ビジネスアイデアが成功の近道?ビジネスアイデアの探し方と副業から始めやすい事例3選

創業手帳

ビジネスアイデアの探し方とは?起業家として必要な考え方や行動の仕方のポイントを解説

ビジネスアイデアを獲得して起業に結びつける方法とは
起業する際に重要なのは、事業のもとになるビジネスアイデアです。ひとつのアイデアを元にビジョンを膨らませて、具体的に利益につなげていきます。

ビジネスアイデアは起業家にとって大切ですが、実際に見つける、または、生み出すのは簡単ではありません。
どうやったら良いビジネスアイデアが生まれるのか、生み出す時の考え方の方向性、探し方のポイントを紹介します。
アイデア探しの段階から、起業家としての考え方を持ち、行動するのが大切です。

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ビジネスアイデアの必要性


ビジネスアイデアの必要性は、既存サービスとの差異化にあります。
これから事業を興すのに、既存サービスと同じことをしていても、競争相手に勝てるはずがありません。
先に市場に出ていた競争相手に、経験と実績で勝ち目がないと感じるかもしれませんが、アイデアで勝負することが大切です。
既存サービスよりも便利、お得、速い、楽しい、オリジナルの良さなどの差異を作り出すことが、ビジネスアイデアに求められるでしょう。

事業計画の屋台骨に

事業を興す、会社を設立する段階でのビジネスアイデアは、これから行う事業のすべての礎で、事業の屋台骨として会社を支えていくものとなります。
土台となるビジネスアイデアがなければ、事業は道しるべを失ってしまうかもしれません。

また、ビジネスアイデアを生み出したら、起業家はそれを思いつきだけで終わらせてはいけません。
アイデアを事業計画に落とし込み、より具体的な形にしていきます。それに基づいて、収益化の仕組みを築き上げ、事業が動き出します。

融資や協力者を募るために必要

ビジネスアイデアは、事業の元手を作るためにも重要となります。
まだ実績のない起業家への融資や出資、協力は、誰でも慎重になるものです。何を見て起業家としての将来性や事業の成長性を判断して良いのかわからないからです。
しかし、ビジネスアイデアやそれに基づいて作られた事業計画があれば、融資や出資の際の判断材料のひとつになり得るかもしれません。

アイデアや計画の内容や質の高さも大切ですが、アイデアと計画に見える独自性や客観的な態度も支援・協力者の心を動かします。
金融機関への融資の申し込みの際にも、必ず事業計画書と創業計画書が求められ、担当者を納得させるためにはアイデアを落とし込んだ事業内容が重要です。

ビジネスアイデアはどこから生まれるのか?


「ビジネスアイデアを生み出す」というと、非常にハードルが高く感じる人もいるでしょう。
ゼロから画期的なアイデアを生み出さなければならないと考えると、確かに難しく、普通の考えを持っていては無理だと思えるかもしれません。

しかし、ビジネスアイデアを生み出すためには、奇想天外で奇抜な発想は必要ありません
日常のふとしたこと、いつも自分の触れている物から生まれることも多くあります。

自分の悩みや不満を考える

ビジネスアイデアを生むきっかけに、現在の自分の悩みや不満、不便に感じることに注目してみます。
自分の悩みや不満を解消できるアイデアがあれば、そのアイデアは同じように感じている他の人を助けることになるかもしれません。

日ごろから使いにくいと思っている制度やサービスの問題点を見つけ、経営者の立場から原因、改善点を見出します。
自分ならどのようなサービスを提供するか、できるようにするためには何が必要かと検討すれば、具体的なイメージも浮かぶかもしれません。

自分が好きなことをとことん追求する

ビジネスアイデアを生み出すためには、悩みや不満の解消を目指すだけでなく、自分の好きな対象にターゲットを絞るのも良い方法です。
特に、ニッチなものやサービスにターゲットを絞り込めば絞り込むほど、ターゲットの興味や関心をピンポイントに刺激できます。

自分の好きな物や興味のあることをビジネスの元にすると、楽しんで継続しやすく、成功までの道のりも苦しくなりません。
マーケティングの情報収集も事業計画の作成も、すべて楽しんで行えるでしょう。

既存のサービスのアイデアを真似る

ビジネスアイデアを生み出すことは、全くゼロの状態から新しいアイデアを作らなければいけないと考えるかもしれません。
しかし、既存のサービスを真似て、新しい工夫をするのも方法のひとつです。
既存サービスのアイデアをそっくり真似るだけではライバルに勝てませんが、プラスアルファがあれば、より良いサービスとして市場で高い評価を得られる可能性があります。

