「中小企業活性化協議会による支援」

tips

全国の商工会議所等が運営する中小企業活性化協議会は、収益力改善、事業再生、廃業・再チャレンジなど幅広い支援を行っています。

中小企業活性化協議会は、47都道府県それぞれに設置されており、統括責任者であるプロジェクトマネージャー(PM)のほか、PMを補佐する複数のサブマネージャー(SM)が配置されています。

実施している支援

・相談窓口

面談や資料の分析により、経営上の問題点や具体的な課題を抽出し、課題解決に向けたアドバイスを行います。

・収益力改善支援

幅広く中小企業者の収益力の改善を支援し、アクションプラン策定を支援します。

・再生計画策定支援

金融機関等の債権者にしか企業の窮状を知られずに、風評による信用低下などを回避しながら、経営再建を支援します。

・廃業・再チャレンジ支援

相談企業が清算を選択した場合、経営者に対し「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理を支援するほか、法的整理によらない会社清算を実施する場合には弁護士とともに金融機関との調整をサポートします。

「2020年版 中小企業白書」によると、2016年時点の国内の企業数は359万者であり、そのうち中小企業が358万者となっています。

さらに小規模企業が305万者、中規模企業が53万者となっています。

このように中小企業は国内の経済を支える重要な存在ですが、利益貢献度(GDP貢献度など)については大企業のほうが圧倒的に高い結果となっており、さらに給与水準も大企業のほうが高くなっています。

中小企業の70%は赤字経営に陥っているといわれており、これを改善することが国全体の経済を底上げすることにもなります。

また、大企業は都市圏に偏っており、地方は相対的に中小企業の比率が高くなるのですが、中小企業に力がないと、地方の経済が活性化せず、さらに地元で就職する若者が減少していくことになります。

中小企業活性化協議会は、2003年に創設された中小企業再生支援協議会が、2022年に経営改善支援センターと統合して設置されたものです。

事業再生・経営改善に強みを持っている中立的な公的機関であり、経営に課題を抱える中小企業の駆け込み寺として運営されています。

経営には数多くのノウハウがあります。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、これまで支援してきた経営者・企業の生の声や専門家の意見をもとに、本当に使える起業・経営ノウハウを提供しています。

カテゴリ トレンド
関連タグ アクションプラン 中小企業活性化協議会 事業再生 再チャレンジ 再生 収益力 廃業 改善 計画
詳細はこちら

中小企業活性化協議会による支援

事業承継手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
【2025年版】会社設立のやること・流れ・費用をチェックリストで完全解説
一般社団法人設立サムネイル
一般社団法人の設立方法を徹底解説|手続きの流れ・必要書類・費用・メリットなど
一人会社と個人事業主の違いとは。一人でも法人にするメリット・デメリット
小規模企業共済サムネイル
小規模企業共済とは?危ない?潰れる?加入手続きから解約方法、メリット・デメリットまで徹底解説!
持続化給付金の申請開始!最大200万円給付で事業を下支えー概要やポイントは?
家族を従業員にする4つのメリットと注意するべきポイント

トレンドの創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

においセンシングデバイスやAIクラウドソフト「iinioicloud」を提供する「レボーン」が2.2億円調達
2024年6月6日、株式会社レボーンは、総額2億2,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計調達額は7億円となりました。 レボーンは、においセンシングデバイスやAI…
【東京都】「宿泊施設経営力向上推進事業補助金」
公益財団法人東京観光財団は、「宿泊施設経営力向上推進事業補助金」について発表しました。 観光産業の活性化を図るため、都内宿泊施設の収益力の向上と従業員の待遇改善を図る取り組みを支援します。 補助対象事…
「villio」が1億円調達 1on1を通した人材育成SaaS「Talent Amp」を正式リリース
2023年3月22日、株式会社villioは、累計1億円の資金調達を実施したことを発表しました。 また、1on1を通した人材育成SaaS「Talent Amp」を正式リリースしたことも併せて発表しまし…
【東京都】「働くパパママ育業応援奨励金」(パパと協力!ママコース)(もっとパパコース)
公益財団法人東京都しごと財団は、「働くパパママ育業応援奨励金」(パパと協力!ママコース)(もっとパパコース)の公募について発表しました。 パパと協力!ママコース 女性従業員に子の父と協力して子育てする…
クレームを売上アップに変えるクラウドサービスを開発・提供する「プラウドシンク」が1200万円調達
2025年5月30日、プラウドシンク株式会社は、1200万円の資金調達を発表しました。 プラウドシンクは、生成AIと公式LINEを組み合わせ、クレームを売上アップに変えるクラウドサービスを開発・提供し…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 ファウンダー 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集