廃棄素材を使用したクラフトジンを生産する「エシカル・スピリッツ」がコーヒー事業に参入 コーヒー豆の出涸らしを原料としたクラフトジンなど提供へ

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2021年11月10日、エシカル・スピリッツ株式会社は、新たにコーヒー事業に参入することを発表しました。

エシカル・スピリッツは、廃棄素材を使用したクラフトジンの生産や、再生型蒸留所の運営を行っています。

今回のコーヒー事業への参入により、常設店舗としてコーヒー&ジンスタンド「The Ethical Spirits & Coffee」1号店を、2022年1月に大手町エリアの複合ビル1階にオープンする予定です。

「The Ethical Spirits & Coffee」では、コーヒーやコーヒー豆の販売のほか、コーヒー豆の出涸らしから生産したクラフトジンや、廃棄素材を活かしたエシカルスイーツなどを提供する予定です。

「エシカル」とは「倫理的な」という意味を持つ形容詞で、SDGsの推進によって様々な領域でエシカル消費が意識されはじめました。

エシカル消費は、多くは環境保全や地域・社会への配慮といったニュアンスで捉えられています。

たとえば、フェアトレードの商品を積極的に購入することもエシカル消費のひとつです。

近年ではフードロス(食品ロス)の削減もエシカル消費の文脈で語られることも多くなってきています。

食品ロスとは、まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことを指し、日本では食品ロスは1年間で約612万トン出ています。

食品ロス削減では様々な取り組みが行われていますが、一度抽出されてしまえば捨てられてしまうことが多いコーヒーやお茶の出涸らしも、もったいないもののひとつです。

昔からお茶の出涸らしは掃除などに使われていたほか、コーヒーの出涸らしは脱臭のために利用されたりしています。

またこのような日用品的な利用だけでなく、エシカル・スピリッツのように食品として利用する取り組みも進んでいます。

特にクラフトジンの領域では、従来は注目されていなかった素材でベーススピリッツを作ったところ、特徴的な香りが生まれたという事例から、様々な素材を活用する取り組みが注目されています。

SDGsは人類として長期的に取り組んでいかなくてはならないことですが、これはビジネスチャンスでもあります。トレンドでもあるため資金調達がしやすいという側面もあります。「冊子版創業手帳」では、様々な起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考を知ることは、新たなビジネスの創造・成長にとって役に立つでしょう。

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