注目のスタートアップ

不妊症・不育症の検査サービスなどを展開する「Revorf」が3億円調達

company

2024年10月31日、株式会社Revorfは、総額約3億円の資金調達を実施したことを発表しました。

Revorfは、感染症領域・自己免疫疾患領域を中心に、情報解析技術と独自のバイオ技術を融合させ、検査事業・創薬事業・創薬支援事業を展開しています。

現在、不妊症・不育症の治療を補助する検査サービス「β2GPIネオセルフ抗体検査」の提供や、生体情報の高度計算処理によるデータ解析・AI開発事業、量子インスパイアード最適化ソリューション「SQBM+」を活用したタンパク質のアロステリック制御予測を高精度化する技術の開発を行っています。

今回の資金は、「β2GPIネオセルフ抗体検査」の国内外での展開や、さまざまな自己免疫疾患を対象としたネオセルフ検査・創薬、量子関連技術を用いたアロステリック創薬技術の研究開発に充当する予定です。


2015年に行われた国立社会保障・人口問題研究所の「第15回出生動向基本調査」によると、不妊について不安を感じたことがある(もしくは現在不安を感じている)夫婦の割合は全体で35.0%、子どもがいない夫婦では55.2%に上ります。

また、実際に不妊の検査や治療を経験したことがある(または現在治療中の)夫婦の割合は全体で18.2%で、子どもがいない夫婦では28.2%と報告されています。これは、5組に1組の夫婦が不妊治療や検査を受けていることを意味しています。

少子化が国内の主要な課題であるなか、妊娠を希望する夫婦が安心して治療を受けられる体制はますます重要になってきています。不妊治療では、原因の特定と、それに基づく適切な治療法の提案が大切です。

Revorfが提供する不妊症・不育症治療支援の検査サービスは、従来は原因不明とされてきた不妊のケースに対し、新しい治療の可能性を提示する検査です。国内の主要医療機関での研究によれば、反復着床不全や子宮内膜症を持つ不妊患者のおよそ30%、不育症の患者の20%が、この検査で陽性と診断されることが確認されており、治療の手掛かりとして期待されています。

研究開発型のビジネスでは資金調達が非常に重要です。起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB Revorf サービス タンパク質 ネオセルフ抗体 バイオテクノロジー バイオ技術 不妊 不妊治療 創薬 医療 基盤 抗体 株式会社 検査 治療 生体情報 補助 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

【2023年2月2日〜3日開催】「一歩踏み出したい医療系ベンチャー・アカデミアのための2-dayシンポジウム ~エコシステムの波に乗るために~」
厚生労働省が主催する「一歩踏み出したい医療系ベンチャー・アカデミアのための2-dayシンポジウム ~エコシステムの波に乗るために~」が、2023年2月2日〜3日に開催されます。 このシンポジウムは、医…
店舗向け仕入れプラットフォーム「PORTUS」がリリース 運営元が3,000万円調達
2019年10月8日、park&port株式会社は、総額約3,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、店舗向け仕入れプラットフォーム「PORTUS(ポルタス)」をリリースする…
AI活用プラットフォーム「MatrixFlow」において最適な入力の組み合わせを逆算する「OptFlow」がリリース
2022年5月17日、株式会社MatrixFlowは、新サービス「OptFlow」を「MatrixFlow」上で提供開始したことを発表しました。 MatrixFlowは、ビジネスのためのAI活用プラッ…
ニュースアプリ「SmartNews」を運営する「スマートニュース」が「三井住友銀行」からベンチャーデットとして100億円を資金調達
2024年1月9日、スマートニュース株式会社は、株式会社三井住友銀行から、ベンチャーデットとして100億円の資金調達を実施したことを発表しました。 スマートニュースは、ニュースアプリ「SmartNew…
婦人科系疾患特化型オンライン診察アプリ「smaluna」提供の「ネクイノ」が20億円調達
2020年12月14日、株式会社ネクイノは、総額約20億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、社名をネクストイノベーション株式会社から株式会社ネクイノに変更し、ロゴ、Webサイトのリニュー…

大久保の視点

国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
「JX Live! 2024」JX Awards大賞はNYでイチゴが大ヒットの古賀大貴さん(Oishii Farm 代表)
2024年10月9日、虎ノ門ヒルズフォーラムにて、「JX Live! 2024」が新経済連盟主催で行われました。 「JX Live!」は、「JX(Japan…
(2024/10/9)
「スタートアップワールドカップ2024」世界決勝を現地速報!優勝はEarthgrid(米代表・プラズマでトンネル掘削)
2024年10月4日、世界最大級のビジネスピッチコンテスト「スタートアップワールドカップ(SWC)2024」の世界決勝戦が、米国・シリコンバレーで開催されま…
(2024/10/5)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集