注目のスタートアップ

家族信託サービス提供の「ファミトラ」が14億円調達

company

2021年12月15日、株式会社ファミトラは、総額約14億円の資金調達を実施したことを発表しました。

家族信託サービス「ファミトラ」を提供しています。

認知症による資産凍結を防ぐため、家族信託の組成をサポートするサービスです。

専任の家族信託コーディネーターや家族信託専門士が、要望を整理した上で家族の問題を解決するための提案を行います。

家族信託の組成後も、信託監督人として家族信託の事務手続きをサポートします。

今回の資金は、サービス開発や、採用・組織体制の強化、各ステークホルダーとの連携などに充当されます。

日本では少子高齢化が大きな課題となっています。65歳以上の人口は2021年に約29%だったものが、2045年には約37%になると予測されています。

高齢者が増加するにつれ、認知症を患う高齢者も増加するため、認知症を受け入れることのできる社会の構築が必要です。

認知症を患った際に大きな問題となるのが、認知症患者の財産の凍結です。

認知症患者は、正常な判断ができないとみなされた場合、銀行口座が凍結されてしまう恐れがあるのです。

口座が凍結されてしまった場合、家族が生活費を立て替えなくてはなりませんし、凍結解除の手続きを行う必要があります。

口座の凍結を解除するためには成年後見制度を利用する必要があります。

しかし成年後見制度は、家庭裁判所への申立が必要となるほか、すべての資産の管理や、定期的な家庭裁判所への報告が求められるため、大きな手間がかかってしまうことが課題です。

そのため、もうひとつの制度である「家族信託」を利用することが、認知症に伴う口座凍結の対策として望ましいのです。

家族信託とは、資産保有者が認知症などを患った際、子や孫などの家族に、資産の管理・運用・処分を託すことができる仕組みです。

管理・運用・処分についてはルールを取り決め家族以外の第三者を設定することでもできるため、第三者に資産運用を任せ、その利益を家族が受け取ることもできます。

家族信託は認知度が低いことが大きな課題ですが、資産運用の新たな形として目をつけるフィンテック企業がいくつか登場しています。

企業経営でも先を見据えた資金の運用・管理は重要です。「冊子版創業手帳」では、創業期における資金繰り表の作成術など、資金に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ サポート ファミトラ フィンテック 家族信託 株式会社 認知症 資産 資金調達 運用
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
酒類販売業免許とは?お酒の販売には免許が必要!飲食店開業のための酒販免許取得を専門家が解説
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
クラウド会計ソフト「freee(フリー)会計」を実際に使ってみた
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

リチウムイオン電池の性能向上を実現する新規カーボン素材「グラフェンメソスポンジ」を開発・製造する「3DC」が5.8億円調達
2024年6月6日、株式会社3DCは、総額5億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計調達額は各種助成金なども含め14.8億円となりました。 3DCは、カーボン…
Web3プロジェクト発のIP/コンテンツ創出を手がける「microverse」が2億円調達
2023年2月22日、microverse株式会社は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 microverseは、NFTプロジェクトの構築・実行に必要なAPI群を備えた自社プロダクト「…
白血病の再発を早期発見する高精度モニタリング検査システム「MyRD」を提供する「Liquid Mine」が1億円調達
2023年2月1日、株式会社Liquid Mineは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Liquid Mineは、白血病の再発を早期に発見する高精度なモニタリング検査システム「MyR…
デジタルプロダクト開発支援「ATTEND biz」展開の「Lbose」が資金調達
2022年7月6日、株式会社Lboseは、資金調達を実施したことを発表しました。 Lboseは、デジタルプロダクト開発支援「ATTEND biz」を展開しています。 社内に開発体制や知見がない企業に向…
住宅情報プラットフォームの「SOUSEI Technology」が3億円調達 建設コンサルの「ナック」と資本業務提携
2019年9月5日、株式会社SOUSEI Technologyは、約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先である株式会社ナックとは、資本業務提携契約を締結したことも併せて発表しました。…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集