【MBTI診断】起業家型(ESTP)に相性が良い職業は?長所や短所も解説

創業手帳

起業家型(ESTP)は行動力や社交性が必要な仕事と相性が良い!


自身の性格や強み・弱みなどを把握する方法として活用されるMBTI診断には、導き出される性格の一つに起業家型(ESTP)というものがあります。
この性格は、行動力や社交性が求められる仕事と相性が良いといわれています。具体的に、どのような職業と相性が良いのでしょうか。

そこで今回は、起業家型(ESTP)の特徴や相性の良い職業、相性の良いMBTI診断のタイプなどについて解説します。
MBTI診断で起業家型(ESTP)と診断された方は、ぜひ参考にしてください。

※この記事を書いている「創業手帳」ではさらに充実した情報を分厚い「創業手帳・印刷版」でも解説しています。無料でもらえるので取り寄せしてみてください

起業家型(ESTP)の基本的な特徴


起業家型(ESTP)は、MBTI診断で導き出される性格タイプの一つです。具体的にどのような性格なのか、まずは長所・短所など基本的な特徴からご紹介します。

適性を判断するMBTI診断における起業家型(ESTP)とは?

そもそもMBTI診断とは、アメリカ人のブリックスとマイヤーズという親子が開発した、心理学に基づいて性格を診断するテストです。
この診断では、質問の回答に応じて16種類の性格タイプに分かれ、ものの考え方や適性、長所・短所など、性格の傾向性を知ることができます。

MBTI診断では、16種類の性格が分析家・外交官・番人・探検家の4つの大きなカテゴリーに分かれています。
そのうち、起業家型(ESTP)が該当するカテゴリーは、エネルギッシュで、退屈でいることを嫌う傾向がある探検家です。
探検家の中でも賢く、チャレンジ精神が旺盛で、素直な性格とユーモアセンスで人の輪の中心にいることが多いという特長を持つのが起業家(ESTP)になります。

MBTI診断について詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
内部リンク:https://sogyotecho.jp/mbtisindan/

起業家型(ESTP)の長所

起業家型(ESTP)の主な長所は以下のとおりです。

  • 臆せずチャレンジする行動力がある
  • 柔軟に対応できる
  • 現実主義で高い危機管理能力を有している
  • コミュニケーション能力に長けている

常にエネルギッシュでリスクに臆せずチャレンジできる行動力に優れています。
現実主義なタイプであるため、常に実現可能かどうかを重視した上で判断や行動をしていくのも特徴です。
賢く柔軟性も高いので、ビジネスチャンスや予期せぬ事態に対して、冷静に状況を判断して行動することができます。
コミュニケーション能力が高いのも起業家型(ESTP)の特徴です。巧みな話術で人々を魅了し、チームビルディングではリーダーシップを発揮します。

起業家型(ESTP)の短所

起業家型(ESTP)の主な短所は以下のとおりです。

  • せっかちで衝動で行動することが多い
  • 計画性が足りない
  • 規則・ルールに縛られることが苦手

現実主義である一方で、せっかちな一面があります。じっとしていることが苦手で、衝動的に行動してしまう点が短所です。
計画性を持って取り組むことが苦手であるため、短期で結果を出すために無茶な行動に出てしまうところがあります。

また、規則やルールに縛られることを嫌う傾向にあります。そのため、ルールがガチガチに固められた環境では、能力や長所を最大限に発揮できない可能性があります。

ESTP-TとESTP-Aの違い

起業家型(ESTP)は、ESTP-TとESTP-Aの2種類に細かく分けられます。基本的な性格特性は変わらないものの、思考に違いがあります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

ESTP-T ESTP-A
ポジティブ思考
楽観的
感情が安定している
行動力が高い
ストレス耐性が高い
自己主張が激しい
ネガティブ思考
慎重派で努力家
緊張しやすく感情の変動が激しい
積極性に欠ける
ストレス耐性が低い
自己肯定が低い

