【速報】After SLUSH talk session -Behind the Scenes- レポ

創業手帳

創業手帳編集部がその様子をお届けします

(2019/03/13更新)

2019年2月22日、23日に東京ビッグサイトにて開催された、日本最大級のスタートアップイベント「Slush Tokyo」。
運営チームの平均年齢が22.2歳という若さが注目され、大盛況のうちに幕を下ろしました本イベント。その舞台裏や今後の展開を中心にトークをする「After SLUSH talk session -Behind the Scenes-」が、2019年3月13日に永田町GRIDで開催されました。
今回は、その様子をお届けします。

Slush Tokyoとは

「Slush」は、2008年にフィンランドで始まった国際的なスタートアップ・カンファレンスです。
2015年には「Slush Tokyo」の前身である「Slush Asia」が日本でも開催されるようになり、2018年3月28日~3月29日の2日間に渡って東京ビッグサイトで開催されました。
初期は3000人規模だった本イベントは、今や6000人規模までに成長。日本のスタートアップ界でも欠かせないイベントの一つになっています。

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古川 遥夏氏(CEO)と柿嶋 夏海氏(COO)のトークセッション

最初に始まったのは、Slush Tokyoの古川 遥夏氏(CEO)と柿嶋 夏海氏(COO)によるトークセッション。
前代表のアンティ・ソンニネン氏から若くして事業を引き継いだ2人が、これまでを振り返って様々な話をしてくれました。

やりたいことはあるのに、言語化できないモヤモヤが続いた

司会者から、「Slush Tokyo 2019が終了しましたが、これまでを振り返って率直な感想はありますか?」と言う質問に対して、2人はこのように答えていました。

古川 遥夏氏(CEO)

古川:Slushを引き継いだのは、今までの文化を踏まえて新しい文化を作ることができるからです。
ですが、最初の時期はやりたいことはいっぱいあるのに、それが固まっておらずに言語化できない日々が続きました。
今までのSlushの歩みを振り返って、今自分たちがやりたいことを長い時間かけた結果、今回のテーマである「Call For Action」が出来上がりました。これは自分自身に向けている言葉でもあるので、奮い立たせられた部分もありました。

柿嶋:今の時代は、様々な知識をすぐ手に入れることができるくらい、情報に溢れています。
その中で、実際に行動している人はどれくらいいるんだろうか?と疑問を持ちました。「Call For Action」には、もっと行動する人を増やしたい!と言う意味を込めています。

2020年はもっと進化したSlush Tokyoを見せる

トークセッションに最後、司会者から今後の展開について聞かれた2人。
2人は、力強く、こう話していました。

柿嶋 夏海氏(COO)

古川:2020年は重要な年になると思っています。
「オリンピックとSlush Tokyoが同じ年に同じ都市で行われることは最初で最後じゃない?」とあるメンバーに言われました。
来てくれる人たち、日本のスタートアップたちにとって、今年よりもさらに進化させたSlush Tokyoにしたいと思います。

柿嶋:正直に言うと、今年のSlush Tokyoは、前年と同じような盛り上がりだったと感じています。
いつも来てくださった方からは、「よかったよ。でも、私たちが見たいのはこの先だよ」と言われました。本当にその通りだと思います。

ですが、この経験は必要だったと感じています。これを踏まえて、2020年はもっと進化したものをお見せしたいですね。

グラフトプレナーによるピッチ

今回のイベントは、グラフトプレナーコミュニティマネージャーとSlush Tokyoの共催で行われました。
「グラフトプレナー」とは、大きく育った木の幹に別の木の芽を繋ぎ合わせて育てる技法を接ぎ木を意味する “グラフト(graft)” と、起業家を意味する “アントレプレナー(entrepreneur)” を掛け合わせた造語。
「家業」を持つ家に生まれ、「家業」の持つ有形無形の資産、人的ネットワーク、業界特有の専門的な知識を活かし、新たな価値を世の中に生み出そうとしている方たちを指します。

本イベントでは、家業、地元、既存ビジネスに対して、ユニークな方法で第二創業、起業、地元への貢献、副業、多拠点生活を実現を目指す方たちのピッチも行われました。

こちらの2人は、若松靖幸さん(写真向かって右)と、宮田剛さん(写真向かって左)。
栃木で代々若松農園を営む家に生まれた若松さんと、東京・NYでKITSUNE CURRY STANDというカレー屋さんを展開する宮田さんがイベントで出会い、

この2人が作っているのは、「農家とカレー屋が作ったピクルス」。
形が規格に合わないからという理由だけで捨てられてしまう野菜を、ピクルスをはじめとするさまざまな加工品に生まれ変わらせるプロジェクトです。
家業に対して、ユニークな方法で新しい事業を生み出す「グラフトプレナー」の一例です。

After SLUSH talk session -Behind the Scenes- 概要

【日時】2019年3月13日
【場所】永田町GRID 6F(東京都千代田区平河町2-5-3)

(編集:創業手帳編集部)

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