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2022年11月26日農業畜産分野のゲノム編集研究開発受託サービスを提供する「セツロテック」が「住友商事」と資本業務提携
2022年11月25日、株式会社セツロテックは、住友商事株式会社と、第三者割当増資を含む資本業務提携契約の締結に合意したことを発表しました。
セツロテックは、ゲノム編集技術により農業畜産分野での新品種開発に取り組む受託開発型事業「PAGEs (Platform App (lication) using Genome Editing by Setsurotech)」を展開する徳島大学発ベンチャーです。
セツロテックは2020年から、住友商事のゲノム編集ビジネスに対する技術コンサルティングに取り組んでいます。
今回の資本業務提携によりさらに関係を強化し、ゲノム編集商材の社会浸透を推進していきます。
具体的には、以下の取り組みを行います。
・セツロテックが取り組み開発した結果得られたゲノム編集商材の事業化を住友商事が担当
・セツロテックの自社ゲノム編集商材の企画開発力とラインアップの強化
・国内外のPAGEs事業の代理店契約を住友商事と締結する予定
・セツロテック独自のゲノム編集因子であるST8の代理店契約を住友商事と締結する予定
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品種改良は生物の遺伝子の変化を利用し、目的にあった品種を選別することで行われています。
現代では異なる品種をかけ合わせることで目的の性質をもった品種を作る品種改良などに発展しています。
一方で、品種改良には短くても5年から10年ほどの歳月が必要となることが大きな課題となっています。
この課題を解決するため、別の生物から目的とする遺伝子を導入し新しい性質を持たせる遺伝子組換えといった遺伝子に手を加える技術が生まれました。
たとえば遺伝子組換えでは、特定の除草剤では枯れないという性質を持ったものが作られ、大規模農場において上空から除草剤を散布することで、遺伝子組換え作物以外の雑草をすべて除去することができるため大きな効率化につながっています。
しかし、遺伝子組換え作物が商業的に栽培されるようになったのは1996年のことであり、食経験や栽培経験が短い農作物である点や、自然界での交配などでは得られない特徴を人為的に付与する点から、安全性の問題や環境への影響などの懸念・不安を持つ消費者が多いことが課題となっています。
ゲノム編集技術は、遺伝子組換えと同じく遺伝子を操作する技術ですが、現在実用化されている技術は、酵素によってゲノムの特定の部位を切断し、突然変異を起こすという技術です。
これは自然発生的に起こる突然変異を人為的に起こすものであり、人為的に別の生物の遺伝子を導入する遺伝子組換えとは別の操作です。
ゲノム編集は高い頻度で突然変異を起こすことができるため、品種改良の効率が飛躍的に向上します。そのため新たな品種改良技術として高い注目を集めており、近い将来品種改良のひとつの手段として広く活用されることになると考えられています。
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