ESTP-Tがポジティブ思考であるのに対して、ESTP-Aはネガティブ思考が強いです。

ESTP-Tは、楽観的で感情も安定しており、積極的に行動することができます。ストレス耐性が高いのでメンタルが強く、落ち込んでもすぐに立ち直れることも強みです。
リーダーシップのあるタイプですが、自信過剰ゆえに自己主張が激しい傾向にあります。

ESTP-Aは、緊張しやすく、感情の変動が激しい傾向にあります。
ストレス耐性が弱いので常に周りの反応を気にしてしまうことが多く、自己肯定も低いので悲観的になりやすいです。ESTP-Tと比べると積極的に行動することが苦手です。
一方、慎重派であるため勤勉で努力を惜しまず、堅実に成功していくタイプになります。

起業家型(ESTP)の日本人の割合

起業家型(ESTP)に該当する日本人の割合は、約2.6%といわれています。16種類の性格のうち2番目に低い割合なので、起業家型(ESTP)は希少な存在です。
全体的に数が少ないもの、男女比はほとんどないという特徴があります。
そのため、男女問わずエネルギッシュで賢く、中心人物としてどんな人からも愛されやすい傾向にあります。

起業家型(ESTP)と相性が良いMBTIタイプは?


起業家型(ESTP)と特に相性が良いとされるMBTIタイプは、指揮官型(ENTJ)・
仲介型(INFP)・討論者型(ENTP)・主人公型(ENFJ)
です。

MBTIタイプ MBTIタイプの主な特徴 相性
指揮官型(ENTJ) 自分と他者に厳しい
独裁的だがリーダーシップに長けている
同じリーダー気質があり、ポジティブな思考が似ており、切磋琢磨し合える関係になれます。
仲介型(INFP) 感受性や共感意識が高い
他者のために全力で尽くせる
仲介型は感受性が高いので、自由奔放的な起業家型を公私ともに献身的に支えてくれる存在になります。
討論者型(ENTP) 鋭い感覚を持つ
好奇心旺盛
コミュニケーション能力が高い
お互いに好奇心旺盛でコミュニケーションをとることが得意です。議論を通して打ち解けることができ、気の合う存在になります。
主人公型(ENFJ) 社交的で共感力が高い
カリスマ性がある
チャレンジ精神が旺盛
社交的でカリスマ性のある主人公型と似ている部分があり、意気投合しやすい傾向にあります。主人公型は思いやりが強く、起業家型を支えてくれる存在にもなります。

反対に、起業家型(ESTP)と相性が悪いとされているMBTIタイプは、提唱者型(INFJ)・幹部型(ESTJ)・建築家型(INTJ)・擁護者型(ISFJ)です。
これらの性格は内向的で、型から外れることを好まない傾向にあります。
そのため、好奇心・行動力・社交力の塊ともいえる起業家型(ESTP)とは、思考や感性が合わない可能性があります。

起業家型(ESTP)と相性が良い職業は?


起業家型(ESTP)には、適正のある職業があります。具体的にどのような職業と相性が良いのか、その例をご紹介します。

1.起業家・経営者

規則・ルールに縛られることが苦手で、行動力がある起業家型(ESTP)は、自ら事業の立ち上げ・経営を行う起業家や経営者に適しています。
現状認識力や柔軟性に長けており、現実的な思考力を活かして事業を創出する力があります。

起業や経営にはリスクが伴いますが、それすら楽しいと感じ、前向きに取り組むことが可能です。
抜群のコミュニケーション能力とリーダーシップにより、企業のトップとして社員を引っ張ってくれる存在になれます。

2.営業

社交性を活かせる仕事として、営業職もおすすめです。コミュニケーション能力が高いので、相手にわかりやすく商材や専門知識を伝える力に長けています。
有益な情報の提供や興味・関心を高める話術によって、成績を伸ばしていくことが可能です。
また、社交的な性格からファンを作り出すこともできるので、継続的な売り上げにも期待できます。

