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視覚障害者の“読む能力”を拡張する眼鏡開発の「オトングラス」が「JINS」から資金調達

株式会社オトングラスは、株式会社ジンズから資金調達を実施したことに併せて、株式会社ジンズとの事業協力を開始したことを発表しました。

オトングラスは、視覚障害者を主な対象ユーザーとして、眼鏡に内蔵したカメラで撮影した文字をクラウド上の画像処理エンジンを用いて音声に変換する「OTON GLASS」の開発に取り組んでおり、2017年からは受注生産による「OTON GLASS」の個別販売も開始しています。

ジンズとの事業協力により、眼鏡のつるに取り付けるアタッチメント型の新モデルを開発しました。

株式会社オトングラス 代表取締役 島影 圭佑氏のコメント

今回のニュースについて、株式会社オトングラス 代表取締役 島影 圭佑氏よりコメントが届きました!

島影 圭佑(しまかげ けいすけ)
株式会社オトングラス 代表取締役。

起業家, 研究者, デザイナー。筑波大学 落合陽一研究室 助教。JST CREST xDiversity。慶應義塾大学 博士課程。
専門はデザインリサーチ, インクルーシブデザイン, スペキュラティヴデザイン, ファブ, HCI。
ー「OTON GLASS」開発に至った経緯はどのようなものでしたか?

島影:開発のきっかけは、私の父の失読症です。
2012年に父が脳梗塞を発症し、言語野(げんごや)に傷がついてしまい、文字を読むことだけができなくなってしまったのです。
そこで、父の読みをサポートするためのデバイスを開発することに決めました。それが「OTON GLASS」です。

ー今回の資金調達・事業協力について、目的はなんでしょうか?

島影:文字を読むことに困難を抱えるすべての人に「OTON GLASS」を届けるというミッションを遂行するために、眼鏡の製造販売や、眼鏡型のウェアラブル機器「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」開発の実績を持つJINSと対話を重ねてきました。その際に、両社のビジョンが共鳴するものであったことため、今回の事業協力が実現しました。

今後は量産化に向けた体制作りや、眼鏡のかけやすさ・デザイン性の向上など、JINSのノウハウを活かした支援を多くの面で受けながら、事業の成長に取り組んでまいります。

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