注目のスタートアップ

小型SAR(合成開口レーダー)衛星開発・運用の「QPS研究所」が10.5億円調達

company

2022年2月8日、株式会社QPS研究所は、総額約10億5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

また2021年12月9日には、総額38億5,000万円の資金調達を発表しています。

QPS研究所は、独自開発した小型衛星用の収納式大型軽量アンテナにより、従来のSAR(合成開口レーダー)衛星の1/20の質量かつ1/100のコストを実現した、100kg級高精細小型SAR衛星の開発に成功しています。

2025年以降を目標に36機の小型SAR衛星を打ち上げて衛星コンステレーション(多数個の人工衛星の一群・システム)を構築し、約10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービスの提供を目指しています。

今回の資金は、今年打ち上げ予定の衛星3号機~6号機、また7号機以降の開発・運用に充当される予定です。

世界の宇宙ビジネスの市場規模は非常に大きく、2020年は約46兆円となっており、2030年には70兆円、2040年には最大で300兆円にまで成長すると予測されています。

宇宙ビジネスでもっとも大きな割合を占めるのが、衛星サービス領域です。

衛星サービスとは、衛星の打ち上げや衛星から得られたデータを活用するサービスです。

衛星サービスでは衛星の打ち上げが必須であるため、衛星の打ち上げコストが下がれば下がるほど収益率が向上し、参入するプレイヤーが多くなります。

つまり、近年の宇宙ビジネスの盛り上がりは、衛星の小型化が進んだことにより打ち上げコストが大幅に下がったことが要因のひとつなのです。

QPS研究所の開発するの衛星は、SAR(合成開口レーダー)を搭載したものです。

衛星に搭載されている従来のカメラ(光学レンズ)では、夜間や天候不良時には地上の撮影が難しいという課題があります。

この課題を解決するにはレーダーを利用すればいいのですが、雲を貫通するようなマイクロ波で観測しながら光学レンズ並のクオリティを実現するには、大型のアンテナが必要となります。

しかし、大型のアンテナは衛星の大型化を招いてしまうため、小型衛星では活用できないのです。

近年宇宙ビジネスでは、軌道上に仮想的なアンンテナを並べることで精度を向上させる技術を取り入れたSARが注目され、レーダーの小型化とそれに伴う衛星の小型化が実現し、実用化されているのです。

最新技術を活用したプロダクトの開発には豊富な資金が必要です。シリーズ発行累計200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を提供しています。

カテゴリ 有望企業
関連タグ 宇宙 宇宙ビジネス 小型 株式会社 衛星 衛星コンステレーション 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
家族経営で家族に給料を払うとどうなる?個人事業主・法人の違いと節税方法を徹底解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

オンライン型ファクタリングサービス「OLTAクラウドファクタリング」を提供する「OLTA」が「岡崎信用金庫」と資本業務提携
2023年5月23日、OLTA株式会社は、岡崎信用金庫と資本業務提携を締結したことを発表しました。 OLTAは、オンライン型ファクタリングサービス「OLTAクラウドファクタリング」を提供しています。 …
精密積層造形メーカーの「BMF」が2,400万ドル調達
2023年8月18日、BMF Japan株式会社は、米・Boston Micro Fabrication(BMF)が、2,400万ドル(約35億円)の資金調達を行ったことを発表しました。 BMFは、2…
食品原料のWeb売買プラットフォーム「シェアシマ」を運営する「ICS-net」が資金調達
2023年1月12日、ICS-net株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ICS-netは、食品原料のWeb売買プラットフォーム「シェアシマ」を運営しています。 さまざまな理由で食品メー…
Web会議のためのAll-In-Oneツール「Ekaki」開発の「Chief」が2,000万円調達
2022年1月18日、Chief株式会社は、2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、Skyland Venturesです。 Chiefは、Web会議のためのAll-In-On…
XR向けインターフェースデバイスを提供する「Diver-X」が2億円調達
2024年6月19日、Diver-X株式会社は、総額約2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Diver-Xは、XR向けインターフェースデバイスを開発・提供しています。 手がけている「Cont…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
無料冊子
創業手帳冊子版(無料) 補助金ガイド 創業手帳woman 飲食開業手帳