営業職では、インセンティブを設定しているケースが多いです。自分の頑張りが評価されるので、そのやりがいも仕事の原動力になります。

3.エンジニア

IT業界で活躍するエンジニアは、システムやソフトウェア、ネットワークなどを開発に関わる仕事です。
開発はチームで行われるため、協調性やコミュニケーションが求められます。
リーダーシップがあり社交性に優れた起業家型(ESTP)は、中心人物としてチームを引っ張ってくれる存在となります。

また、エンジニアは顧客を開拓するための営業を行ったり、システムなどの要件を決めるためにクライアントと打ち合わせをしたりする機会も多いです。
そこでもコミュニケーション能力を活かすことができます。

4.ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルとは、将来性のあるベンチャー企業に投資や経営の支援を行い、その成果からリターンを得ている投資会社・ファンドです。
主な仕事内容は投資対象の獲得や契約の交渉、投資後の企業運営に関するサポートになります。

ベンチャー企業に投資するためには、スピーディーな判断力や目標達成能力が求められます。
起業家型(ESTP)は、現実的な思考能力でスピーディーな判断力に長けているので、投資対象を獲得する場面で活躍できる可能性が高いです。

5.イベントプランナー

イベントプランナーは、販売促進を目的としたキャンペーンや博覧会・コンサートなど各種イベントの運営を手掛ける仕事です。
イベントの企画から収益・集客を上げるためのアイデアの提案、開催に向けた準備や当日の運営管理までを担当します。
優れた行動力と臨機応変な対応力を活かし、イベント運営の成功に導いてくれます。
また、たくさんのスタッフをまとめ上げる力もあるので、チームで協力しながらイベントの運営・管理を実現することが可能です。

6.経営企画

経営企画とは、経営計画の策定・管理、新規事業の創出などを担う職種です。
経営状況を理解した上で、コストの削減やビジネスモデルの検討・構築など様々な業務に携わります。
現実的で賢い起業家型(ESTP)は、企業が持つリソースを適切に使いながら企業が成長する方針を考えることができます。
失敗も経験値になるとポジティブに受け止めて次に活かしていくので、経営陣から頼られやすい存在です。

7.ライブハウスのオーナー

少し変わった職種では、ライブハウスのオーナーに向いています。
ライブハウスは、アーティストが演奏や歌唱を披露し、音楽で観客を楽しませる場所です。そんなライブハウスの経営全般を担う職種がオーナーです。

オーナーは、ライブハウスのスタッフをはじめ、出演者やお客さんなど様々な人と会話をする機会があります。
特に出演者やお客さんとはリピーターを増やすために、フレンドリーな接客が求められます。

コミュニケーション能力が高い起業家型(ESTP)は、フレンドリーな接客によってリピーターの増加に貢献することが可能です。
リーダーシップもあるので、チームを引っ張る力にも長けています。

8.フォトグラファー

フォトグラファーとは、人物や商品、風景など様々な写真を撮影する職種です。ロケハンや撮影の使う小道具の用意、セッティング、写真の加工など幅広い業務が生じます。
カメラや撮影に関するセンスや専門的な知識が求められますが、コミュニケーション能力もフォトグラファーに必要なスキルです。
撮影現場では、たくさんのスタッフやモデルと関わることになります。

また、魅力的な写真を撮るための表情やポーズ、光の当て方など現場を指示する場面が多いので、起業家型(ESTP)の長所を活かせる職種です。

9.ファッションデザイナー

ファッションデザイナーは、洋服のデザインを手掛ける仕事です。ファッションデザイナーは、芸術的なセンスやデザインを創出する力が求められます。
それだけではなく、ブランドのイメージや価値の向上、世間から評価されることを意識した上で洋服のデザインを考えなければなりません。

現実的に物事を考えられる起業家型(ESTP)は、ブランディングやビジネスの運用に長けています。
そのため、世間から高く評価されるファッションデザインを生み出し続けることができます。

10.建築家

建築家は、建造物の設計や監理、建築関連の業務を手掛ける職種です。人々の生活や安全性に関わる建造物を造る仕事なので、建築に関する専門的な知識・技術が必要です。

建造物はクライアントの要望の把握した上で設計が行われ、工事担当者や現場責任者など多くの人と協力して建築されていきます。
そのため、コミュニケーション能力やチームで連携する力が求められるので、起業家型は建築家に向いているといえます。

起業家型(ESTP)と相性が悪い職業は?


