりん
東京大学法学部を卒業後、1年半のIT企業勤務を経て2020年に独立。
地方公立校から自宅浪人で東大受験をした経験をもとに、
《ごきげんに勉強する》のコンセプトで勉強法やノート術について
ブログ「東大みおりんのわーいわーい喫茶」およびYouTube「みおりんカフェ」にて発信中。
著書『東大女子のノート術 成績がみるみる上がる教科別勉強法』『やる気も成績もぐんぐんアップ!中学生のおうち勉強法入門』を出版。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

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自分に求められている「勝ち筋」を把握して伸ばしていく

―今まで何度かお話を聞いていますが、本日は副業からの起業について、事業内容で工夫されていることなどについてお話をうかがいたいと思っています。まず、起業したいと思ったきっかけは何だったのでしょうか?

みおりん:自分のなかでずっと会社で働くのは向いていないだろうな、という気持ちがあったんです。自分の成し遂げたいことを、事業としてやるほうがしっくりくるなと思っていました。

ただ、学生のうちに起業してしまうと、自分の性格上熱中してフルコミットしてしまい、大学を中退しかねないと感じました。やはり苦労して入った大学ですし、親のことも考えるとちゃんと卒業しておきたい。また、学生起業で立ち上げられたベンチャー企業でインターンをした際に、たまにコミュニケーションの齟齬が生まれる場面を見ていたので、やはり社会人として経験を積んでから起業したほうがいいなという思いがありました。

―創業手帳でもインターンをしていただいていたのですよね。何社ぐらいでインターンをされていたのですか?

みおりん:就職活動が終わってから、最初はただバイトを探していたのですが、気づいたらインターンをすることになっていて、教育系の会社やSEOライティング、人材系など、5社ぐらい経験しました。

夏休みにプノンペンで学生ボランティアでワオジェという日本人起業家ネットワークのイベントのスタッフをしたんですが、そこで大久保さんに会ったのが創業手帳でインターンをしたきっかけです。

―最初は副業として今の事業をされていたのですよね。副業を本業にしようと思われたのはどんなタイミングだったのですか。

みおりんYouTubeの登録者が1万人を超えたあたりで、出版やタイアップのお声がけをいただきました。最初は副業として対応していましたが、次第に趣味でできるレベルではなくなってきて、今は本業で限られているリソースを全て投下したらどうなるだろう?と考え始めたんです。

ちょうどコロナで緊急事態宣言の1回目が出て、誰も外に出られなかったのでみんなでオンラインで勉強しようというニーズが強まり、他に勉強法というジャンルで同じようなことをされているところがあまりなかったので、「今行くしかない」と独立する決断に至りました。

自分のYouTubeの視聴者さんがほかにどんなチャンネルを見ているかなど、競合分析をして自分の価値を見極めるようにしましたね。

―起業に際しての不安はどのように乗り越えましたか?

みおりん不安に対しては、きちんと分解することが大事だと思っています。そうすれば、この不安はこうやったら解決できるよね、というふうに対処法を見つけることができます。

例えば不安の内容が専門家に聞いたほうがいいことであれば税理士さんなどを見つけるとか、金銭的な不安であれば、前の記事でもお話したことではありますが、実際にわたしは起業後のシュミレーションをしてみて、明日困窮するわけではないと冷静になることができました。

また、独立してから半年間の平均収入が月に10万円を切ったら、または貯金額が40万円を切ったら会社員に戻るという明確な線引きを設定しました。これは、諦めが悪いという自分の性格を把握していたからでもあります。そういう意味では自己分析も大事なのかな、と思います。

―起業に際して、ここだけはおさえておこうというものはありますか。

みおりん:そうですね、勝ち筋と言いますか、ほかとの差別化は意識しておくといいと思います。どこに価値があるのかを把握してそこを伸ばしていくということですね。

わたしの場合は勉強法というところでコンテンツを作っているわけですが、男性で勉強法を発信している人はいても女性はいなかったり、中高生向けに発信している人はいても、全世代向けに発信している人はいないな、というふうに客観的に見極めることが重要だと思っています。

―会社員を経て起業してよかったと思うことはありますか。

みおりん企業と契約を結ぶときなどは、ビジネスの経験をしていてよかったと感じますね。また疑問が出てきたときも、前職で法務の担当をしている方とつながっていたりと、コミュニティやつながりの中でどなたに相談すればいいかがわかるのも大きなメリットだと感じています。

まず大事にしたいのは目的意識

―先日2冊目となるご著書、『やる気も成績もぐんぐんアップ!中学生のおうち勉強法入門』を出版されたのですよね。おめでとうございます。この本は中学生をターゲットにされているのですね。

みおりん:ありがとうございます。はい、参考書の棚で中学生用の棚に置くのか高校生用の棚に置くのか曖昧にならないように、編集者の方と話して中学生という言葉をタイトルに入れようということになりました。ただ、内容としては勉強初心者さんであれば世代を問わず役立てていただけるかと思っています。

―本の内容にも少し迫っていけたらと思うのですが、勉強などのモチベーションの保ち方について教えてください。

みおりん大事なのは目的意識ですね。勉強でも仕事でも、曖昧な目標のために毎日頑張り続けるのは難しいです。具体的な目標を立て、それが目に入ることが大事なので、わたしは壁に目標を書いたメモを貼るようにしています。

