経済産業省「支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」を立ち上げ

tips

2023年11月29日、経済産業省は、「支援機関による中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」を立ち上げ、第1回検討会を開催したことを発表しました。

地域で活動する支援機関を念頭に、中堅・中小企業等のDX支援の推進が中堅・中小企業等のみならず支援機関を含む地域全体の利益に繋がる、という共通理解の醸成及び具体的なDX支援の在り方に関して議論することを目的として、「支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」を立ち上げました。

検討会の取組

検討会では、中堅・中小企業等及び支援機関が目指すべき姿や支援機関による中堅・中小企業等のDX支援の方法、DXを支援する人材の役割等を中心に、支援機関による中堅・中小企業等のDX支援の在り方について検討を行います。


中小企業は、企業全体の99.7%という大半を占め、国内経済において非常に重要な存在です。

近年の経済界の潮流としては、急速に発展するテクノロジーを戦略的に取り入れ、企業・組織に変革をもたらすDX(デジタルトランスフォーメーション)が注目されています。

DXは企業に高い付加価値や競争上の優位性をもたらすものであり、海外ではDXによって目覚ましい業績を上げている企業を確認できます。

国内の大企業でもDXは重要な経営戦略であると見なされており、現在それぞれの企業が独自の戦略を持ってDXを進めています。

一方、国内中小企業についてはDXの遅れが指摘されています。

中小機構の「中小企業のDX推進に関する調査(2023年)」によると、DXに取り組んでいる、あるいは取り組み予定の中小企業は全体の31.2%(前年度比6.4ポイント増加)であり、低い水準にあることがわかります。

そして、取り組む予定はないとしている中小企業は全体の37.2%(前年度比3.9ポイント減)も存在しており、いまだDXの必要性が浸透していないことが課題です。

中小企業がDXに取り組むことができない理由としては、ヒト・情報・金といった経営リソースの不足が第一に挙げられます。

経済産業省は、中小企業DXの好事例には外部の支援機関が介在しているケースが多いことを取り上げ、今回「支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会」を立ち上げています。

検討会の資料では、デジタル化・DXの段階が高い中小企業の方が、労働生産性の変化・売上高の変化率について、有意に伸長していることがデータによって示されています。

DXはコストのかかる取り組みですが、政府は中小企業のDXを喫緊の課題と捉え、さまざまな支援を実施しています。したがって、こうした支援を最大限に活用し、DXを進めていくことが企業の成長にとって重要なのです。

デジタル化・DXは企業の成長のために重要な取り組みです。創業期はなにもない状態からはじまるため、最新のシステムを導入するのにうってつけです。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、創業期の社内システムの整備について詳しく解説しています。

また、システム整備のためには資金調達も必要となるでしょう。「資金調達手帳」では、資金調達に関するノウハウを詳しく解説しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ DX DX人材 デジタルトランスフォーメーション デジタル人材 デジタル化 中堅企業 中小企業 支援 支援機関 支援機関による中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会
詳細はこちら

支援機関を通じた中堅・中小企業等のDX支援の在り方に関する検討会を立ち上げました

創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
【2025年最新】東京都の創業・起業者支援「創業助成金(創業助成事業)」について解説
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
【起業準備】会社設立前に絶対にやるべき10のアクションリスト
あなたの会社に合った補助金・助成金がすぐわかる!自動マッチングツールを導入しよう

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

デジタル推進人材育成プログラム「マナビDXQuest」令和7年度受講生募集中
2025年6月4日、経済産業省は、デジタル推進人材育成プログラム「マナビDXQuest」の令和7年度受講生の募集を開始しました。 「マナビDXQuest」は、 ・企業データに基づく実践的なケーススタデ…
「高度安全機械等導入支援補助金事業」
建設業労働災害防止協会が実施する、令和5年度「高度安全機械等導入支援補助金事業」が募集中です。 車両系建設機械に取り付ける、高度な安全性能を有する特定の安全装置を購入する中小企業事業者等に対し、補助金…
微小重力環境を再現する装置など提供の「スペース・バイオ・ラボラトリーズ」が1億円調達
2020年6月24日、株式会社スペース・バイオ・ラボラトリーズは、総額約1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 地上で模擬的に微小重力環境を再現する重力制御装置「Gravite(グラビテ)」や…
建機の遠隔操作・自動運転の「ARAV」が6,300万円調達
2021年3月8日、ARAV株式会社は、総額6,300万円の資金調達を実施したことを発表しました。 既存の重機に後付けすることで、遠隔操作や自動操縦を行えるようにするプロダクトを開発しています。 20…
【東京都】令和7年度「中小企業デジタルツール導入促進支援事業」第2回募集【最大100万円助成】
公益財団法人東京都中小企業振興公社 令和7年度「中小企業デジタルツール導入促進支援事業」第2回募集のご案内です。 都内中小企業者等のデジタルツール導入に係る経費の一部を助成します。 対象 都内中小企業…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集