創業手帳が選ぶ起業経営ニュース 2019年7月30日 注目のニュース 解説入り 創業手帳編集部 飲食店の余った料理とユーザーをつなぐ「TABETE」の運営元が資金調達 株式会社コークッキングは、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、伊藤忠食品株式会社などです。 飲食店や販売店にてフードロスとなる恐れのある食事を、アプリで出品・購入できるフード・シェアリング・サービス「TABETE(タベテ)」を運営しています。 掲載の際には、値段や、引き取り可能時間などを記載し、ユーザーはそれを見て欲しい料理があれば引取予定時間を伝え、お店まで取りに行く、というシステムです。 株式会社コークッキング 取締役 COOのコメント 今回のニュースにつきまして、株式会社コークッキング取締役 COOの篠田沙織氏よりコメントが届きました! 篠田沙織 小学校2年生で白血病になり、食事制限を受けた経験から、食の重要性を身をもって実感。そこから人生を「食」に捧げると決意。 新卒で大手グルメサイトに入社後、飲食店営業並びにwebディレクターを経験。ビジネス側とプロダクト側の両面からサービスの運営を経験する。その後、TABETEにジョイン。現在はCOOとして、「TABETE」の飲食店営業からプロダクト設計まで幅広く活動している。 ーこの事業を始めた経緯について教えてください 篠田:代表である川越は、学生時代から新卒1年目までずっと飲食店でフードロスの現場に立ち会っておりました。日本で発生している深刻なフードロスの現状をなんとかできないかと思い、起業後は「ディスコスープ」という市場に出回らない規格外野菜を買い取りスープにし、無料で配布するというイベントを開催していました。 しかし、イベントは持続可能性がなく、消費者意識の根本的な解決には繋がらないと感じました。そこから、消費者の日常に根付く「サービス」という形でフードロスに取り組めないかと考えるように。そんな時、2015年にデンマークでリリースされた「Too Good To Go(レストランと消費者をつなぐマッチングアプリ)」というサービスのリリース記事を見て、「これを日本でもやろう」と決意。「TABETE」を2018年4月29日よりスタートさせました。 ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか? 篠田:ありがたいことに、様々な企業様からアライアンスや協業に関するお問い合わせを頂きました。TABETEだけに留まらず、フードロス削減全般や持続可能な食のためにどのような協業ができるか、各企業様とお話しを進めております。 ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください 篠田:今後は、「TABETE」の全国エリア展開をすることはもちろんですが、それ以上に、同じ志を共有できる食料廃棄削減に向けた様々な活動をしている個人・団体とアライアンスを組むことで手を取り合いながら、世界に誇れるようなムーブメントを日本で醸成する一端を担っていけたらと思っています。 また、今は飲食店のフードロス解決という、食のサプライチェーンでいうと極々一部のフードロスの解消に向けて取り組んでいますが、今後はメーカーで発生するロス、一次産業で発生するロスも解消する様な仕組みをつくっていければと考えています。 コークッキング川越一磨代表のエピソードを知りたい人はこちら 読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。 創業手帳編集部の視点 「フードロスを無くす」ことは、とても意義のあることです。日本は、名目GDP世界3位の経済大国です。それ故かもしれませんが「食」の価値が低下しがちになっている気がします。品質を重視するお国柄のため、賞味期限を設定し、厳密に管理することが徹底されている一方で、まだ食べられるものに「ダメだし」をして、廃棄してしまうことが問題になっていることも事実です。 TABETEの事業が、フードロスに対する実効的な対策になっていくことを期待して止みません。 カテゴリ 有望企業 関連タグ TABETE 株式会社 販売 資金調達 飲食店 関連記事はこちら フードシェアリングサービス「TABETE」で食品廃棄が無い未来を創る。コークッキングCEO川越 一磨インタビュー この記事を読んだ方が興味をもっている記事 合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説 企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介 【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説 【2025年最新】起業・開業の強い味方!