注目のスタートアップ

電気運搬船を開発する「パワーエックス」が41.5億円調達

company

2022年5月23日、株式会社パワーエックスは、総額41億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

電気運搬船「Power Ark」の開発や、大型蓄電池の製造・販売を展開しています。

「Power Ark」は、沖合にある洋上風力発電所でつくられた電力を船で陸に運ぶ電気運搬船です。

今回の資金は、大型電池製造工場「Power Base」の建設、蓄電池商品の研究開発、人材採用などに充当する予定です。

SDGs(持続可能な開発目標)が示されたことにより、再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが世界的に推進されています。

再生可能エネルギーには、太陽光、風力、地熱、水力、バイオマスなどがあり、世界では風力発電が主流なものとなっています。

一方、日本は欧州よりも風が安定して吹かず、風も弱いため、風力発電の導入が遅れています。また、台風も毎年訪れるため、頑丈な風車が必要となっています。

とはいえ近年は台風にも耐えうる風車が量産化されていることや、洋上風力発電設備のコストの低減など、技術的な問題も解決されつつあります。特に沖合は風が強いため、沖合に設置する浮体式の風力発電設備の実現が、日本における風力発電の普及にとって重要であると考えられています。

沖合の発電所から陸に電気を運ぶには通常海底ケーブルを利用することになります。しかし海底ケーブルは、船舶の航路、海洋資源開発、海洋研究、海洋環境保護など風力発電以外の海洋利用について配慮しなくてはならず、メンテナンスも必要となります。

そこでパワーエックスはこの海底ケーブルの課題を解決し、さらに海底ケーブルよりも送電コストを安くする電気運搬船の実現を目指しています。

次世代プロダクトの開発には多くの資金が必要となります。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資だけではなく、VCから出資を受ける方法や、クラウドファンディングを成功させる方法など、資金調達に関するノウハウを紹介しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ Power Ark SDGs エネルギー パワーエックス 再生可能エネルギー 株式会社 自然エネルギー 蓄電池 製造 販売 資金調達 電力 電気運搬船 風力発電
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

コミュニティ専用プラットフォーム「OSIRO」を提供する「オシロ」が「凸版印刷」と資本業務提携
2022年10月28日、オシロ株式会社は、凸版印刷株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 オシロは、コミュニティ専用オウンドプラットフォーム「OSIRO」を提供しています。 サブス…
アバター技術により人間を生身から解放する「AVITA」が設立 5.2億円を調達
2021年9月7日、AVITA株式会社は、総額5億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 人と関わるロボットやアバターの研究開発を行う石黒浩氏(大阪大学大学院基礎工学研究科教授)が設立…
「TYL」が獣医師往診サービス「anihoc」をリリース
2021年5月19日、株式会社TYLは、2021年5月19日から「anihoc(アニホック)」の提供を開始することを発表しました。 「anihoc」は、獣医療を自宅や専用の往診社内で提供する、獣医師往…
クリエイターとの連携を軸に多彩なエンターテインメント事業を展開する「灯白社」が資金調達
2025年1月10日、株式会社灯白社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、GENDA Capital 1号投資事業有限責任組合です。 灯白社は、イラストレーターやクリエイターとの連携を…
医療機器特化型アクセラレータープログラム「MedTech Angels 2021」募集開始 9/30締切
2021年9月3日、プレモパートナー株式会社は、「MedTech Angles 2021」の開催を発表しました。 「MedTech Angles 2021」は、国内初の医療機器(MedTech)特化型…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集