また、楽しくないと続かないので、自分のご機嫌の取り方を知っておくことも重要です。例えばリモートワークなら、たまにカフェに行くのもいいですよね。

―本の中に、雪見だいふくとミルクティーを前日に仕込んでおくっていう一節がありましたけど、そういうちょっとしたご褒美って大切ですよね。

みおりんげんかつぎや儀式みたいなものも効果的だと思っていて、文房具やマウス、キーボードなどのデバイスをお気に入りのものにするというのもおすすめです。

―集中力に関してはどうですか。

みおりん集中は必ずしもしなくていいと思っています。ひとつの作業に没頭できなかったとしても、並行して進めたり、タスクをこまめに区切ることで対応できるので、集中力がないことを悲観することはないです。

―なるほど。メンタル面でのコントロールはどのように意識すればいいでしょう。

みおりんとにかく自分を褒めてあげることですね。仕事を頑張ろう、勉強を頑張ろうと思っている時点で、すごく偉いんです! また長期的な視点を持つことも大事です。今日頑張ったからといって明日いきなり点数が上がるわけではないですよね。努力をすれば結果はついてくると信じることが大事です。

ユーザーとの距離を縮めるためSNSを活用

―本からも感じたのですが、みおりんさんはユーザーの方との距離が近いなと思います。何かコツのようなものはあるのでしょうか。

みおりん:そこは意識しているところですね。SNSの活用は大きいと思っています。実はプライベートでは一切使っていないぐらい苦手な分野だったのですが、そうも言っていられないので試行錯誤しながら勉強しました。一番重要なのは、各SNSのお作法に乗っ取ってコンテンツを投稿するということですね。まったく同じコンテンツを各SNSにそのまま投稿しても効果は薄いといえます。元ネタは同じでも、Twitterなら箇条書き、インスタなら画像に文字載せなどで投稿すると反応がいいので、きちんと分析することが大事です。

SNSは個人の声を拾えるツールなので、例えば今度の書籍はどっちの表紙がいいと思いますか、というようなアンケートツールにもできますし、YouTubeにいただいたコメントははじめの○件は絶対返す、というように決めて今でもやっています。YouTubeの登録者数が10万人を超えた記念で、公式LINEのメッセージに全部返しますというキャンペーンをやったんですが、500件以上のメッセージをいただき、数日かけてすべて返信しました。そういったことを愚直にやることが、距離が近いと言っていただけることにつながっているのかもしれませんね。

例えばラジオなど、昔は配信者と視聴者の距離感がすごくありましたけど、今はすごく身近になりましたよね。わたし自身、有名なインフルエンサーさんから返事がもらえると嬉しいです。

また、週1でライブ配信をしています。一緒に1時間勉強をする「Study with me」という時間のあと、最後の10〜15分でチャットでいただいた質問に答えていくという配信なのですが、細かい解き方に答えるのではなく、「明日テストなんだけどどうすればいいですか」「最近勉強に対するモチベーションが上がりません」といった勉強法に関する質問に答えています。ライブ配信は実は苦手だったのですが、好評なので頑張って続けています。距離が近く感じると言ってもらえることも多いので、身近に感じてもらえたら嬉しいですね。

―ユーザーのことを考えていろいろな活動をされているのですね。現在、会社員を1年半、起業して1年半ということで、心境の変化などはありますか。

みおりん:正直、起業したばかりの頃はどれぐらい続くのか見ものという気持ちだったのですが、軌道にのってきたので今日明日ダメになることはないな、という大きな心境の変化がありましたね。キャリアとして今後はフリーランスのほうが長くなるんだ、という驚きもあります。

やはりフリーランスは不安定ということもあり、低い水準でも「これだけ稼がないと」という及第点を超えること、また「不安定でも高い水準」を目指すにはどうすればいいのかということがネクストクエスチョンですね。

―法人化も検討されているとうかがったのですが、きっかけはなんでしょうか。

みおりん:きっかけは大きく2つありまして、ひとつは単純に所得が上がり税務面が気になったことですね。もうひとつとしてはで、今まで契約の際にフリーランスで何か言われたことはないんですが、企業としてのほうがいいのかな、と感じたことはありました。また、プレスリリースを書こうと考えたときに、法人化したほうが名乗りやすいということもあります。

―今後の目標をお聞かせください。

みおりん:活動としての目標は、今までと変わらずごきげんに勉強できる人をひとりでも増やすということです。そのためにも自分の認知度をもっと上げていきたいので、発信を続けていきたいです。

また、文章を書くということが一番好きなことなので、今後書籍が4〜5冊決まっているんですが、執筆にも力を入れたいですね。今後は大人の勉強という分野でも発信していきたいです。


やる気も成績もぐんぐんアップ! 中学生のおうち勉強法入門 (東大卒女子みおりんの本)
中学生が「ごきげんに勉強する」ためのノウハウがぎっしり詰まった一冊。勉強嫌いな人でも上手に楽しく勉強をするコツやモチベーションの保ち方など満載です。

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(取材協力: みおりんカフェ みおりん
(編集: 創業手帳編集部)

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