すでにあるサービスを見直し、無駄な工程を除いたり、違うマーケットで展開したりするのも良いでしょう。
真似るだけでなく、さらに現在の課題を解決し、生かせる場面を考えれば、既存のサービスもビジネスアイデアのきっかけになるかもしれません。

今あるものを組み合わせる

既存サービスを使ってビジネスアイデアを生み出す方法に、今あるビジネスモデルやサービスを組み合わせることも役立ちます。
ゼロから発想するのは大変でも、既存のサービスの組み合わせを考えるなら難易度は下がるかもしれません。
組み合わせるだけなら、天才的なひらめきは必要ないです。

上記のように現サービスの不満に目を向け、物足りない点を補う組み合わせやプラスアルファの価値を生む組み合わせを検討してください。
全く異なるサービス同士を組み合わせるれば、より便利で新しいビジネスモデルが生まれることもあります。

ビジネスアイデアの方向性


起業家がビジネスアイデアを検討する上で重要なのは、起業しやすく、将来的に発展させやすい方向性を知ることです。
アイデアを形にするためには資金や場所、人などが必要ですが、スタートアップ時にはそれほど多くのリソースを準備できません。
そのため、方向性としては小規模、小資金で始められて、徐々に規模を拡大できる可能性のあるものを選びたいものです。

○○制作

制作系の事業は、小規模から始められ、事業として規模拡大も目指せる分野と言えるでしょう。
アプリやWEBサイトの制作、アイコンのデザインといったインターネット上でやり取りできるサービスもあり、参入ハードルが低くなっています。

副業としても気軽に始められ、自宅での開業も可能。また、受注者とつながるためのプラットフォームも充実しています。
実績が蓄積され、継続的にサービス提供できる仕組みの構築や顧客との安定的な関係が出来た段階で、法人化を目指しても良いかもしれません。

テイクアウト専門店(移動販売)

飲食関係のビジネスを始めるなら、大きな店舗を構える必要のないテイクアウトや移動販売のお店が起業しやすいとされています。
小規模な店舗で始められるテイクアウト店や場所を選ばずできる移動販売では、初期費用を抑えて開業できます。
また、客数を制限する必要もなく、来店数に合わせて柔軟に対応でき、人手もかけずにスピーディーなサービス提供が可能です。

ただし、飲食店では営業許可が必要です。店内での飲食とは違い、使い捨て容器の購入などを考慮すると、コストが増えるかもしれません。
提供できる内容も限られるため、希望するメニューとの兼ね合いを検討するのが必要です。

コンサルティング

コンサルティング業務は、在庫を持たずに始められ、店舗や設備も必要最低限で済みます。
企業の経営上の課題を明らかにし、助言をするコンサルのほかに、様々な分野でのコンサルティングがあります。
自分自身の得意分野やこれまでの実績をもとにした情報提供や助言の需要が見込める場合には、コンサルティングでの起業も検討すると良いかもしれません。

シェアリングサービス

シェアリングサービスは、近年増加傾向にあるサービスのひとつです。
これまでにも様々なシェアリングサービスが出現していますが、これから新サービスとして参入するのも遅くありません。
自身の普段からの不便を便利にする、現サービスをシェアリングサービスとして導入するなど柔軟な考えで、アイデアを出してみましょう。

副業から独立を目指しやすいビジネスの事例


ビジネスを始めたい人の中には、副業から徐々に独立を目指したい人もいるかもしれません。
最初から独立起業するよりも、コンパクトに始められ、徐々に成長していけるビジネスを紹介します。
実例、成功事例が多いジャンルであり、コストやリスクも低いため安心です。

せどり

せどりとは、商品を安く仕入れて高く売るビジネスです。商品の仕入れと販売の差額が利益になる、物販ビジネスの基本というべき仕組みで儲けていきます。
せどりは、自分で好きな商品を仕入れて販売していくので、ビジネスの複雑な仕組みを知らずとも始められます。
また、販売の基本を学べて、将来的に規模の大きな物販ビジネスを始める際の経験にも役立つかもしれません。

ただし、在庫を持つ仕組みのため、売れ残るリスクはあります。
リスクも理解した上で、在庫数を考えながら仕入れと販売を繰り返し、商売の感覚を身に付けることも大切です。

ドロップシッピング

ドロップシッピングとは商品販売の代行業です。商品を販売するネットショップを作成し、商品を販売しますが、在庫を持つ必要はありません。
商品が売れた時には在庫を持つ業者が代わりに商品を発送してくれます。

初めにネットショップの構築と専門の業者に登録する必要はありますが、場所も取らず、初期費用もかかりません。
在庫リスクもなく、副業から物販をやってみたい人に向いています。

