注目のスタートアップ

脳神経科学を応用した感情分析サービスを提供する「SandBox」が3,000万円調達

company

2021年11月15日、株式会社SandBoxは、総額3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

脳波による感性分析サービス「ノウミーリサーチ」と視線推定AI「ノウミーマップ」を提供しています。

対象者に専用のヘッドギアを装着し感性を時系列データとして取得することで、ユーザー調査などにおける忖度や無意識などの課題を解決するサービスです。

「ノウミーマップ」は、脳の分析技術を用いた、画像データのみから人間の注意・意識の傾向を推定するサービスです。

今回の資金は、視線・感情推定の技術開発の推進に充当されます。

企業がマーケティング活動を行う際には、市場・競合の状況や消費者のニーズの把握などが必要となります。

消費者のニーズの把握のためには様々な調査があります。

質の高い情報を得ることを目的とした定性調査は、商品パッケージデザインの決定などにおいて採用される調査方法です。

商品パッケージを決めるには、パッケージデザインを20~30案ほど作り、消費者に実際に見てもらってデザインの絞り込みを行うというものです。

しかしこの方法には、忖度などの大きなバイアスがかかってしまい定量的な判断がしにくいという課題があります。

SandBoxは、人間の脳波を分析して感情・感性を可視化することにより、定性調査における定量的なデータの取得を実現するサービスを提供しています。

専用の装置を頭に取りつけて脳波を分析するサービスは想像がしやすいかもしれません。SandBoxはさらに一歩踏み込み、これまでの脳波分析データや視線データといったビッグデータを活用した、視線・感情推定AI「ノウミーマップ」も提供しています。

専用のデバイスなど必要とせず、画像データただひとつだけで人間の注意・意識を推定することができるため、安価に商品パッケージを分析することができます。

このような、脳科学の知見とテクノロジーを組み合わせた領域はブレインテックと呼ばれており、定量的なデータが得にくいマーケティングや、医療、教育などの分野で実用化に向けた取り組みが進んでいます。

プロダクトの販売のためにはPRやマーケティングが重要です。特にSNSマーケティングはリアルな顧客な声を聞けることが大きなメリットです。「冊子版創業手帳」では、創業期でも行えるネットを活用したPRノウハウについて詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ SandBox アンケート ニューロサイエンス ブレインテック ユーザー調査 感性 感情 株式会社 神経科学 脳波 脳神経科学 視線 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

15秒のスマホ動画を活用した就活アプリを展開する「Reelu」が5,000万円調達
2022年9月14日、株式会社Reeluは、総額約5,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 Reeluは、15秒のスマホ動画を活用した就活アプリ「Reelu(リール)」(β版)を運営して…
韓国美容医療サポートサービス「aroom」を運営する「CareCraft」が1億円調達
2024年4月16日、株式会社CareCraftは、総額1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 CareCraftは、韓国美容医療サポートサービス「aroom(アルム)」を運営しています。 韓…
スマートライフプラットフォーム「SpaceCore」提供の「アクセルラボ」が7億円調達
2022年1月15日、株式会社アクセルラボは、総額7億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートライフプラットフォーム「SpaceCore(スペース・コア)」を提供しています。 不動産・ハウ…
データとCRMを活用したキッチンカー事業を展開する「muuve」が4,000万円調達
2021年10月12日、muuve株式会社は、4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、株式会社サムライインキュベートが運営する「Samurai Incubate Fund 6…
サービスロボットの開発・製造・販売を行う「ロボットバンク」が資金調達
2024年7月9日、ロボットバンク株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 ロボットバンクは、ファブレス企業として海外大手のロボットメーカーや、国内外のパートナー企業と連携したロボットプラッ…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集