注目のスタートアップ

手術支援ロボットを開発する「F.MED」が資金調達

company

2022年4月11日、F.MED株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。

F.MEDは、福岡県ロボット・システム産業振興会議と国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の補助事業により、九州大学先端医療オープンイノベーションセンターで実施されてきた、マイクロサージャリー支援ロボットの開発継続と事業化を目的に2021年3月に創業した医療機器ベンチャーです。

マイクロサージャリーとは、直径1ミリメートル程度の血管などを縫ってつなぎ合わせる手術技術のことです。F.MEDはこのマイクロサージャリーの領域において、医師の動作を縮小化し手の震えを除去して正確に再現する支援ロボットを開発しています。

今回の資金は、開発の推進や人材採用に充当されます。

マイクロサージャリーは、手術用の顕微鏡を用い、血管などの縫合を行う手術の技術のことです。特に神経・血管・リンパ管の修復において重要な技術ですが、通常の外科手技とは大きく異なり、髪の毛よりも細い糸と極めて小さい針を使用するため、医師には高いスキルを求められます。

このことから限られた病院以外での実施が難しいことが課題となっています。多くの病院でも同じクオリティの手術を実現するため、高精度なマニピュレーター装置(ロボットハンド)が求められています。

F.MEDは、このマニピュレーター装置の開発を行っている医療機器ベンチャーです。自社特許技術であるリニアモーター駆動のパラレルリンク機構マニピュレーターにより、高精細・高剛性・高速度の動作を実現していることを特徴としています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ F.MED マイクロサージャリー ロボット 医師 医療 医療機器 手術 支援 株式会社 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント
NPO法人設立サムネイル
【保存版】NPO法人の設立は難しい?メリットや設立費用、条件など徹底解説
2024年は上限金額がアップ!東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

ギフトECサイト「TANP」運営の「Gracia」が11億円調達
2020年7月29日、株式会社Graciaは、総額約11億円の資金調達を実施したことを発表しました。 贈りたいものがみつかるギフトEC「TANP」を運営しています。 商品の仕入れから、受注、ラッピング…
「SUSHI TOP MARKETING」と「​大日本印刷」がNFTを活用したコンテンツビジネスで業務提携
2022年7月12日、SUSHI TOP MARKETING株式会社は、​大日本印刷株式会社と、業務提携することを発表しました。 SUSHI TOP MARKETINGは、ブロックチェーン上の公開情報…
次世代の自動搬送システムを開発・提供する「LexxPluss」が14.5億円調達
2023年3月15日、株式会社LexxPlussは、総額約14億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 LexxPlussは、自動搬送ロボット「Hybrid-AMR」、ロボット統合制御…
「キッチハイク」による地域社会と子育て家族をつなぐワーケーションプログラム「保育園留学」が北海道厚沢別町でスタート
2021年11月29日、株式会社キッチハイクは、「保育園留学」の連携自治体・保育園の募集を開始したことを発表しました。 「保育園留学」は、地域社会と子育て家族をつなぐワーケーションプログラムです。 子…
商業不動産のデジタル化を支援する「COUNTERWORKS」が12億円調達
2023年10月31日、株式会社COUNTERWORKSは、総額約12億円(エクイティ:8.6億円、デット:3.5億円)の資金調達を実施したことを発表しました。 商業施設のオンラインリーシング支援Sa…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集