補助金・助成金おすすめ15選 【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド 【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説 創業関連の最新情報を毎日お届け! 有望企業の創業手帳ニュース ベリリウム製造販売事業を手がける核融合スタートアップ「MiRESSO」が18.3億円調達 (2025/8/7) AIに関連するプロダクトやサービスを開発する「JAPAN AI」が19億円調達 (2025/8/6) EV充電サービス「WeCharge」を展開する「ユビ電」が10億円調達 (2025/8/6) 作物の耐暑性・収量向上などを実現するバイオスティミュラントを開発・提供する「WAKU」が1.8億円調達 (2025/8/6) 販売管理システムや請求・決済システムを提供する「Scalebase」が資金調達 (2025/8/5) OOH広告に特化したプラットフォームを運営する「オーマッチ」が1.2億円調達 (2025/8/5) 音声およびデジタルコンテンツの管理・配信・販売を支援する「CoDaMa」が1.8億円調達 (2025/8/5) 中高齢者の社会的孤独・孤立解消を目的としたマッチングサービス「ハハロル」を手がける「超楽長寿」が5.6億円調達 (2025/8/4) AIアニメ制作基盤「ANICRA」を開発する「CrestLab」が資金調達 (2025/8/4) 小中高生向け学習塾「ミライ式」を展開する「TricoLogic」が資金調達 (2025/8/4) キャンペーン 女性対象 有望企業 トレンド 便利なサービス イベント 制度改正 公募 関連するタグのニュース IFA向け総合コンサルティング展開の「アドバイザーナビ」が4,500万円調達 2020年4月2日、アドバイザーナビ株式会社は、総額4,500万円の資金調達を実施したことを発表しました。 IFAチャネルの総合コンサルティング事業を展開しています。 具体的には、完全無料のIFAマッ… 子供向けオンラインスポーツ教室「へやすぽ」展開の「PAPAMO」が5,600万円調達 2021年9月27日、PAPAMO株式会社は、総額5,600万円の資金調達を実施したことを発表しました。 子供向けオンラインスポーツ教室「へやすぽ」を運営しています。 家にいながら、鉄棒や球技などの子… 遺伝性希少疾患の創薬研究を行う「リボルナバイオサイエンス」が6.7億円調達 2023年5月25日、株式会社リボルナバイオサイエンスは、総額約6億7,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 リボルナバイオサイエンスは、遺伝性希少疾患を対象としたRNAを標的とする低分… 保護犬猫マッチングサイト「OMUSUBI」やフレッシュペットフード「PETOKOTO FOODS」などを展開する「PETOKOTO」と「JR東日本スタートアップ」が資本業務提携 2023年3月15日、株式会社PETOKOTOは、JR東日本スタートアップ株式会社と、資本業務提携することに合意したことを発表しました。 PETOKOTOは、フレッシュペットフード「PETOKOTO … 量子コンピューター向けアルゴリズム・ソフトウェアを開発する「QunaSys」が12.4億円調達 2022年3月28日、株式会社QunaSysは、総額12億4,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 QunaSysは、量子コンピューター向けアルゴリズムやソフトウェアの研究開発、量子化学… 大久保の視点 明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT 2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各… (2025/3/14) 日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞! 日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし… (2024/12/4) 国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート! パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav… (2024/10/9) 創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら 注目のニュース SPONSORED クラウド会計ソフト「弥生会計 Next」スタート応援キャンペーン SPONSORED 【宮城県気仙沼市】「気仙沼市創造的産業復興支援事業費補助金」(6/25締切) SPONSORED 弥生による無料オンラインセミナー「初めての方でもわかる確定申告講座」を公開! 