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「Greater Fukuoka」が環境配慮素材「LIMEX」を展開する「TBM」に出資

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2023年4月3日、株式会社Greater Fukuokaは、株式会社TBMに出資を行ったことを発表しました。

TBMは、石灰石を主原料とした新素材「LIMEX(ライメックス)」や再生材料を50%以上含む素材「CirculeX」を開発・製造・販売しているほか、各種プラスチック製品の代替品など「LIMEX製品」に加工した営業活動を展開しています。

「LIMEX」は、プラスチックの代替となる「LIMEX Pellet」、石油由来プラスチック製シート・合成紙・紙の代替となる「LIMEX Sheet」があります。

Greater Fukuokaは、九州7県のみで展開しているサンプリングアプリ「otonariアプリ」を運営する株式会社otonariの親会社です。

2022年10月から、九州発の新ブランド「PLEIADES(プレアデス)」を立ち上げ、コーヒー、カフェラテ、緑茶の3商品を展開しています。


石油を原料として作られる従来のプラスチックは、石油という限られたエネルギー資源を利用していること、海洋汚染を引き起こすことなどの問題から、環境負荷の低いものへの転換が求められています。

一方でプラスチックは、安価・取り回しがいい、性質の幅が広い、軽くて強い、腐食しない、絶縁体であるなどのさまざまなメリットがあり、これらの特性を備えた新素材をプラスチックと同程度のコストで生産することが難しいことから、すぐさま新たな素材に展開することが難しいという状況にあります。

そのため、現状ではプラスチックをすべて新素材に代替するのではなく、紙などの天然素材に代替する「脱プラスチック」、微生物が分解する素材を使った「生分解性プラスチック」、プラスチックを再活用する「再生プラスチック」などの利用促進などの取り組みが進められています。

TBMの新素材「LIMEX」は、石灰石を主原料とした複合素材です。

石灰石は世界中に豊富に存在する資源であり、国内にも豊富に存在している自給自足できる資源のひとつです。

近年は、消費者のSDGs意識の高まりもあり、環境に配慮した事業・商品・サービスの開発は重要な取り組みとなっています。

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カテゴリ 有望企業
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