起業家型(ESTP)には、相性の悪い職業も存在します。その職業例は以下のとおりです。

  • 心理カウンセラー
  • 司書
  • ライター
  • 事務
  • 保育士
  • 教師 など

アクティブ派の起業家型(ESTP)は、1日中パソコンや資料などと向き合う仕事を好まない傾向にあります。
そのため、司書やライター、事務などのデスクワーク業は向いていません。

また、形のないものを取り扱う仕事や目的意識に欠けるマルチタスクが多い仕事も苦手です。
心理カウンセラーや保育士、教師といった仕事も向いていない傾向にあります。

起業家型(ESTP)とビジネスの相性が良いタイプは?


一人で起業・開業する人もいますが、事業規模が大きくなれば仲間が必要です。
ビジネスの観点から特に相性が良いとされるタイプは、論理学者型(INTP)・討論者型(ENTP)・主人公型(ENFJ)・仲介者型(INFP)・エンターテイナー型(ESFP)になります。

MBTIタイプ 相性
論理学者型(INTP) 理知的な論理学者型は知識欲が高いので、起業家型が知らない知識をたくさん授けてくれます。判断基準が似ているので、正反対な性格でありながらも、スムーズに仕事ができる関係となります。
討論者型(ENTP) 刺激的なアイデアを創出できる討論者と組むことで、今までになかった発見が見つかる可能性があります。意気投合しやすい点も仕事面で相性が良いポイントです。
主人公型(ENFJ) カリスマ性のある主人公型は、情熱的に仕事に取り組んでくれます。その姿勢に信頼でき、楽しく仕事ができます。
仲介者型(INFP) 感受性の高い仲介者は、起業家型の考えをフローに落とし込み、サポートする力に長けています。右腕として大いに力を発揮してくれる存在です。
エンターテイナー型(ESFP) マイペースで楽観的なエンターテイナー型は、持ち前の社交性やサポート力を活かして組織を盛り上げてくれる存在です。ポジティブな気持ちを与えてくれるので、起業家に対しても良い刺激や影響を与えてくれます。

まとめ・起業家型(ESTP)と相性が良い職業やMBTIを見つけて仕事に活かそう!

起業家型(ESTP)は、リーダーシップやコミュニケーション能力が活かせる仕事と相性が良いです。
行動力に優れ、ルール・規則に縛られることが苦手なので、自らの発想力で事業を展開していく起業家や経営者に向いているMBTIタイプになります。
一方で計画的に取り組むことが苦手なので、外向的でサポートに長けている人とタッグを組めば、ビジネスで成功できる可能性が高いです。

MBTIタイプによって性格や思考の傾向が異なるため、対人関係において少なからず相性の良し悪しがあります。
しかし、各タイプの特徴や思考を理解できれば、相性の良し悪しに関係なく良好な関係性を築くことができるでしょう。

創業手帳では、起業・開業におけるアイデアや基本知識など様々な情報を発信しています。起業家・経営者を目指す際の参考にお役立てください。

関連記事
起業家にもおすすめ!自己分析に活用できるMBTI診断について徹底解説
成功する起業家は、考え方が違った!「成功マインド」5か条

(編集:創業手帳編集部)

創業手帳
この記事に関連するタグ
創業時に役立つサービス特集
このカテゴリーでみんなが読んでいる記事
カテゴリーから記事を探す