最新の創業手帳ニュース ベリリウム製造販売事業を手がける核融合スタートアップ「MiRESSO」が18.3億円調達 (2025/8/7) AIに関連するプロダクトやサービスを開発する「JAPAN AI」が19億円調達 (2025/8/6) EV充電サービス「WeCharge」を展開する「ユビ電」が10億円調達 (2025/8/6) 作物の耐暑性・収量向上などを実現するバイオスティミュラントを開発・提供する「WAKU」が1.8億円調達 (2025/8/6) 【東京都】宇宙関連機器およびソリューションの開発・改良を支援「宇宙製品等開発経費助成」【最大1億円助成】 (2025/8/5) 【経済産業省】令和7年カムチャツカ半島付近の地震に伴う津波に関する被災中小企業・小規模事業者支援措置 (2025/8/5) 大田区・六郷BASE オンラインセミナー「実績ゼロでも成果を出す! 創業期のためのAI活用リード獲得法」 (2025/8/5) 関東経済産業局「アトツギのための新事業開発セミナー」8/25開催 (2025/8/5) 公益財団法人PwC財団「助成事業2025年度秋期」 (2025/8/5) 【農林水産省】令和7年度「食品アクセス総合対策事業(フードバンク等による食品提供の質・量の充実に向けた機能強化)」(8/19締切) (2025/8/5) 記事についてのお問い合わせはこちら 創業時に役立つサービス特集 会社の固定電話を廃止するメリット・デメリットは?クラウドPBXで問題解決! オフィスコムで理想の新規オフィス開設を実現させよう シルバーライフで収益性の高い社会貢献をしませんか? 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2019年7月30日 注目のニュース 解説入り飲食店の余った料理とユーザーをつなぐ「TABETE」の運営元が資金調達
株式会社コークッキングは、資金調達を実施したことを発表しました。
引受先は、伊藤忠食品株式会社などです。
飲食店や販売店にてフードロスとなる恐れのある食事を、アプリで出品・購入できるフード・シェアリング・サービス「TABETE(タベテ)」を運営しています。
掲載の際には、値段や、引き取り可能時間などを記載し、ユーザーはそれを見て欲しい料理があれば引取予定時間を伝え、お店まで取りに行く、というシステムです。
株式会社コークッキング 取締役 COOのコメント
今回のニュースにつきまして、株式会社コークッキング取締役 COOの篠田沙織氏よりコメントが届きました!

小学校2年生で白血病になり、食事制限を受けた経験から、食の重要性を身をもって実感。そこから人生を「食」に捧げると決意。
新卒で大手グルメサイトに入社後、飲食店営業並びにwebディレクターを経験。ビジネス側とプロダクト側の両面からサービスの運営を経験する。その後、TABETEにジョイン。現在はCOOとして、「TABETE」の飲食店営業からプロダクト設計まで幅広く活動している。
篠田:代表である川越は、学生時代から新卒1年目までずっと飲食店でフードロスの現場に立ち会っておりました。日本で発生している深刻なフードロスの現状をなんとかできないかと思い、起業後は「ディスコスープ」という市場に出回らない規格外野菜を買い取りスープにし、無料で配布するというイベントを開催していました。
しかし、イベントは持続可能性がなく、消費者意識の根本的な解決には繋がらないと感じました。そこから、消費者の日常に根付く「サービス」という形でフードロスに取り組めないかと考えるように。そんな時、2015年にデンマークでリリースされた「Too Good To Go(レストランと消費者をつなぐマッチングアプリ)」というサービスのリリース記事を見て、「これを日本でもやろう」と決意。「TABETE」を2018年4月29日よりスタートさせました。
篠田:ありがたいことに、様々な企業様からアライアンスや協業に関するお問い合わせを頂きました。TABETEだけに留まらず、フードロス削減全般や持続可能な食のためにどのような協業ができるか、各企業様とお話しを進めております。
篠田:今後は、「TABETE」の全国エリア展開をすることはもちろんですが、それ以上に、同じ志を共有できる食料廃棄削減に向けた様々な活動をしている個人・団体とアライアンスを組むことで手を取り合いながら、世界に誇れるようなムーブメントを日本で醸成する一端を担っていけたらと思っています。
また、今は飲食店のフードロス解決という、食のサプライチェーンでいうと極々一部のフードロスの解消に向けて取り組んでいますが、今後はメーカーで発生するロス、一次産業で発生するロスも解消する様な仕組みをつくっていければと考えています。
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フードシェアリングサービス「TABETE」で食品廃棄が無い未来を創る。コークッキングCEO川越 一磨インタビュー
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