注目のスタートアップ

飲食店の余った料理とユーザーをつなぐ「TABETE」の運営元が資金調達

株式会社コークッキングは、資金調達を実施したことを発表しました。

引受先は、伊藤忠食品株式会社などです。

飲食店や販売店にてフードロスとなる恐れのある食事を、アプリで出品・購入できるフード・シェアリング・サービス「TABETE(タベテ)」を運営しています。

掲載の際には、値段や、引き取り可能時間などを記載し、ユーザーはそれを見て欲しい料理があれば引取予定時間を伝え、お店まで取りに行く、というシステムです。

株式会社コークッキング 取締役 COOのコメント

今回のニュースにつきまして、株式会社コークッキング取締役 COOの篠田沙織氏よりコメントが届きました!

篠田沙織
小学校2年生で白血病になり、食事制限を受けた経験から、食の重要性を身をもって実感。そこから人生を「食」に捧げると決意。
新卒で大手グルメサイトに入社後、飲食店営業並びにwebディレクターを経験。ビジネス側とプロダクト側の両面からサービスの運営を経験する。その後、TABETEにジョイン。現在はCOOとして、「TABETE」の飲食店営業からプロダクト設計まで幅広く活動している。
ーこの事業を始めた経緯について教えてください

篠田:代表である川越は、学生時代から新卒1年目までずっと飲食店でフードロスの現場に立ち会っておりました。日本で発生している深刻なフードロスの現状をなんとかできないかと思い、起業後は「ディスコスープ」という市場に出回らない規格外野菜を買い取りスープにし、無料で配布するというイベントを開催していました。

しかし、イベントは持続可能性がなく、消費者意識の根本的な解決には繋がらないと感じました。そこから、消費者の日常に根付く「サービス」という形でフードロスに取り組めないかと考えるように。そんな時、2015年にデンマークでリリースされた「Too Good To Go(レストランと消費者をつなぐマッチングアプリ)」というサービスのリリース記事を見て、「これを日本でもやろう」と決意。「TABETE」を2018年4月29日よりスタートさせました。

ー今回の資金調達について、どのような反響がありましたか?

篠田:ありがたいことに、様々な企業様からアライアンスや協業に関するお問い合わせを頂きました。TABETEだけに留まらず、フードロス削減全般や持続可能な食のためにどのような協業ができるか、各企業様とお話しを進めております。

ー今後どのような事業展開をしていきたいと考えているか、教えてください

篠田:今後は、「TABETE」の全国エリア展開をすることはもちろんですが、それ以上に、同じ志を共有できる食料廃棄削減に向けた様々な活動をしている個人・団体とアライアンスを組むことで手を取り合いながら、世界に誇れるようなムーブメントを日本で醸成する一端を担っていけたらと思っています。

また、今は飲食店のフードロス解決という、食のサプライチェーンでいうと極々一部のフードロスの解消に向けて取り組んでいますが、今後はメーカーで発生するロス、一次産業で発生するロスも解消する様な仕組みをつくっていければと考えています。

コークッキング川越一磨代表のエピソードを知りたい人はこちら

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。

創業手帳編集部の視点

編集者
「フードロスを無くす」ことは、とても意義のあることです。日本は、名目GDP世界3位の経済大国です。それ故かもしれませんが「食」の価値が低下しがちになっている気がします。品質を重視するお国柄のため、賞味期限を設定し、厳密に管理することが徹底されている一方で、まだ食べられるものに「ダメだし」をして、廃棄してしまうことが問題になっていることも事実です。 TABETEの事業が、フードロスに対する実効的な対策になっていくことを期待して止みません。
カテゴリ 有望企業
関連タグ TABETE 株式会社 販売 資金調達 飲食店
関連記事はこちら

フードシェアリングサービス「TABETE」で食品廃棄が無い未来を創る。コークッキングCEO川越 一磨インタビュー

飲食開業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
企業組合とは?設立方法とメリット・デメリットを紹介
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【初心者向け】事業計画書の書き方18ステップ|起業・融資対応テンプレート付
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

がん再発を早期発見するゲノム検査を手がける「クオントディテクト」に「フューチャーベンチャーキャピタル」が出資
2023年9月11日、フューチャーベンチャーキャピタル株式会社は、株式会社クオントディテクトに投資を実行したことを発表しました。 クオントディテクトは、高頻度に検出が予想される遺伝子変異を対象に、血液…
混雑状況をリアルタイムに可視化する「バカン」にエッグフォワードの出資×コンサルティングの「GOLDEN EGG」で追加出資
2023年2月8日、エッグフォワード株式会社は、出資×コンサルティングで支援する「GOLDEN EGG」スキームで、株式会社バカンなど数社に追加出資を決定したことを発表しました。 バカンは、IoT・A…
連続生産設備「iFactory」などの設計・製造・販売を行う「iFactory」が2億円調達
2023年7月3日、株式会社iFactoryは、総額2億円の資金調達を実施したことを発表しました。 iFactoryは、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術開発機構の戦略的省エネルギー技術革新プロ…
商業用不動産データ分析基盤の提供などにより不動産業界のDXを推進する「estie」が28億円調達
2024年10月8日、株式会社estieは、総額28億円の資金調達を実施したことを発表しました。 estieは、商業用不動産データ分析基盤「estie マーケット調査」を中心に不動産業界のDXを推進し…
電動キックボード・電動自転車のシェアリングサービス「LUUP」を展開する「Luup」が45億円調達
2023年4月25日、株式会社Luupは、約38億円の第三者割当増資および約7億円の銀行借入・リースを合わせ、計約45億円の資金調達を実施したことを発表しました。 Luupは、電動キックボードや小型電…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集