注目のスタートアップ

植物の大型栽培装置開発・提供の「プランテックス」が資金調達 大規模マザー工場建設へ

company

2020年11月30日、株式会社プランテックスは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、株式会社クボタです。

プランテックスは、植物工場向けの大型栽培装置の開発・提供や、小型栽培装置を用いた高付加価値植物の栽培に関する研究開発を行っています。

プランテックスの栽培装置は、栽培棚ごとに独立した密閉方式となっており、装置内部に空調・養液循環システムを組み込んでいます。これにより各棚の栽培環境を高精度に制御することが可能となっています。

2019年から東京都中央区京橋に密閉方式の大型栽培装置を設置し、葉物野菜を生産しています。

今回の資金は、マザー工場を建設・運営に充当されます。

また、クボタとは連携を強化し、植物工場の企画・建設事業を国内外で推進していきます。

矢野経済研究所の調査によると、2019年度の完全人工光型植物工場の運営市場規模は、工場野菜生産者出荷金額ベースで84億9,000万円(前年度比142.2%)となっています。

また、2020年度の市場規模は、129億2,000万円(前年度比152.2%)に伸長するとの見通しです。また植物工場の普及により、2024年度には360億円に成長すると予測されています。

日本では高齢化・後継者不足による農業人口の減少は大きな課題となっています。そのため、大規模経営による省力・低コスト生産体型の確立や、ICT・ロボット・センサー技術などの先端技術の活用が必要です。

中でも植物工場は、季節や天候に左右されることなく安定生産を実現できるため、製造業などの異業種からの新規参入も増えています。

医療や農業など、様々な社会課題が喫緊の問題として迫ってきていますが、AIなどの最新技術の台頭や、スマートフォンなどの普及により、アイデア次第で社会課題をスマートに解決できる状況となっています。「冊子版創業手帳」では、社会課題をビジネスで解決することを目指している起業家のインタビューを掲載しています。先人の思考や手法を知ることは、新たなビジネスの創造に役立つでしょう。

カテゴリ 有望企業
関連タグ クボタ プランテックス 株式会社 栽培装置 植物 植物工場 研究開発 資金調達 農業 野菜
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【記入例つき】事業計画書の書き方を初心者向けに解説|起業・融資対応テンプレートあり
法人成りとは?個人事業主が法人化するメリット・デメリットや手続きを徹底解説!
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

微細藻類ユーグレナやクロレラなどを活用した食品・化粧品の開発・販売などを手掛ける「ユーグレナ」が「丸井グループ」「ロート製薬」それぞれと資本業務提携
2023年1月19日、株式会社ユーグレナは、株式会社丸井グループ、ロート製薬株式会社それぞれと資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 ユーグレナは、2005年に世界で初めて微細藻類ユーグレナ(…
プロジェクト管理アプリ「KANNA」提供の「アルダグラム」が20億円調達
2022年6月1日、株式会社アルダグラムは、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 アルダグラムは、建設業・不動産業・製造業などのノンデスクワーク業界向けプロジェクト管理アプリ「KAN…
腸内フローラ検査「マイキンソー(Mykinso)」を提供する「サイキンソー」が8億円調達
2023年7月27日、株式会社サイキンソーは、総額8億円の資金調達を実施することを発表しました。 サイキンソーは、腸内フローラ検査サービス「マイキンソー(Mykinso)」を提供しています。 自宅から…
「59,800円(税別)/月」から創業 移動販売車を用いた創業支援パッケージ・サービスがリリース
2020年6月14日、株式会社ホークアイは、移動販売車を用いた創業支援サービスを2020年6月10日から開始したことを発表しました。 このサービスは、飲食店や小売店などの創業・起業・開店を目指す方を対…
コンタクトレンズ定期便サービス「concle」を運営する「PURCHASE」が4,500万円調達
2023年7月24日、株式会社PURCHASEは、総額4,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 PURCHASEは、コンタクトレンズ定期便サービス「concle」と、眼科医院でのコンタク…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集