アドバイザー・コンサルティング

コンサルティングも、初めは副業で行い、コンサルタントとして実績を築きながら、徐々に顧客数を増やし、発展していける業種です。
自分の経験や知識だけで勝負できるため、初期費用やランニングコストもかからず、資金の少ない人でも始めやすくなります。

起業の際には前職のつながりやビジネス上のつながりも生かした営業活動で、合理的に顧客獲得を目指しましょう。

アイデアを形にするためにしたい行動


ビジネスアイデアが生まれたら、アイデアを形にしていく必要があります。
素晴らしい思いつきも、具体的に収益に結びつけられなければ、ただの思いつきで終わってしまうかもしれません。客観的な見地に基づき、事業へ具体化していきましょう。

市場調査をする

市場調査では、現状の把握と事実の発見、消費者の行動の理由などの情報を集め、それを分析して事業にどのように生かすかを検討します。
アイデアを探す、生み出す段階でも、市場を分析して問題点を見い出せば、解決のメソッドとして新しいサービスにつなげられます。

事業計画書を作成する

アイデアと客観的な情報を集められたら、事業計画書を作成し、ビジネスアイデアを可視化します。
今後の融資の申し込みにも使えますが、計画書の作成で自分のアイデアをより客観視でき、さらに事業化するにあたり、考えるべきポイントも浮き彫りになるはずです。

アイデアを客観視

ビジネスアイデアをそのまま進められるか、変更すべき点はあるか、客観的な視点も大切です。
市場や競合を調べると、思いついたアイデアの欠点や競合の良さも見えてくるかもしれません。
また、新しいアイデアがこれまで実現されていなかった場合、その理由も考えることが必要です。

サービスの価値を言語化

フレームワークに当てはめ、サービスの価値を言語化することも大切です。
既成のフレームワークのシートなどを活用し、事業の魅力や不足している部分、市場や競合との比較、課題を細かく明らかにしましょう。
これで事業の進め方や課題が可視化され、合理的に行動できるようになります。

価格設定を検討する

事業を収益化するためには、価格についても検討する必要があります。
価格設定は、自分の好きに決めるのではなく、仕入れ原価や業種ごとの利益率の目安など、広い視野でデータを元にして決定します。
コスト感覚を身に付け、購入してもいいと思える金額とのバランスを取りながら、適正価格を割り出していってください。

試行錯誤してみる

ビジネスでは良いアイデアがあっても、最初から成功を納められるとは限りません
成功までの道のりでは、試行錯誤して数多く試しては検証するを繰り返し、より良いものを作り出していくのが大切です。
うまくいかない場合には、すぐに辞めずに適切な方向転換の道を検討します。

ビジネスアイデアを発展していくためのポイント


ビジネスアイデアを発展していくためには以下のポイントを押さえておきましょう。リスクや手間、無駄の削減も考えつつ、よりスムーズな発展を目指すことが大切です。

小さなマーケットから始める

一から起業し成功するためには、いきなり大きなマーケットに乗り出すのではなく小さな規模から始めるのが大切です。
まずは、小さなマーケットで十分にシェアを持ち、知名度を挙げることを優先してください。
リソースの潤沢な大企業の多い大きなマーケットで勝負するのは、事業と会社が十分に育ち、知名度や信用度も上がってからです。

ニッチに注目する

ビジネス成功のためには、ニッチな分野に注目するのも方法のひとつです。
自ずとマーケット規模は小さくなり、リソースの少ない起業当初でも、限られたリソースをピンポイントに集中させやすくなります。

市場調査や仮説検証は外注しても

当たり前ですが、起業家にとっても時間は有限です。市場調査や仮説検証など、自分がやらなくても結果が得られるものは、外注化で効率よく行いましょう。
ノウハウやデータベースを持つ業者に依頼すれば、質の高い情報も得られるかもしれません。

まとめ

ビジネスアイデアを生み出すためには、既存のものを検証して工夫を加えることが大切です。
市場調査や今ある事業の改善など地道な努力を積めば、新ビジネスはどんな人にも作れます。

自分の好きなことや現状の問題点など、自分の中に目を向けるのも方法のひとつです。考え方の方向性を少し変えて、独自性を持つアイデアを生み出しましょう。
また、アイデアが生まれたら、起業のための具体的な行動も必要不可欠です。

創業手帳(冊子版)では、資金調達や販路拡大をはじめとした起業後に必要な情報を掲載しています。起業を考えている方、新たなビジネスチャンスを模索している方はぜひお役立てください。
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(編集:創業手帳編集部)

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