注目のスタートアップ

犯罪予測システム開発の「Singular Perturbations」が1億円調達

company

2021年11月24日、株式会社Singular Perturbationsは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。

独自手法を含む高精度・高速な犯罪予測アルゴリズムをもととした犯罪予測システム「CRIME NABI」を開発し、このシステムによる予測結果を活用した警備・パトロール業務の最適化支援アプリ「Patrol Community」を提供しています。

「CRIME NABI」は、いつ・どこで未来の犯罪が起きるのかを予測するシステムです。過去の犯罪発生情報や、人口統計、土地利用データ、天気などのデータから独自のアルゴリズムをもとに犯罪予測を行っています。

「Patrol Community」は、「CRIME NABI」を活用した最適な警備経路を策定できるモバイルアプリです。ルートの作成だけでなく、警備の記録や電子日報の共有・管理も行うことができます。

今回の資金は、プロダクト・事業開発の加速や、人材・R&Dの強化に充当されます。

アメリカの約60の都市の警察には、「PredPol(プレドポル)」という犯罪予測システムが導入されています。

カリフォルニア大学ロサンゼルス校の研究グループが開発したこのシステムは、過去の犯罪情報のデータなどをもとに、将来いつ・どこで犯罪が起きるのかをAIが予測するというものです。

カリフォルニア州サンタクルーズでは、導入初年度に犯罪率が2割減少するなどの成果を上げています。

またドイツにおいても独自のシステムが導入されているほか、日本においても2016年から京都府警が「予防型犯罪防御システム」を導入しています。

このようにAIを用いた犯罪予測は大きな期待が寄せられており、犯罪のない社会を構築するために必須のものとなるかもしれません。

しかし犯罪の予測というのは犯罪者を作り出してしまう危険性もあり、その使用法について議論が必要であることも覚えておかなければなりません。

AIはこれまで不可能だったシステムを実現しています。ビジネスによって非常に有効なシステムもあるため、導入を検討するとよいでしょう。「冊子版創業手帳」では、社内システムの整備ノウハウを詳しく解説しています。また、ICTの専門家にインタビューを行い、創業期のシステム整備のメリットや注意点なども伺っていますので、こちらもご参考ください。

カテゴリ 有望企業
関連タグ AI CRIME NABI Patrol Community Singular Perturbations アルゴリズム 予測 株式会社 犯罪 警備 資金調達 防犯
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
起業するには何から始める?ゼロからできる起業のやり方【5ステップ解説】
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

習慣化アプリ「Keeep」運営の「LAETIA」が資金調達
2021年5月27日、株式会社LAETIAは、資金調達を実施したことを発表しました。 本気の人のための習慣化アプリ「Keeep」を運営しています。 お金を無駄にしたくないという人間の心理を利用し、お金…
「ディスコ」がスマートフォンアプリ開発などを手がける「イデアライブ」に資本参加
ジャフコグループ株式会社は、投資先である株式会社ディスコが、株式会社イデアライブに資本参加したことを発表しました。 イデアライブは、スマートフォンアプリ開発、Webアプリ開発、業務アプリ開発、RFID…
空間VR技術により日常の室内をイマーシブ空間に変える「uralaa(うらら)」を提供する「フォレストデジタル」が1.3億円調達
2025年2月12日、フォレストデジタル株式会社は、総額1億3000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 フォレストデジタルは、空間VRシステム「uralaa(うらら)」を提供しています。 ク…
無人・非対面の24時間レンタカーサービス「オールタイムレンタカー」を展開する「バリュートープ」が1億円調達
2025年6月6日、バリュートープ株式会社は、総額1億円の資金調達を発表しました。 バリュートープは、無人・非対面の24時間レンタカーサービス「オールタイムレンタカー」を展開しています。 アプリから予…
後付け型スマート・メータリング・システム「OCR式LPWA自動検針サービス」6月リリース
2020年5月12日、Deep Vision株式会社は、「OCR式LPWA自動検針サービス」を2020年6月から販売を開始する予定であることを発表しました。 「OCR式LPWA自動検針サービス」は、電…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集