銀行・証券・保険すべての分野をひとつの資格で仲介できる「金融サービス仲介業」 11/1開始

change

一部改正された「金融商品の販売等に関する法律」が、2021年11月1日から施行されます。

今回の改正の最大のポイントは「金融サービス仲介業」の創設です。

これまで、銀行・証券・保険それぞれのサービス仲介業を営む場合は、銀行法・金融商品取引法・保険業法と、業態ごとによって登録制度がわかれていました。

そのため、業態を横断して仲介業を営む場合は別の登録も行う必要があり、業者にとっては負担が大いため横断して仲介業を営む事業者は少なくなっていました。

「金融サービス仲介業」を創設することによって、金融サービスの仲介業の垣根を取り払い、ひとつの登録で銀行・証券・保険すべての分野のサービスを仲介可能とし、オンラインなど新たなニーズに応えることのできる体制を整備することが狙いです。

今回の「金融サービス仲介業」により、たとえば家計簿アプリから送金・決済だけでなく、投資信託の買付・解約や、保険の契約、ローンの申込みを一体的に提供するような事業者が登場することが想定されます。

近年、フィンテックの分野では、Embedded Finance(埋め込み型金融)という、異業種サービスのなかに埋め込まれ一体的なユーザー体験として提供される金融サービスが注目を集めています。

Embedded Financeが注目されているのは、2017年5月の銀行法改正によって導入された銀行APIの開放が大きな理由です。

銀行APIが開放されたことにより銀行サービスと連携することが可能になったため、たとえば家計簿アプリなどから複数口座の残高を確認できるようになりました。

Embedded Financeのさきがけとなった中国では、大手ECサイトのAlibabaにおいて商品が返品された際の送料負担を全額払い戻す外部保険をシームレスに提供したりしています。

このように金融サービス業界の環境が大きく変化したことが、今回の「金融商品の販売等に関する法律」の改正につながっています。

オンラインでの金融サービス提供のニーズが高まり、横断的に仲介したいという事業者も増加しています。

これまで金融サービスの仲介業を横断的に展開する事業者は、2019年12月末時点でたった5者しかいませんでしたが、これからはもっと増えてくるでしょう。

革新的なビジネスが登場するかもしれませんので、今後注目が必要な業界です。

企業経営において金融機関・サービスとは大きくお世話になることでしょう。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、融資を申し込む際のノウハウや、金融機関が提供する支援の活用法などを詳しく解説しています。

カテゴリ 制度改正
関連タグ Fintech サービス フィンテック 仲介 保険 金融 銀行
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【2025年最新版】合同会社と株式会社の違いを徹底比較!メリット・デメリットや選び方をわかりやすく解説
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり

制度改正の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

料理人専用キャリア支援SNS「CHEFLINK」などを運営する「シェアダイン」が21億円調達
2025年8月27日、株式会社シェアダインは、総額21億円の資金調達を発表しました。 シェアダインは、料理人専用キャリア支援SNS「CHEFLINK(シェフリンク)」や、出張シェフサービス「シェアダイ…
「フォト蔵広告」が写真専門SNSメディア「フォト蔵」の新サービスのアルファ版をリリース
2022年8月15日、フォト蔵広告株式会社は、「フォト蔵」の新システム開発を行い、新サービスのアルファ版をリリースしたことを発表しました。 「フォト蔵」は、写真を投稿・共有できるSNSです。 今回新た…
民間の世界銀行を目指す「五常・アンド・カンパニー」が42.2億円調達
2019年10月17日、五常・アンド・カンパニー株式会社は、総額42億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 世界中の新興国で、低価格・高品質な金融サービスの提供を目指しています。 2…
AIライティングツール「Creative Drive」を提供する「chipper」が4000万円調達
2025年10月2日、株式会社chipperは、4000万円の資金調達を発表しました。 chipperは、AIパーソナライズコンテンツを起点としたCTVRマーケティングを提供しています。 具体的には、…
猫の総合健康管理サービス「CatsMe!」を手がける「Carelogy」が資金調達
2024年1月10日、株式会社Carelogyは、資金調達を実施したことを発表しました。 Carelogyは、猫の顔写真をアップロードすることで、AIが猫の表情を分析して痛みの徴候を調べることができる…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集