注目のスタートアップ

「NECネッツエスアイ」が蓄電池/蓄電池システムを開発・提供する「CONNEXX SYSTEMS」の株式を取得・業務提携

company

2022年11月15日、NECネッツエスアイ株式会社は、CONNEXX SYSTEMS株式会社の株式を取得し、業務提携契約を締結することに合意したことを発表しました。

CONNEXX SYSTEMSは、産業用蓄電システム、家庭用蓄電システムなどを開発・提供しています。

種類の異なる蓄電池を一体化することで各蓄電池の特性を活かし性能を向上させられるハイブリッド蓄電池などの独自技術を保有しています。

また、固体酸化物型燃料電池(SOFC)と鉄-空気電池とを融合した高温作動型の全固体蓄電池「SHUTTLE Battery」や、炭素負極の3倍の容量を実現する新しい負極材「Silicon-Carbon Composite(SCC)」の開発にも取り組んでいます。

NECネッツエスアイとは、2020年12月から、産業用中型蓄電システム「BLP」に関する協業を行っており、両社の強みを生かした販売活動・サービス開発を展開しています。

今回の株式取得・業務提携により、さらなる共創を通じ、蓄電池を軸としたエネルギー事業を強化します。具体的には、PPAやまちづくり領域への本格的な事業展開を行う予定です。

充電することでくり返し使える電池であるリチウムイオン電池は、現在、スマートフォン・パソコン・電気自動車(EV)などさまざまな電気製品に利用されています。

リチウムイオン電池は他の二次電池(充電することでくり返し使える電池)と比べて、小型・軽量・長寿命・高電圧などのメリットがあり、爆発的に普及していきました。

一方、リチウムイオン電池には、過充電や外部からの衝撃によって破裂・発火する可能性があること、リサイクル体制が確立されていないことなどの課題を抱えています。

また情報機器・自動車ではリチウムイオン電池の高容量化が求められているのですが、近年はその容量については理論的な限界にきているといわれています。

さらに近年は脱炭素化の推進もあり太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及に向けた取り組みが進んでいますが、再生可能エネルギーは発電量が一定でないため、電気を貯めて必要な時に利用するための蓄電池が必要です。

CONNEXX SYSTEMSはこうした状況の中、蓄電池に関する技術を活用した蓄電池システムの提供や、革新的な電池の開発などに取り組んでいます。

企業の成長には戦略的な資金調達や提携が重要です。シリーズ累計発行部数200万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」の別冊「資金調達手帳」では、VCから出資を受けるためのノウハウなど詳しく解説しています。

読んで頂きありがとうございます。より詳しい内容は今月の創業手帳冊子版が無料でもらえますので、合わせて読んでみてください。
カテゴリ 有望企業
関連タグ CONNEXX SYSTEMS NECネッツエスアイ SHUTTLE Battery ハイブリッド蓄電池 全固体蓄電池 全固体電池 蓄電池 蓄電池システム 負極材
創業手帳
この記事を読んだ方が興味をもっている記事
普通の人が起業するには?成功する5ステップを創業手帳・代表の大久保が解説!
【2025年最新】クラウドファンディングのやり方とは?仕組み・種類・始め方の手順ガイド
法人の印鑑証明書の取り方 | 手数料は?どこで?郵送は可能?
起業の仕方サムネイル
起業の6ステップ。素人でも失敗しない起業の仕方を大解剖。起業の専門家が体験とデータで解説。
事業計画書の書き方とは?18ステップごとにわかりやすく解説!
【2025年版】補助金・助成金を活用しよう!起業・創業・開業に役立つ15選の制度

有望企業の創業手帳ニュース

関連するタグのニュース

電気運搬船や大型蓄電池を開発する「パワーエックス」が27億円調達
2023年1月10日、株式会社パワーエックスは、総額27億円の資金調達を実施したことを発表しました。 これにより、累計調達額は約99億円となります。 パワーエックスは、超急速EV充電用蓄電池・定置用蓄…
電気運搬船や大型蓄電池を開発する「パワーエックス」が「電源開発」より出資受入
2022年7月5日、株式会社パワーエックスは、電源開発株式会社より出資を受けることを決定したと発表しました。 パワーエックスは、電気運搬船「Power Ark」の開発や、大型蓄電池の製造・販売を行って…
リチウムイオン電池の性能向上を実現する新規カーボン素材「グラフェンメソスポンジ」を開発・製造する「3DC」が5.8億円調達
2024年6月6日、株式会社3DCは、総額5億8,000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 この資金調達により、累計調達額は各種助成金なども含め14.8億円となりました。 3DCは、カーボン…
新型電池を開発する「ORLIB」が「トヨタ紡織」から資金調達
2023年11月29日、ORLIB株式会社は、資金調達を実施したことを発表しました。 引受先は、トヨタ紡織株式会社です。 ORLIBは、高エネルギー二次電池を開発するスタートアップです。2017年から…
大型蓄電池の製造・販売や電気運搬船の開発を手がける「パワーエックス」が31.7億円調達
2025年3月7日、株式会社パワーエックスは、総額31億7000万円の資金調達を実施したことを発表しました。 2024年9月および11月に実施した前半分の調達を含めると、シリーズCラウンド全体では約5…

大久保の視点

明治大学ビジコンで優勝&100万円獲得はゼファーさん明治大学2年「NEUROGICA」メンタルIoT
2025年3月14日(金)に明治大学・御茶ノ水キャンパスで第3回明治ビジネスチャレンジ(明治ビジチャレ)が明治大学経営学部主催で行われました。 明治大学の各…
(2025/3/14)
日本サブスク大賞2024グランプリはAI英会話スピークバディが受賞!
日本国内で唯一のサブスクリプション特化型イベント「日本サブスクリプションビジネス大賞2024」が、2024年12月4日(水)にベルサール六本木で開催されまし…
(2024/12/4)
国際団体エンデバージャパン「EndeavorJapanSummit 2024」を現地レポート!
パネルセッション例:中村幸一郎(Sozo Ventures ファウンダー・著名な投資家)、ヴァシリエフ・ソフィア市副市長(ブルガリアの首都) 「Endeav…
(2024/10/9)
創業手帳 代表取締役 大久保幸世のプロフィールはこちら

注目のニュース

最新の創業手帳ニュース

創業時に役立つサービス特集