ホームページって本当に必要?初心者も納得!ネット活用の基礎のキソ

広報手帳

なぜ今、ネット活用が必要と言われているのか、ゼロから考えてみよう!

(2015/12/05更新)

新しく事業を始めたり、会社を設立すれば、名刺と同じようにホームページを作るのが当たり前になっています。ただホームページは作って公開してれば、多くの人が見てくれるというものではありません。なぜホームページをもつのが事業をする上で必要不可欠だと感じるのか、普段は当然だと思って考えないかもしれませんが今一度考えてみましょう。

ネットの影響力ってどれくらいあるの?

メディアの状況

普段、みなさんはパソコンやスマートフォンを使って何気なくホームページを閲覧していると思います。

情報の収集や発信、買い物などを楽しんでることでしょう。

インターネットは巨大なメディアで情報量も膨大です。

まずは下の図表をご覧ください。

n5302010

(出典)総務省情報通信政策研究所
「平成25年情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」

これは「主なメディアの平均利用時間と行為者率」と示したものです。

インターネットはテレビの次に視聴・利用される時間が長いことがわかります。

また、行為者率においては若い世代はテレビよりもインターネットのほうを利用する傾向にあります。

テレビとインターネットはメディアの二台巨塔となっています。どっちが優れているということもありません。

テレビCMをネット上で配信したり、インターネット企業がテレビCMを流すことも多いです。

メディアの広告費

さて多くの企業はそれぞれどのメディアにいくらぐらい使っているのでしょうか。

ここでは電通の『2014年 日本の広告費』を見てみます。

地上波テレビの広告費用は1兆8347億円です。それに比べインターネット広告媒体費・インターネット広告制作費は1兆519億円です。

実に8000億円近くもの差がありますが、他のメディアに比べるとこの2つはとてつもない数字です。

それほどまでにインターネットは身近なものになりました。

テレビとインターネットの広告費は2020年もしくは2022年に逆転し、インターネット広告費の方が多くなるという試算もあります。

メディアをとわずに述べればソニーが4444億円、トヨタ自動車が4351億円を広告宣伝費に使っています。(出所:2014年5月期〜2015年4月期の有価証券報告書)

インターネットの活用はそれほどまでに効果が期待できるのです。

ホームページを持つということ

普段飲みに行く機会などでお店をインターネットで探したことがある人は多いのではないでしょうか。

飲食店に限らず、近くにコンビニがないか、携帯ショップがないかなど探す機会は多いと思います。

飲食店のサイトでは「ぐるなび」や「食べログ」が非常に有名です。私も使ったことがあります。

しかし、それらのサイトはすべての飲食店を網羅してると思いますか?

以下の図を見てください。

company

A社からF社までの6社はほとんど同じ事業を営んでおり、商圏もほぼ同じです。

私たちユーザーが何らかの必要性にせまり、どの事業を営んでる会社に依頼をしなければいけなくなった場合どうするでしょう。

おそらくYahoo!やGoogleで「業種+地名」で検索することが多いのではないでしょうか。

そのとき検索結果に表示されるのはホームページを所有してるA社からD社の4社です。

ホームページを保有していないE社とF社は、この時点ですでに選択肢から外れてしまうわけです。

お客さんを得る機会を、ホームページを持っていないという理由で失ってしまいます。これは非常にもったいない機会損失でしょう。

認知といいますが、ユーザーに自社や自分たちの活動内容を知ってもらう機会というのはホームページを持つことで実現できます。

そしてそこから仕事につながることがあるのです。ホームページを持つということはお客さんの選択肢に入るということです。

多くの人がインターネットというメディアを使い、多くの企業がインターネットに広告を出す意味がお分かりいただけたかと思います。

人々に認知され、それが仕事につながり、売上となり、利益になります。

ホームページを持たない方がいい場合もあるの?

ただ例外もあります。

京都の創業300年の老舗や、頑固親父のこだわりのお店など、ホームページや広告など、宣伝をしないこと・口コミで広まることが成り立っている商売があります。

そういう商売についてはホームページを持つことで「知る人ぞ知る店」というブランディングが壊れてしまうことがあります。

もちろんこれは極稀ですが、ホームページを持つことがすべてではないということも認識しておきましょう。

まとめ

基本的にホームページを制作し公開することの最初の意味は認知してもらうことです。ユーザーの選択肢にまずは入ることが重要です。このことを考えれば大抵の創業者の方はホームページが必要だと感じるでしょう。

そしてホームページの最終的な目的は、集客することや予約してもらうこと、またはサービスや商品を購入していただくことです。そうして会社としての売り上げを伸ばし利益を出すのがホームページの役割なのです。

それでは早速ホーページに何を記載して情報を配信するか、自分たちで制作するのか専門の方に依頼するのか、それぞれのメリット・デメリット等を踏まえた上で検討してみましょう。

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(監修:Webストラテジスト 丸山純一郎(まるやまじゅんいちろう)
(編集:創業手帳編集部)

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