注目のスタートアップ

訪問介護・家事・生活支援マッチングサービス「CrowdCare」運営の「クラウドケア」が1.1億円調達

company

2021年11月3日、株式会社クラウドケアは、総額1億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

訪問介護・家事・生活支援マッチングサービス「CrowdCare(クラウドケア)」を運営しています。

介護保険では対応できない病院内の付き添いや見守り介助などの自費の訪問介護サービスとしても利用できるサービスです。

掃除・洗濯・ゴミ出し・買い物代行といった家事の仕事があるため、無資格の者でもスタッフとして登録することができます。

また、訪問介護サービスを提供するヘルパーに対しては、訪問介護スキルを向上させるための独自の研修を行っています。

柔軟なワークスタイルが実現できるため、主婦・育児中などの者であってもヘルパーとして働くことができます。

厚生労働省によると、2018年度の要介護(要支援)認定者数は約658万人存在します。

また同省の「介護分野の現状等について」(平成31年3月18日)という資料では、介護人材の需要は、2020年度末に約216万人、2025年度末には約245万人であると試算されています。

そして2020年度末までに約26万人、2025年度末までに約55万人が不足しており、年間6万人程度の介護人材を確保する必要があるとしています。

介護人材を確保するため、給与や環境などの処遇の改善や、デジタル化による業務効率化、外国人材の受け入れなどの取り組みを行っています。

介護人材では介護資格を持っているのに、出産・子育てなど家庭の事情で働くことのできない人材が大勢いることもわかっており、これらの人材が柔軟に働くことのできる環境を整備することも求められています。

マッチングサービスは、柔軟な働き方を求める介護人材のニーズにも応えることのできるサービスでもあります。

「CrowdCare」では、無資格の者でも行える範囲の介護・支援もサービス内容に含めており、これにより介護資格のある者の専門性を高め、間接的に人材不足を改善することも行っています。

厚生労働省においても、専門性を高めることと同時に人材の裾野の拡大を進めることで多様な人材の参入を促進することが重要であるとしており、介護マッチングサービスでは今後も無資格者といった人材の掘り起こしとそれを活用するサービスの開発が進んでいくと考えられます。

人材不足は介護業界に限らず大きな問題となっています。創業期はフットワークの軽い運営が求められるため、事務作業などはアウトソーシングしても良いかもしれません。「冊子版創業手帳」では、アウトソーシングの導入方法や、外注の活用法について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CrowdCare クラウドケア ヘルパー マッチング 介護 株式会社 訪問介護 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

デジタルマーケティングの「エフ・コード」が資金調達
2021年8月16日、株式会社エフ・コードは、資金調達を実施したことを発表しました。 Webサイトの高速PDCAを実現するWeb施策ツール「CODE Marketing Cloud」や、EFO(エント…
eラーニング搭載型AIツール攻略メディア「WA2」やAIリスキリング事業などを手がける「アローサル・テクノロジー」が2億円調達
2024年12月25日、アローサル・テクノロジー株式会社(AROUSAL Tech.)は、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アローサル・テクノロジーは、AIリスキリング事業や、AIコ…
エッジAIを開発・提供する「エイシング」が資金調達
2024年3月13日、株式会社エイシングは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、東京ガス株式会社と、DRONE FUND株式会社です。 エイシングは、エッジデバイスで推論を行うエッジAI…
自動運転技術を活用した物流インフラの構築を目指す「T2」が35億円調達
2023年9月1日、株式会社T2は、総額35億円の資金調達を実施したことを発表しました。 T2は、自動運転技術を活用した物流インフラの構築を目指しています。 レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サー…
化学薬品不使用・短時間の加水分解技術を保有する「日本ハイドロパウテック」が3.1億円調達
2022年4月1日、日本ハイドロパウテック株式会社は、総額3億1,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、フェアトレードカカオなどを取り扱う商社である株式会社立花商店などです。 …

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集