注目のスタートアップ

ごみ処理問題のサステナブルな解決に取り組む「JOYCLE」が資金調達

company

2024年9月11日、株式会社JOYCLEは、累積総額約1億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。

JOYCLEは、ごみ処理問題のサステナブルな解決のため、小型アップサイクルプラントを軸とした分散型インフラの構築を進めています。

この小型アップサイクルプラントは、ごみ収集不要、バイオ石炭やセラミック灰などへの資源化、データ活用によるごみ処理の最適化を特徴としています。

取り組みの第1弾として、データ管理プラットフォーム「JOYCLE BOARD」を2024年3月に発表しました。

産業廃棄物処理事業者や焼却炉メーカーなどと協力しながら、全国自治体の特徴に応じたごみ処理問題解決のため、実証実験を進めています。

今後、実証実験や、アーティストとのコラボによるアップサイクルの意義を啓発する小型プラントの設置などを進めます。

今回の資金は、人材採用、プロダクト開発、運用体制の強化に充当します。


持続可能な社会を実現するためには、ごみの問題を解決する必要があります。

大量生産・大量消費の経済は、大量の廃棄物を生み出しています。これにより、大気・海洋・土壌などが汚染され、環境の悪化が進んでいます。

ごみは焼却などによって処理されますが、その結果生じる灰などは埋立地・最終処分場に埋められることになります。この最終処分場の残余容量・残余年数、つまりあとどれだけ廃棄物を受けいれられるかという値は環境省が公表しています。これによると、2019年度末の残余年数は全国平均で21.4年です。つまりあと20年あまりで日本はごみを処分できなくなってしまうということになります。

また、こうした処理に関する問題以外にも、人口減少に伴い、ごみの収集効率低下やごみ処理コスト増大といった課題も顕在化してきています。

JOYCLEは、こうしたごみ処理問題のサステナブルな解決のため、小型アップサイクルプラントを軸とした分散型インフラの構築を行っています。

この小型アップサイクルプラントは、大規模な処理施設やごみ収集を必要とせず、処理によってごみを資源化することができるため、コスト低減を図りつつアップサイクルによって収益化することが可能です。

株式会社JOYCLEのコメント

このニュースを受けまして、株式会社JOYCLE代表の小柳裕太郎様よりコメントが届きました。

・今後の展望を教えてください。

日本のごみ資源化インフラとして当たり前にJOYCLEのサービスが使われ、離島や地方でアートの描かれたJOYCLEのプラントが搭載された車が至るところで走る絵がJOYCLEメンバーの頭の中では既に共有されています。

これを世界でも実現し、ごみ処理のラストワンマイル問題をグローバルに解決していこうと思っています。

・読者へのメッセージをお願いします。

開発パートナー企業様・実証実験パートナー企業様をオープンに募集しております。またCOO・CFO・エンジニアとして、世界にインパクトを起こすスタートアップで力を発揮したい方のご応募も心よりお待ちしております。

皆で力を合わせて日本の静脈産業を楽しくデザインしていければ幸いです。よろしくお願いいたします。

事業の拡大には戦略的な資金調達や、シナジーの見込める企業との提携が重要です。シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報を掲載しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ BtoB JOYCLE JOYCLE BOARD アップサイクル アップサイクルプラント ゴミ ごみ処理 サステナブル 分散型 持続可能性 株式会社 自治体 資源 資源化 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
合同会社とは?メリット・デメリット、株式会社との違いをわかりやすく解説
キャッシュフロー計算書のサムネイル
キャッシュフローとは?計算書(C/F)の見方や作り方などをわかりやすく解説!
有限会社とは?なぜもう設立できないのか?
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

VR/AR領域のイベント企画・制作や新規事業開発支援などの「HIKKY」と「ビームス」がxR領域で業務提携
2020年11月19日、株式会社HIKKYは、株式会社ビームスは、業務提携契約を締結したことを発表しました。 HIKKYは、VR/AR領域において大型イベントの企画・制作・宣伝や、パートナー企業との合…
Webメディア運営の「BuzzFeed Japan」が「朝日放送グループホールディングス」・「バリューコマース」と資本業務提携
2022年5月16日、BuzzFeed Japan株式会社は、朝日放送グループホールディングス株式会社・バリューコマース株式会社と、資本業務提携契約を締結したことを発表しました。 これにより、Zホール…
「NOBU Planning」が資金調達 縦型グルメ動画SNSアプリ「Popdish」β版をリリース
2022年9月22日、株式会社NOBU Planningは、資金調達を実施したことを発表しました。 また、「Popdish(ポップディッシュ)」のβ版をリリースしたことも併せて発表しています。 「Po…
食に特化した事業承継プラットフォームを展開する「まん福ホールディングス」が3億円調達
2025年3月12日、まん福ホールディングス株式会社は、総額3億円の資金調達を実施したことを発表しました。 まん福ホールディングスは、食に特化した事業承継プラットフォームを展開しています。 後継者不在…
乳幼児向け食育ブランド「the kindest」を展開する「MiL」が「キユーピー」から5億円調達
2025年3月10日、株式会社MiLは、5億円の資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、キユーピー株式会社です。 MiLは、赤ちゃんからの食育をサポートするブランド「the kindest(…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集