総務省統計局発表「2024年(令和6年)個人企業経済調査結果」

tips

総務省統計局は「2024年(令和6年)個人企業経済調査結果」を公表しました。

個人企業経済調査は、個人企業の経営実態を明らかにし、中小企業振興のための基礎資料などを得ることを目的として、毎年実施している調査です。

この調査は、2018年度まで実施していた調査とは、調査対象や標本抽出方法などが異なるため、2028年以前の個人企業経済調査との時系列比較は行っていません。

1企業あたりの年間売上高(2023年)

2023年の1企業あたりの年間売上高は1376万3000円で、前年(1326万8000円)に比べ3.7%の増加となっています。

産業別に1企業あたりの年間売上高をみると、最も増加したのは「生活関連サービス業,娯楽業」で7.1%の増加、次いで「卸売業,小売業」が6.8%の増加となるなど全ての産業で増加となっています。

事業経営上の問題点(2024 年6月1日現在)

2024年6月1日現在の主な事業経営上の問題点について、項目別にみると、「原材料価格・仕入価格の上昇」とした企業の割合は、前年に比べ1.0ポイントの上昇と他の主な事業経営上の問題点を選択した企業の割合の変化と比べ上昇幅が最も大きくなっています。

産業別に「原材料価格・仕入価格の上昇」とした企業の割合をみると、最も上昇したのは「宿泊業,飲食サービス業」で4.1ポイントの上昇、次いで「生活関連サービ業,娯楽業」が2.2ポイントの上昇などとなっています。


個人企業とは法人登記をしていない個人が経営する事業体のことです。一般的には個人事業主と呼ばれています。

個人事業主の年間売上高は増加傾向にあります。コロナ禍の2020年・2021年は若干の落ち込みは見られたものの、2023年はコロナ禍前の2019年の水準以上に回復しており、今後のさらなる成長が期待されます。

経営上の問題としては、やはり物価高騰の影響を挙げている事業者が多い傾向にあります。

創業手帳では起業を目指す方などを対象に無料で専門家の紹介を行っています。起業にあたって不安や相談したいことなどがある起業家の方はぜひご活用ください。

また、起業家や専門家の生の声をもとに記事化した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」や、資金調達に特化した「資金調達手帳」も無料で発行しております。ぜひご活用ください。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ トレンド
関連タグ 2024年 令和6年度 個人事業主 個人企業経済調査結果 統計 統計局 総務省 調査
詳細はこちら

個人企業経済調査 調査の結果

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
法人成りとは?個人事業主が「法人化」をするメリット・デメリットや手続きなどを解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】会社設立の流れ・手順・やることリストをわかりやすく解説
事業計画書とは?書き方の18ステップやメリットを解説!
合同会社と株式会社の違いサムネイル
合同会社とは?株式会社との違い、メリット・デメリットをわかりやすく比較

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

令和5年度「飲食サービス業の競争環境整備に向けた商慣行実態調査」調査結果が発表
経済産業省関東経済産業局は、令和5年度「飲食サービス業の競争環境整備に向けた商慣行実態調査」の調査結果概要版を発表しました。 この調査は、長年にわたる取引形態・慣行等による労働生産性向上に課題をもつ飲…
企業と人事に特化した信用調査会社「テイタン」と与信管理ASPクラウドサービスを提供の「リスクモンスター」が業務提携
2020年10月19日、株式会社テイタンは、リスクモンスター株式会社と業務提携契約を締結したことを発表しました。 テイタンは、信用調査や企業調査を行う総合探偵・調査会社です。 リスクモンスターは、イン…
日本政策金融公庫「2023年度起業と起業意識に関する調査」結果概要を公表
2024年1月18日、日本政策金融公庫は、「2023年度起業と起業意識に関する調査」の結果概要を公表しました。 2023年11月に、全国の18歳から69歳までを対象としてアンケートを行ったものです。 …
プロダクトセキュリティ関連事業を展開する「Flatt Security」が10億円調達
2024年2月13日、株式会社Flatt Securityは、2024年2月29日付でGMOインターネットグループ株式会社よる約10億円の増資を受けるとともに、GMO-IGが既存株主から発行済株式の6…
【東京都】令和6年度「ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業(製品開発助成)」
東京都は、令和6年度「ゼロエミッション推進に向けた事業転換支援事業(製品開発助成)」の公募について発表しました。 ゼロエミッションに資する製品開発、改良、規格等適合化に取り組む都内中小企業等を対象に、…

大久保の視点

日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集