腸内細菌研究にもとづいた医療・創薬を推進する「メタジェンセラピューティクス」が11.9億円調達

資金調達

2026年2月26日、メタジェンセラピューティクス株式会社は、総額11億9000万円の資金調達を発表しました。

メタジェンセラピューティクスは、腸内細菌研究に基づいた医療・創薬を推進しています。

「腸内細菌叢移植(FMT:Fecal Microbiota Transplantation)」の社会実装を通じ、腸内細菌医療を届けることを目指しています。

医薬品開発では、2026年4月から6月を目処に、潰瘍性大腸炎を対象とした経口FMT医薬品の第1相/第2相臨床試験の日米同時開始を予定しています。

今回調達した資金は、主に以下の取り組みに活用します。
・FMT医薬品の開発推進
・FMT医療技術の開発推進
・腸内細菌ドナーからの便調達、治験薬製造等のサプライチェーンの最適化


腸内細菌叢(腸内フローラ)は、腸内に共生する多種多様な細菌群を指します。近年の研究では、潰瘍性大腸炎やクローン病などの難病に加え、糖尿病、肥満、アレルギー疾患、精神疾患、便秘、過敏性腸症候群など、さまざまな病態が腸内細菌叢のバランス異常と関連していることが明らかになっています。

こうした知見を背景に、健康なドナーの便を用いて腸内細菌叢を再構築する治療法である腸内細菌叢移植(Fecal Microbiota Transplantation:FMT)が注目を集めています。海外では従来療法を上回る効果が報告されており、革新的な医療技術として普及が進みつつあります。

日本でも2023年4月に、潰瘍性大腸炎患者を対象とした先進医療として初めてFMTが公的保険の枠組みで実施され、既存治療との併用による安全性と有効性が検証されました。この成果は、国内でFMTを広く普及させるための重要な一歩となりました。

FMTを安定的に実施するためには、ドナーの便を体系的に収集・管理する腸内細菌叢バンクの整備が不可欠です。メタジェンセラピューティクスは、このバンク構築を中心に据えながら、マイクロバイオームを活用した医薬品開発にも取り組んでおり、腸内細菌叢を基盤とした新たな治療の実現を目指しています。

シリーズ累計発行部数250万部を突破した起業ノウハウ集「冊子版創業手帳」では、資金調達方法や特定用途を対象とした支援制度(補助金・助成金)など、創業期をサポートするためのさまざまな情報を提供しています。

創業手帳 起業検討中