注目のスタートアップ

「RiskTaker」が代替肉(植物肉)を手掛ける「ネクストミーツ」に投資実行

company

2022年12月1日、株式会社RiskTakerは、ネクストミーツ株式会社に投資を実行したことを発表しました。

ネクストミーツは、代替肉(植物肉)の研究開発や、開発した代替肉を利用した商品「NEXTカルビ2.0」「NEXTバーガー3.0」などの企画・製造などを行っています。

世界初となる植物性焼肉や、牛丼、チキン、バーガー、ツナなど多彩な商品を展開しています。

さらに商品は随時バージョンアップを行い、代替肉をブームではなく日常的な食材・料理として当たり前の存在にすることを目指しています。

世界的な人口の増加により、早くて2030年にはタンパク質の需要と供給のバランスが崩れ始めると予想されています。これをタンパク質危機と呼びます。

現在、タンパク質としては牛肉や豚肉などの畜産物が主流ですが、既存の畜産の仕組みはさまざまな課題を抱えています。

たとえば、ウシやブタを育てるためには大量の穀物が必要となりますが、これ以上飼料となる穀物を生産するための農地を確保することが難しくなっています。

また、ウシ・ブタはタンパク質の変換効率が悪く、飼料として与えている穀物を人間が直接食べるようになれば、世界の飢餓問題が解決されるともいわれています。

さらに、ウシはげっぷによって温室効果ガスとして知られるメタンガスを大量に排出します。米国では排出するメタンガスの約25%がウシによるものと推定されています。

畜産の上記のような課題を解決し、新たなタンパク質を安定的に供給するため、植物を利用した代替肉(植物肉)や、昆虫、藻類などが注目されています。

エンドウ豆や大豆などを主な原料とした植物肉は、世界各国で開発・普及が進んでおり、すでにユニコーン企業や上場企業が誕生しています。

ネクストミーツの特徴は、100%植物性で、極力添加物を使用せず、多彩な商品を展開している点です。

また、焼肉ライクや串カツ田中などの飲食チェーンとコラボし、代替肉を商品としてラインナップするなどの取り組みも積極的に行っています。

SDGsは大きなビジネスチャンスとなり得ます。世界に先んじて革新的なプロダクトを開発できれば、大きなシェアを獲得できるでしょう。そのためには開発やマーケティングのために豊富な資金が必要となります。「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど、資金調達に関する情報について詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ NEXTカルビ2.0 NEXTバーガー3.0 タンパク質危機 ネクストミーツ バイオテクノロジー フードテック 代替肉 株式会社 植物肉 研究開発 資金調達
資金調達手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

上場企業向けIRダッシュボードサービス「Hooolders Analytics」を運営する「Figurout」が資金調達
2023年8月10日、株式会社Figuroutは、資金調達を実施したことを発表しました。 Figuroutは、上場企業向けIRダッシュボードサービス「Hooolders Analytics」を運営して…
ブロックチェーン事業展開の「HashPort」が音声コミュニティ運営の「ナナメウエ」とIEO支援に関するパートナーシップ契約を締結
2022年4月13日、株式会社HashPortは、株式会社ナナメウエと、日本国内でのIEO(Initial Exchange Offering)実現に向けたパートナーシップ契約を締結したことを発表しま…
商用EV車両の製造・販売を行う「EVモーターズ・ジャパン」が6億円調達
2022年8月31日、株式会社EVモーターズ・ジャパンは、総額6億円の資金調達を実施したことを発表しました。 EVモーターズ・ジャパンは、商用EV車両(バス・トライク・物流車)を製造・販売しています。…
デジタル・クリエイティブ・スタジオ「Sun Asterisk」が出資・支援先のスタートアップの公募を開始
2020年3月25日、株式会社Sun Asteriskは、シード〜アーリー・ステージを対象としたスタートアップの募集を開始したことを発表しました。 Sun Asteriskは、2020年3月現在、国内…
わさびの自動栽培に取り組む「NEXTAGE」が資金調達
2022年7月21日、株式会社NEXTAGEは、資金調達を実施したことを発表しました。 NEXTAGEは、2019年からわさび促成栽培技術の開発と自動栽培の実現に向けた実証試験に取り組んでいます。 屋…

大久保の視点

「千代田区CULTURExTECH ビジコン2024」が丸の内TOKYO創業ステーションで2024年3月19日に開催
2024年3月19日(火)にStartup Hub Tokyo 丸の内(TOKYO創業ステーション 丸の内 1F・千代田区)で千代田CULTURExTECH…
(2024/3/19)
明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得は宇宙ビジネスの蓮見大聖さん明治大学4年「AMATERAS SPACE」
2024年3月13日(木)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第2回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2024/3/13)
Coral Capitalが虎ノ門ヒルズで「Startup Aquarium 2024」を開催。VCが大規模キャリアイベント
ベンチャーキャピタルのCoral Capitalが主催する「Startup Aquarium 2024」が2024年3月2日(土)に虎ノ門ヒルズで開催されま…
(2024/3/2)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集
今すぐ
申し込む
【無料】